デルタ株で広がる子供のコロナ感染 ひとり親が離職を余儀なくされる例も

新型コロナウイルスは子供には感染しづらいと言われたのは今や過去のこと。現在の第5波で主流となっているデルタ株は、子供にも次々と感染が広がっている。重症化するケースは少ないと言われているが、感染した子供を療養させるにあたり、各家庭は多くの困難に直面させられている。ライターの宮添優氏が、感染した子供を持つ親が直面している危機についてレポートする。
【写真】給食も黙食
* * * 新型コロナウイウルスの変異株「デルタ株」の感染拡大が止まらない。これまでは「感染しても無症状」「影響は少ない」とされてきた子供が感染し、軽いとは言い難いような症状に苦しむと言う事例が相次いでいる。コロナ禍の影響による授業などの遅れを取り戻すべく、9月を待たずに授業を再開する予定だった学校でも続々延期が決定されるなど、新学期が始まるタイミングの中で、親たちからは悲鳴のような声も聞こえてくる。
「小5の娘が所属しているスポーツクラブで、同級生に濃厚接触者が出ました。ついに、と思いましたが、すぐ別のお子さんが、別ルートで感染したと連絡が入り、8月いっぱい、練習は全て中止になりました」
千葉県在住の会社員・森田茜さん(仮名・40代)は、夫と小5の娘、小4の息子の4人暮らし。不幸中の幸いというべきか、これまでコロナに感染したことはなかった。だが、子供達への感染が「噂レベル」で広まってきた直後、同じクラブの同級生に感染者が出て、その翌日には顧問教師と地元保健所から電話が入った。
「娘も感染した子の濃厚接触者に当たるため検査したところ、陽性と判明しました。家の中でも手洗いを欠かさず、夫も私も週の半分以上がリモートワーク。夫婦の周囲には感染者はいないし、子供同士で感染したんだろうという話になりました」(森田さん) いつの頃からコロナは「子供に関係ない」と信じ込んでいたのか定かではないが、子供は大丈夫、という過信があったと話す森田さん。夫は職域接種で、一回目のワクチンを接種していたものの、森田さん本人は自治体の接種を待っている状態だった。感染した子供の症状は軽く、微熱が出る程度。病院やホテルへ移動しての療養は無理だと保健所に言われ、最初はほっと安堵したものの、それは地獄への入り口だったと気がつくのは、もっと後のことだった。「子供をできるだけ部屋から出さないよう、病院や自治体の方から指示を受けたのですが、子供には『コロナにかかった』なんて言えず、なぜ部屋から出られないのか、ママとパパの様子がおかしいと泣き出し、私たちもどうしていいかわかりませんでした。私も夫も息子も陰性でしたが、陽性の娘を一人きりで放ってはおけず、ワクチン未接種の恐怖もありましたが、感染覚悟で、娘と向き合いました」(森田さん) その後3日ほどして、平熱に戻った娘は変わらずに自室で療養を続け、森田さんもいつ感染するか、すでに感染しているのではないかという恐怖と闘いながら仕事を続けた。食事や家の掃除、風呂の準備などといった家事も全て森田さんが担当。この時、夫はすでに家を出て行った後だった。「会社に子供が感染したと伝えると、すぐに夫は出社停止になりました。そして、子供や私が本当に感染していないとわかるまで、家に帰らないよう上司に釘を刺されたそうなんです。いくらなんでも酷いと思いましたが、夫が感染し、会社でウイルスをばら撒くことになるくらいなら仕方ないかなと」(森田さん) 当然、森田さんは陰性で普段と何も変わらない息子の世話もしなければならない。症状は軽いものの、感染した子供の様子を常にチェックし、不安定な気持ちを落ち着かせようと会話をしたりゲームをしたり、教科書を読み聞かせたりした。感染している娘と感染していない息子を、ワクチン未接種の母親が一人、自身が感染するかもしれない恐怖の中で面倒を見なければならなかったのである。「近くに住む義理の両親が『息子を預かる』と言ってくれましたが、息子が万一、感染していた場合に取り返しがつきません。大人が感染しても、入院したり自宅療養したりできますが、子供の場合は、親がつきっきりにならざるを得ず、家庭は確実に破綻します。ツイッターを見ると、同じような状況の家庭が多くあり、このままでは学校再開などできるわけがありません」(森田さん) 自宅療養の過酷さについては、多くのメディアが詳報を出しているが、感染者が子供で、しかも母子家庭など「ひとり親」だった場合、状況はより深刻さを増す。