精神疾患、尿から予兆発見…盛岡の会社が検査キット発売へ

医療系製造会社「セルスペクト」(盛岡市)は8月下旬に、採取した尿から精神疾患になる予兆を見つける検査キットを発売する。
東北6県で330店舗を展開するドラッグストア「薬王堂」が取り扱い、価格は税込み3850円。
うつ病や統合失調症などの患者は、尿の中にバイオピリンという物質が大量に排出される特徴がある。同社はこれに着目し、島根大学医学部などとの共同研究で検査キットを開発。検査キットは一部の医療機関で患者に使用されてきた。
商品化した理由について、セルスペクトの岩渕拓也社長は「精神疾患を抱える人は増加しているが、精神科を受診するにはハードルが高く、ためらう人が多い。気軽に使ってもらい、予防や治療につなげてほしいと思った」と語る。
検査キットは薬王堂の店舗とホームページで販売。採尿後、セルスペクトの衛生検査所へ郵送すると、数日で検査結果が判明する。
うつ病患者は健常者に比べ、バイオピリンの量が2~3倍、統合失調症はうつ病患者に比べ、3~4倍ほど検出される傾向があるという。検査結果にはこうしたデータや本人の尿から検出されたバイオピリンの量を示した上で、医療機関への受診などを勧めるが、病名の診断はしない。