新生児死亡、感染妊婦受け入れを9か所が断る…県態勢強化へ「ギリギリの状態」

新型コロナウイルスに感染した千葉県柏市の妊婦(30歳代)が、入院先が見つからず自宅で早産して新生児が死亡した問題で、早産となった今月17日は、計9か所の医療機関に受け入れを断られていたことが県の調査でわかった。
柏市の妊婦は妊娠29週(8か月)。11日に感染が確認された後、自宅で一人で療養し、17日朝に腹部の「はり」や出血を訴えた。
県によると、この日は保健所や県、妊婦のかかりつけ医が、周産期母子医療センターなど9か所に要請したが、入院先が見つからず、妊婦は同日夕、自宅で男児を出産。男児は搬送先の病院で死亡が確認された。
この問題を受け、同県は20日、各医療機関に感染した妊産婦の受け入れ態勢強化を依頼。産科のかかりつけ医が可能な限り対面で診察することも求めた。
一方、千葉大病院(千葉市)は妊産婦の専用病床として、母体胎児集中治療室(MFICU)の活用を拡充する。既に6床中1床を専用病床に振り分け済みで、さらに増床するための人員配置を調整している。
県の担当者は「妊婦も他の患者と併せて入院の優先順位を判断している。ギリギリの状態」としている。