神奈川県在住のパート・福永裕子さん(仮名・30代)は、中学生の一人息子に感染が判明し、仕事まで辞めざるを得なくなった。「子供の塾でクラスターが発生し、息子の陽性もわかりました。症状はほとんど出ませんでしたが、感染したショックから部屋に引きこもり、部活にも行けず、本当にかわいそうな夏休みを過ごさせてしまいました」(森田さん) 息子の落ち込みは、感染だけが理由ではないことも知っていた。塾でクラスターが発生したことは瞬く間に拡散され、ネット掲示板やSNS、子供達のグループラインでは、感染者探しや、感染の「原因」になったのが誰か、犯人探しのようなこともはじまっていたのである。「大人だってそうだったように、子供達の世界では、犯人探しがより残酷に行われているようで……。ネットでコロナのことを調べて、感染すると子供が作れなくなるの? と泣きながら聞いてきました。私も急なことでパニックになり、慌てて病院や保健所に電話しましたが、自宅療養をと言われるばかりで半分ヒステリックになってしまい、息子はさらに不安になったようです」(森田さん) さらに、パート先が接客業であるために、検査で陰性だったとしても、息子の感染後2週間は出社停止を命じられた。無論、非正規スタッフの森田さんに、その間の補償などはない。「月に20万円ほどあったパート代は半分以下になりました。正直、家賃を払って手元に現金は残らず、食費を捻出するのも精一杯。食料を届けてくれる自治体もあるそうですが、私が無事だからか、そうした支援もありません。息子と二人、家の中に閉じ込められているしかないんです」(森田さん) SNS上には、こうした子供の感染を危惧する親たちの声が相次いでいて、感染者が相次いでいるのに子供を学校に行かせられないとか、中には自身の子供の自主休校を決めたというコメントがあるだけではなく、自主休校するよう国や自治体に訴えようという親のグループも結成されている。すでに短縮授業を決めた学校もあるが、感染者が出るまで「休校」にはできないという「チキンレース」の様相を呈しているような例もあるのかもしれない。「正しく怖がろう」という政府や識者は呼びかけてきたが、子供達への感染というフェーズに移り、これが大きなパニックの引き金にならないのか。早めの休校措置だけでなく集団ワクチン接種の実施など、思い切った公衆衛生施策を検討するべきときが来ているのではないか。
いつの頃からコロナは「子供に関係ない」と信じ込んでいたのか定かではないが、子供は大丈夫、という過信があったと話す森田さん。夫は職域接種で、一回目のワクチンを接種していたものの、森田さん本人は自治体の接種を待っている状態だった。感染した子供の症状は軽く、微熱が出る程度。病院やホテルへ移動しての療養は無理だと保健所に言われ、最初はほっと安堵したものの、それは地獄への入り口だったと気がつくのは、もっと後のことだった。「子供をできるだけ部屋から出さないよう、病院や自治体の方から指示を受けたのですが、子供には『コロナにかかった』なんて言えず、なぜ部屋から出られないのか、ママとパパの様子がおかしいと泣き出し、私たちもどうしていいかわかりませんでした。私も夫も息子も陰性でしたが、陽性の娘を一人きりで放ってはおけず、ワクチン未接種の恐怖もありましたが、感染覚悟で、娘と向き合いました」(森田さん) その後3日ほどして、平熱に戻った娘は変わらずに自室で療養を続け、森田さんもいつ感染するか、すでに感染しているのではないかという恐怖と闘いながら仕事を続けた。食事や家の掃除、風呂の準備などといった家事も全て森田さんが担当。この時、夫はすでに家を出て行った後だった。「会社に子供が感染したと伝えると、すぐに夫は出社停止になりました。そして、子供や私が本当に感染していないとわかるまで、家に帰らないよう上司に釘を刺されたそうなんです。いくらなんでも酷いと思いましたが、夫が感染し、会社でウイルスをばら撒くことになるくらいなら仕方ないかなと」(森田さん) 当然、森田さんは陰性で普段と何も変わらない息子の世話もしなければならない。症状は軽いものの、感染した子供の様子を常にチェックし、不安定な気持ちを落ち着かせようと会話をしたりゲームをしたり、教科書を読み聞かせたりした。感染している娘と感染していない息子を、ワクチン未接種の母親が一人、自身が感染するかもしれない恐怖の中で面倒を見なければならなかったのである。「近くに住む義理の両親が『息子を預かる』と言ってくれましたが、息子が万一、感染していた場合に取り返しがつきません。