死刑確定の被告「控訴取り下げを反省」 寝屋川中1男女殺害

大阪府寝屋川市の中1男女殺害事件で、最高裁第3小法廷(宇賀克也裁判長)は25日付の決定で、1審・大阪地裁で死刑判決を受けた山田(水海に改姓)浩二被告(51)の控訴取り下げを有効とした大阪高裁決定を支持し、弁護側の特別抗告を棄却した。大阪地裁の死刑判決が確定した。
寝屋川中1男女殺害 被告の控訴取り下げ有効、死刑確定
「何で控訴を取り下げてしまったのか。自分の行動を反省している」。山田被告は最近、周囲にこう繰り返していたという。
被告とやり取りを重ねてきた月刊誌「創」編集長の篠田博之さんは「被告は2度目の控訴取り下げ以降、周囲に撤回を望む意向を示し、『裁判を続けたい』と訴えていた」と明かした。
被告が弁護側の方針に反し、控訴を最初に取り下げたのは大阪地裁の死刑判決から約半年後。直後に大阪拘置所で毎日新聞記者の面会取材に応じ、理由は刑務官から叱責されたことがきっかけだったと説明した。「備品のボールペンの返却が遅れたことを怒られた。頭に血が上り、もうどうでもいいと思った」と語った。ただ、「取り返しがつかないことをした」と悔やむ様子も見せていた。
篠田さんは「冷静な時は後悔した様子を見せるが、追い詰められると動転して思いも寄らぬ行動をするのが彼の特徴だった」と話した。
自身の言動で関係者を混乱させ続けた被告。公判で事件の真相解明を求めていた遺族に対し、動機や詳細な経緯を語ることなく死刑が確定した。【松本紫帆、山本康介】