東大の担当者もびっくり、猫の治療薬開発に寄付殺到…総額1億2千万円突破

飼い猫がかかることが多い腎臓病の治療薬を開発している東京大の研究に対し、一般の人からの寄付が殺到している。
東大によると、19日夕までに約9900件の寄付があり、総額は1億2370万円に達した。東大の担当者は「史上最速のペース。猫への深い愛情を感じた」と驚いている。
猫は5歳頃から腎臓に異常が出始めることが多いが、有効な治療法はない。ペット保険大手「アニコム損害保険」によると、12歳以上の猫の死因トップは腎臓病を含む泌尿器疾患で、約3割を占めるという。
東大の宮崎徹教授(免疫学)らは2016年、腎臓にたまった老廃物の除去に必要なたんぱく質「AIM」が先天的に機能しないことが、猫の腎臓病の原因となっていることを突き止めた。企業と協力して治療薬の開発を始め、昨春には実際に猫で効果を確かめる試験の一歩手前までこぎ着けた。だが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で研究費不足に陥り、開発は中断してしまったという。
こうした経緯を伝える記事が11日、インターネット上に配信されると、東大への寄付が急増。東大基金には、寄付とともに「早く研究が再開できるよう祈っています」「猫の幸せの時が長く続きますように」といったメッセージが寄せられている。
宮崎教授は「一般の人から研究に対してこれだけ反響が集まるのは初めての体験。薬を皆さんに届けられるよう全力を尽くしたい」と話している。
東大は現在、この研究への寄付専用のページを開設している。アドレスはこちら。