「山姥切国広」公開へ 刀剣乱舞でも人気 栃木・足利で22年2月

室町から戦国時代にかけ、代官や領主として足利を治めた足利長尾氏ゆかりの文化財を紹介する特別展「戦国武将足利長尾の武と美―その命脈は永遠に」が来年2月11日~3月27日、栃木県足利市通2の同市立美術館で開かれる。同市制100周年記念展で、刀剣ファンに人気の刀工・堀川国広作「山姥切(やまんばぎり)国広」(国重要文化財)が5年ぶりに公開される。
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長尾氏は桓武平家の流れをくむ鎌倉武士団の一族で、上杉家の重臣だった景人が1466年に足利(勧農)荘に代官として入部。以後、定景、景長、憲長、政長、顕長と続く中で領主化した。顕長は戦国大名として北条側についたが、1590年の豊臣秀吉の小田原攻めに敗れ、領地の足利を失った。
長尾氏による足利支配は約120年だったが、歴代領主は足利学校を現在地に移転させるなど文教保護、奨励に力を入れ、憲長らは絵や和歌もたしなむ文武両道の人として知られた。足利の文化的な土壌は、この長尾時代に育まれたという見方もあるという。
今回の展示の目玉となる山姥切国広は、京都の名工・国広が足利滞在中、顕長のために鍛刀したとされる名刀。顕長が北条氏政から拝領した備前・長船長義の刀を写したものと伝えられる。国広は擬人化した刀剣を育成するオンラインゲーム「刀剣乱舞」でも人気のキャラクターで、山姥切が20年ぶりに一般公開された17年には、通称「審神者(さにわ)」と呼ばれるゲームファンや刀剣ファンら3万人以上が同美術館を訪れた。
他に、足利出身の狩野派の絵師、狩野興以(こうい)の「猿猴捉月図(えんこうそくげつず)」、足利学校の9代目庠主(しょうしゅ)(校長職)の三要が徳川家康から与えられた「伏見版木活字」などの展示が決まっている。 同市は「市制100周年を機に『歴史と文化のまち足利』の源流をたどる。長尾氏が愛した多彩な芸術と足利学校へと受け継がれた学びの文化を紹介したい」と話している。新型コロナウイルス感染症対策として、新たな入館予約システムを導入予定で、近く開始時期を決める。【太田穣】
同市は「市制100周年を機に『歴史と文化のまち足利』の源流をたどる。長尾氏が愛した多彩な芸術と足利学校へと受け継がれた学びの文化を紹介したい」と話している。新型コロナウイルス感染症対策として、新たな入館予約システムを導入予定で、近く開始時期を決める。【太田穣】