「今しか買えない」菅首相グッズ注目 出身地秋田、退陣後も「応援」

菅義偉首相が自民党総裁選の不出馬を表明してから一夜明けた4日、出身地の秋田県湯沢市では「菅首相グッズ」が改めて注目されている。応援を続けてきた市中心部の商店街では、店主らが改めて退陣を惜しんでいた。
菅氏に「左遷」された元官僚が考える突然の退陣劇
市内の「道の駅おがち」では、3日の表明直後からグッズを買い求める人が増えた。
グッズを集めたコーナーで足を止めた会社員女性(67)は「今買っておこうと思って」と似顔絵入りのせんべいを手に取っていた。佐藤光一駅長(66)は「(退陣しても)湯沢が生まれ故郷であることに変わりはない。道の駅としては今後も何らかの形で応援を続けていきたい」と語る。
市中心部の商店街には、首相就任を祝い昨年設置したのぼりが変わらず並んでいた。商店街ではこれまで第99代首相にちなんだ「99(キューキュー)セール」を実施して地元出身の首相誕生を祝ってきた。
商店街にある高市青果店は、ハムやマヨネーズが入った大判焼き「オランダ焼き」が看板メニューだ。菅政権誕生後は、菅氏の似顔絵の焼き印を入れて売り続けてきた。店主の高橋伸吾さん(63)によると、昨年の9月は別の柄の焼き印にしていた例年と比べて3~4倍の売り上げがあった。「市内外から客が訪れ、店の前には行列ができた」という。
衣料品店「MARBLE」は、菅氏の似顔絵が入ったTシャツやバッグを販売し、県内外で話題を呼んだ。藤田一平代表(37)は「(不出馬は)残念だが、地元から首相が出るのはなかなかないこと」と誇らしげだ。退陣後は「お疲れ様」「ありがとう」の思いを込めた新商品を販売するつもりだ。「地元の人が首相を応援する様子が、ファンが球児を応援するようだった」といい、引き続き菅氏にちなむデザインのTシャツやタオルの販売を考えている。 市駅通り商店街協同組合の滑川明男理事長(65)は「志半ばでの退陣だろう。商店街としても寂しい」と惜しみながらも「地元が盛り上がり、にぎわい創出につながった」と振り返った。 秋ノ宮地区にある菅氏の生家では、記者が訪れた4日午後は見物者の姿は見られず、人影はまばらだった。【下河辺果歩】
市駅通り商店街協同組合の滑川明男理事長(65)は「志半ばでの退陣だろう。商店街としても寂しい」と惜しみながらも「地元が盛り上がり、にぎわい創出につながった」と振り返った。 秋ノ宮地区にある菅氏の生家では、記者が訪れた4日午後は見物者の姿は見られず、人影はまばらだった。【下河辺果歩】
秋ノ宮地区にある菅氏の生家では、記者が訪れた4日午後は見物者の姿は見られず、人影はまばらだった。【下河辺果歩】