大人が感染しても、入院したり自宅療養したりできますが、子供の場合は、親がつきっきりにならざるを得ず、家庭は確実に破綻します。ツイッターを見ると、同じような状況の家庭が多くあり、このままでは学校再開などできるわけがありません」(森田さん) 自宅療養の過酷さについては、多くのメディアが詳報を出しているが、感染者が子供で、しかも母子家庭など「ひとり親」だった場合、状況はより深刻さを増す。神奈川県在住のパート・福永裕子さん(仮名・30代)は、中学生の一人息子に感染が判明し、仕事まで辞めざるを得なくなった。「子供の塾でクラスターが発生し、息子の陽性もわかりました。症状はほとんど出ませんでしたが、感染したショックから部屋に引きこもり、部活にも行けず、本当にかわいそうな夏休みを過ごさせてしまいました」(森田さん) 息子の落ち込みは、感染だけが理由ではないことも知っていた。塾でクラスターが発生したことは瞬く間に拡散され、ネット掲示板やSNS、子供達のグループラインでは、感染者探しや、感染の「原因」になったのが誰か、犯人探しのようなこともはじまっていたのである。「大人だってそうだったように、子供達の世界では、犯人探しがより残酷に行われているようで……。ネットでコロナのことを調べて、感染すると子供が作れなくなるの? と泣きながら聞いてきました。私も急なことでパニックになり、慌てて病院や保健所に電話しましたが、自宅療養をと言われるばかりで半分ヒステリックになってしまい、息子はさらに不安になったようです」(森田さん) さらに、パート先が接客業であるために、検査で陰性だったとしても、息子の感染後2週間は出社停止を命じられた。無論、非正規スタッフの森田さんに、その間の補償などはない。「月に20万円ほどあったパート代は半分以下になりました。正直、家賃を払って手元に現金は残らず、食費を捻出するのも精一杯。食料を届けてくれる自治体もあるそうですが、私が無事だからか、そうした支援もありません。息子と二人、家の中に閉じ込められているしかないんです」(森田さん) SNS上には、こうした子供の感染を危惧する親たちの声が相次いでいて、感染者が相次いでいるのに子供を学校に行かせられないとか、中には自身の子供の自主休校を決めたというコメントがあるだけではなく、自主休校するよう国や自治体に訴えようという親のグループも結成されている。すでに短縮授業を決めた学校もあるが、感染者が出るまで「休校」にはできないという「チキンレース」の様相を呈しているような例もあるのかもしれない。「正しく怖がろう」という政府や識者は呼びかけてきたが、子供達への感染というフェーズに移り、これが大きなパニックの引き金にならないのか。早めの休校措置だけでなく集団ワクチン接種の実施など、思い切った公衆衛生施策を検討するべきときが来ているのではないか。
「子供をできるだけ部屋から出さないよう、病院や自治体の方から指示を受けたのですが、子供には『コロナにかかった』なんて言えず、なぜ部屋から出られないのか、ママとパパの様子がおかしいと泣き出し、私たちもどうしていいかわかりませんでした。私も夫も息子も陰性でしたが、陽性の娘を一人きりで放ってはおけず、ワクチン未接種の恐怖もありましたが、感染覚悟で、娘と向き合いました」(森田さん) その後3日ほどして、平熱に戻った娘は変わらずに自室で療養を続け、森田さんもいつ感染するか、すでに感染しているのではないかという恐怖と闘いながら仕事を続けた。食事や家の掃除、風呂の準備などといった家事も全て森田さんが担当。この時、夫はすでに家を出て行った後だった。「会社に子供が感染したと伝えると、すぐに夫は出社停止になりました。そして、子供や私が本当に感染していないとわかるまで、家に帰らないよう上司に釘を刺されたそうなんです。いくらなんでも酷いと思いましたが、夫が感染し、会社でウイルスをばら撒くことになるくらいなら仕方ないかなと」(森田さん) 当然、森田さんは陰性で普段と何も変わらない息子の世話もしなければならない。症状は軽いものの、感染した子供の様子を常にチェックし、不安定な気持ちを落ち着かせようと会話をしたりゲームをしたり、教科書を読み聞かせたりした。感染している娘と感染していない息子を、ワクチン未接種の母親が一人、自身が感染するかもしれない恐怖の中で面倒を見なければならなかったのである。「近くに住む義理の両親が『息子を預かる』と言ってくれましたが、息子が万一、感染していた場合に取り返しがつきません。