「無休で昼夜勤務」会社に2500万円支払い命令 福岡地裁支部

3年以上休日なしで昼夜連続して働いていたにもかかわらず、残業代や休日賃金が支払われなかったとして、触法障害者らを受け入れる福岡県行橋市の就労支援施設の元職員2人が、運営会社に未払い賃金など計約3470万円の支払いを求めた訴訟で、福岡地裁小倉支部は24日、会社側に約2583万円の支払いを命じる判決を言い渡した。
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藤岡淳裁判長は「元職員が時間外労働を余儀なくされていることを認識しながら割増賃金を全く支払わない対応は悪質」と指摘して付加金の支払いも命じた。一方、元職員の食事や外出時間などは労働にあたらないとし、その分減額した。
原告は、「グローバル」(樋口朋宏代表)が運営していた就労移行支援施設「おしあん」で2014年11月~18年4月に勤務した男性(35)と、15年1月~18年10月に勤めた男性(32)。判決によると、2人は日中、施設で働いた後、夕方から施設の利用者らが入居する苅田(かんだ)町のグループホームに泊まり込み、土日も含めて入居者に対応していた。しかし、午後5時以降と土日の分の賃金は支払われなかった。
会社側は「元職員は時間外労働をしておらず、グループホームでの寝泊まりは個人的な都合」と主張したが、判決は元職員が入居者の対応をするよう代表から指示を受けたと認定。「夕食の配膳や入浴の介助などをしており、必要があれば(夜間も)入居者への対応があるといえる」として午後5時以降と休日の元職員の行為を労働にあたると判断した。【宮城裕也】