元教授ら不正、総額1.4億円に=経費など詐取事件―近大

医学部法医学教室の元主任教授らによる大学経費や司法解剖検査料の詐取事件で、近畿大は31日、不正総額が計約1億4500万円に上るとする中間報告を公表した。
大阪市内で記者会見した藤原尚副学長は「コンプライアンス(法令順守)を再度確認徹底することが必要。会計処理の透明性を確保することが社会的責任と感じている」と話した。
報告書によると、元教授巽信二被告(67)=詐欺罪などで起訴、懲戒解雇=が2012年1月~21年3月に請け負った1674件の司法解剖を調査したところ、不正が確認されたのは公訴時効分を含め1171件(計約7200万円)に上った。また07年4月~21年3月、遺族らから支払われた死体検案書料など計約2500万円の私的流用も判明した。医療用品の立て替え払い名目で詐取したとされる分などを含めると、不正総額は計約1億4500万円に上った。
不正の原因として大学のチェック体制の不備を挙げたほか、「主任教授が絶対的な地位にあり、部下が逆らえない雰囲気があった」と指摘した。
近大は今後も調査を継続し、大阪府警への司法解剖料の過大請求分を返還する方針。