大人が感染しても、入院したり自宅療養したりできますが、子供の場合は、親がつきっきりにならざるを得ず、家庭は確実に破綻します。ツイッターを見ると、同じような状況の家庭が多くあり、このままでは学校再開などできるわけがありません」(森田さん) 自宅療養の過酷さについては、多くのメディアが詳報を出しているが、感染者が子供で、しかも母子家庭など「ひとり親」だった場合、状況はより深刻さを増す。神奈川県在住のパート・福永裕子さん(仮名・30代)は、中学生の一人息子に感染が判明し、仕事まで辞めざるを得なくなった。「子供の塾でクラスターが発生し、息子の陽性もわかりました。症状はほとんど出ませんでしたが、感染したショックから部屋に引きこもり、部活にも行けず、本当にかわいそうな夏休みを過ごさせてしまいました」(森田さん) 息子の落ち込みは、感染だけが理由ではないことも知っていた。塾でクラスターが発生したことは瞬く間に拡散され、ネット掲示板やSNS、子供達のグループラインでは、感染者探しや、感染の「原因」になったのが誰か、犯人探しのようなこともはじまっていたのである。「大人だってそうだったように、子供達の世界では、犯人探しがより残酷に行われているようで……。ネットでコロナのことを調べて、感染すると子供が作れなくなるの? と泣きながら聞いてきました。私も急なことでパニックになり、慌てて病院や保健所に電話しましたが、自宅療養をと言われるばかりで半分ヒステリックになってしまい、息子はさらに不安になったようです」(森田さん) さらに、パート先が接客業であるために、検査で陰性だったとしても、息子の感染後2週間は出社停止を命じられた。無論、非正規スタッフの森田さんに、その間の補償などはない。「月に20万円ほどあったパート代は半分以下になりました。正直、家賃を払って手元に現金は残らず、食費を捻出するのも精一杯。食料を届けてくれる自治体もあるそうですが、私が無事だからか、そうした支援もありません。息子と二人、家の中に閉じ込められているしかないんです」(森田さん) SNS上には、こうした子供の感染を危惧する親たちの声が相次いでいて、感染者が相次いでいるのに子供を学校に行かせられないとか、中には自身の子供の自主休校を決めたというコメントがあるだけではなく、自主休校するよう国や自治体に訴えようという親のグループも結成されている。すでに短縮授業を決めた学校もあるが、感染者が出るまで「休校」にはできないという「チキンレース」の様相を呈しているような例もあるのかもしれない。「正しく怖がろう」という政府や識者は呼びかけてきたが、子供達への感染というフェーズに移り、これが大きなパニックの引き金にならないのか。早めの休校措置だけでなく集団ワクチン接種の実施など、思い切った公衆衛生施策を検討するべきときが来ているのではないか。
「会社に子供が感染したと伝えると、すぐに夫は出社停止になりました。そして、子供や私が本当に感染していないとわかるまで、家に帰らないよう上司に釘を刺されたそうなんです。いくらなんでも酷いと思いましたが、夫が感染し、会社でウイルスをばら撒くことになるくらいなら仕方ないかなと」(森田さん) 当然、森田さんは陰性で普段と何も変わらない息子の世話もしなければならない。症状は軽いものの、感染した子供の様子を常にチェックし、不安定な気持ちを落ち着かせようと会話をしたりゲームをしたり、教科書を読み聞かせたりした。感染している娘と感染していない息子を、ワクチン未接種の母親が一人、自身が感染するかもしれない恐怖の中で面倒を見なければならなかったのである。「近くに住む義理の両親が『息子を預かる』と言ってくれましたが、息子が万一、感染していた場合に取り返しがつきません。大人が感染しても、入院したり自宅療養したりできますが、子供の場合は、親がつきっきりにならざるを得ず、家庭は確実に破綻します。ツイッターを見ると、同じような状況の家庭が多くあり、このままでは学校再開などできるわけがありません」(森田さん) 自宅療養の過酷さについては、多くのメディアが詳報を出しているが、感染者が子供で、しかも母子家庭など「ひとり親」だった場合、状況はより深刻さを増す。神奈川県在住のパート・福永裕子さん(仮名・30代)は、中学生の一人息子に感染が判明し、仕事まで辞めざるを得なくなった。「子供の塾でクラスターが発生し、息子の陽性もわかりました。症状はほとんど出ませんでしたが、感染したショックから部屋に引きこもり、部活にも行けず、本当にかわいそうな夏休みを過ごさせてしまいました」(森田さん) 息子の落ち込みは、感染だけが理由ではないことも知っていた。