<独自>潜水艦衝突 過失傷害疑いで元艦長を送検へ

海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」が今年2月、高知県足摺(あしずり)岬沖で民間商船と衝突し、潜水艦の乗組員3人がけがをした事故で、第5管区海上保安本部(神戸市)は当時潜水艦の艦長だった30代の男性2等海佐を、業務上過失往来危険と業務上過失傷害の疑いで近く書類送検する方針を固めたことが5日、捜査関係者への取材で分かった。
事故は2月8日午前10時55分ごろ発生。捜査関係者によると、元艦長は潜水艦が海面から浮上する際に水中音波探知機(ソナー)の確認が不十分で、民間商船を避けきれず船底に衝突、潜水艦の乗員3人にかすり傷や打撲などのけがをさせた疑いがある。調べに対し、元艦長は容疑を認めているという。
事故の調査で、民間商船の船首の底には衝突時にできた複数のすった跡や亀裂があり、海水の漏れも確認された。
潜水艦は事故の直前まで、定期検査で長期間、洋上に出ていなかった。同本部は海面近くまで民間商船を認識できなかった一因に、訓練不足があったとみている。
民間商船は香港船籍の貨物船「オーシャン・アルテミス」(約5万トン)。事故当時、21人の中国人乗組員が乗船しており、水島港(岡山県倉敷市)に向け航行していた。乗組員にけがはなかった。