「だめだめ」片言の日本語で諭す 川から女性を救助

自殺しようとした女性を川の中に入って助けたとして、愛知県警港署は19日、中国人の男性2人に感謝状を贈った。
2人は、いずれも名古屋市港区の飲食店「中国上海料理豫園」の従業員で、張宝勤(チョウホチン)さん(44)と楊立波(ヨウリボ)さん(49)。
7月13日午後1時ごろ。この日休みだった2人は、自転車を走らせていた。港区の中川運河にかかる東海橋を渡っているとき、高架下の駐車場付近から川に飛び込む女性の姿が目に入った。
自殺かもしれない――。2人は自転車を置き、高架下に向かった。川の中に足までつかりながら、水中に沈んでいこうとする女性を引きあげた。
川の中に入ろうと抵抗する女性を制し、片言の日本語で「だめだめ」「まだまだ」と諭した。その間に通行人に消防への通報を頼み、女性は保護された。命に別条はなく、けがもなかったという。
港署によると、女性は港区内に住む50代。悩みを抱えており、飛び込む1時間ほど前に家族から「行方不明になった」と110番通報があったという。
感謝状を受け取った2人は「人の命だから助けないといけないと思った」と話した。(藤牧幸一)