塾でクラスターが発生したことは瞬く間に拡散され、ネット掲示板やSNS、子供達のグループラインでは、感染者探しや、感染の「原因」になったのが誰か、犯人探しのようなこともはじまっていたのである。「大人だってそうだったように、子供達の世界では、犯人探しがより残酷に行われているようで……。ネットでコロナのことを調べて、感染すると子供が作れなくなるの? と泣きながら聞いてきました。私も急なことでパニックになり、慌てて病院や保健所に電話しましたが、自宅療養をと言われるばかりで半分ヒステリックになってしまい、息子はさらに不安になったようです」(森田さん) さらに、パート先が接客業であるために、検査で陰性だったとしても、息子の感染後2週間は出社停止を命じられた。無論、非正規スタッフの森田さんに、その間の補償などはない。「月に20万円ほどあったパート代は半分以下になりました。正直、家賃を払って手元に現金は残らず、食費を捻出するのも精一杯。食料を届けてくれる自治体もあるそうですが、私が無事だからか、そうした支援もありません。息子と二人、家の中に閉じ込められているしかないんです」(森田さん) SNS上には、こうした子供の感染を危惧する親たちの声が相次いでいて、感染者が相次いでいるのに子供を学校に行かせられないとか、中には自身の子供の自主休校を決めたというコメントがあるだけではなく、自主休校するよう国や自治体に訴えようという親のグループも結成されている。すでに短縮授業を決めた学校もあるが、感染者が出るまで「休校」にはできないという「チキンレース」の様相を呈しているような例もあるのかもしれない。「正しく怖がろう」という政府や識者は呼びかけてきたが、子供達への感染というフェーズに移り、これが大きなパニックの引き金にならないのか。早めの休校措置だけでなく集団ワクチン接種の実施など、思い切った公衆衛生施策を検討するべきときが来ているのではないか。
当然、森田さんは陰性で普段と何も変わらない息子の世話もしなければならない。症状は軽いものの、感染した子供の様子を常にチェックし、不安定な気持ちを落ち着かせようと会話をしたりゲームをしたり、教科書を読み聞かせたりした。感染している娘と感染していない息子を、ワクチン未接種の母親が一人、自身が感染するかもしれない恐怖の中で面倒を見なければならなかったのである。「近くに住む義理の両親が『息子を預かる』と言ってくれましたが、息子が万一、感染していた場合に取り返しがつきません。大人が感染しても、入院したり自宅療養したりできますが、子供の場合は、親がつきっきりにならざるを得ず、家庭は確実に破綻します。ツイッターを見ると、同じような状況の家庭が多くあり、このままでは学校再開などできるわけがありません」(森田さん) 自宅療養の過酷さについては、多くのメディアが詳報を出しているが、感染者が子供で、しかも母子家庭など「ひとり親」だった場合、状況はより深刻さを増す。神奈川県在住のパート・福永裕子さん(仮名・30代)は、中学生の一人息子に感染が判明し、仕事まで辞めざるを得なくなった。「子供の塾でクラスターが発生し、息子の陽性もわかりました。症状はほとんど出ませんでしたが、感染したショックから部屋に引きこもり、部活にも行けず、本当にかわいそうな夏休みを過ごさせてしまいました」(森田さん) 息子の落ち込みは、感染だけが理由ではないことも知っていた。塾でクラスターが発生したことは瞬く間に拡散され、ネット掲示板やSNS、子供達のグループラインでは、感染者探しや、感染の「原因」になったのが誰か、犯人探しのようなこともはじまっていたのである。「大人だってそうだったように、子供達の世界では、犯人探しがより残酷に行われているようで……。ネットでコロナのことを調べて、感染すると子供が作れなくなるの? と泣きながら聞いてきました。私も急なことでパニックになり、慌てて病院や保健所に電話しましたが、自宅療養をと言われるばかりで半分ヒステリックになってしまい、息子はさらに不安になったようです」(森田さん) さらに、パート先が接客業であるために、検査で陰性だったとしても、息子の感染後2週間は出社停止を命じられた。無論、非正規スタッフの森田さんに、その間の補償などはない。「月に20万円ほどあったパート代は半分以下になりました。正直、家賃を払って手元に現金は残らず、食費を捻出するのも精一杯。食料を届けてくれる自治体もあるそうですが、私が無事だからか、そうした支援もありません。息子と二人、家の中に閉じ込められているしかないんです」(森田さん) SNS上には、こうした子供の感染を危惧する親たちの声が相次いでいて、感染者が相次いでいるのに子供を学校に行かせられないとか、中には自身の子供の自主休校を決めたというコメントがあるだけではなく、自主休校するよう国や自治体に訴えようという親のグループも結成されている。すでに短縮授業を決めた学校もあるが、感染者が出るまで「休校」にはできないという「チキンレース」の様相を呈しているような例もあるのかもしれない。「正しく怖がろう」という政府や識者は呼びかけてきたが、子供達への感染というフェーズに移り、これが大きなパニックの引き金にならないのか。早めの休校措置だけでなく集団ワクチン接種の実施など、思い切った公衆衛生施策を検討するべきときが来ているのではないか。
「近くに住む義理の両親が『息子を預かる』と言ってくれましたが、息子が万一、感染していた場合に取り返しがつきません。大人が感染しても、入院したり自宅療養したりできますが、子供の場合は、親がつきっきりにならざるを得ず、家庭は確実に破綻します。ツイッターを見ると、同じような状況の家庭が多くあり、このままでは学校再開などできるわけがありません」(森田さん) 自宅療養の過酷さについては、多くのメディアが詳報を出しているが、感染者が子供で、しかも母子家庭など「ひとり親」だった場合、状況はより深刻さを増す。神奈川県在住のパート・福永裕子さん(仮名・30代)は、中学生の一人息子に感染が判明し、仕事まで辞めざるを得なくなった。「子供の塾でクラスターが発生し、息子の陽性もわかりました。症状はほとんど出ませんでしたが、感染したショックから部屋に引きこもり、部活にも行けず、本当にかわいそうな夏休みを過ごさせてしまいました」(森田さん) 息子の落ち込みは、感染だけが理由ではないことも知っていた。塾でクラスターが発生したことは瞬く間に拡散され、ネット掲示板やSNS、子供達のグループラインでは、感染者探しや、感染の「原因」になったのが誰か、犯人探しのようなこともはじまっていたのである。「大人だってそうだったように、子供達の世界では、犯人探しがより残酷に行われているようで……。ネットでコロナのことを調べて、感染すると子供が作れなくなるの? と泣きながら聞いてきました。私も急なことでパニックになり、慌てて病院や保健所に電話しましたが、自宅療養をと言われるばかりで半分ヒステリックになってしまい、息子はさらに不安になったようです」(森田さん) さらに、パート先が接客業であるために、検査で陰性だったとしても、息子の感染後2週間は出社停止を命じられた。無論、非正規スタッフの森田さんに、その間の補償などはない。「月に20万円ほどあったパート代は半分以下になりました。正直、家賃を払って手元に現金は残らず、食費を捻出するのも精一杯。食料を届けてくれる自治体もあるそうですが、私が無事だからか、そうした支援もありません。息子と二人、家の中に閉じ込められているしかないんです」(森田さん) SNS上には、こうした子供の感染を危惧する親たちの声が相次いでいて、感染者が相次いでいるのに子供を学校に行かせられないとか、中には自身の子供の自主休校を決めたというコメントがあるだけではなく、自主休校するよう国や自治体に訴えようという親のグループも結成されている。すでに短縮授業を決めた学校もあるが、感染者が出るまで「休校」にはできないという「チキンレース」の様相を呈しているような例もあるのかもしれない。「正しく怖がろう」という政府や識者は呼びかけてきたが、子供達への感染というフェーズに移り、これが大きなパニックの引き金にならないのか。早めの休校措置だけでなく集団ワクチン接種の実施など、思い切った公衆衛生施策を検討するべきときが来ているのではないか。
自宅療養の過酷さについては、多くのメディアが詳報を出しているが、感染者が子供で、しかも母子家庭など「ひとり親」だった場合、状況はより深刻さを増す。神奈川県在住のパート・福永裕子さん(仮名・30代)は、中学生の一人息子に感染が判明し、仕事まで辞めざるを得なくなった。「子供の塾でクラスターが発生し、息子の陽性もわかりました。症状はほとんど出ませんでしたが、感染したショックから部屋に引きこもり、部活にも行けず、本当にかわいそうな夏休みを過ごさせてしまいました」(森田さん) 息子の落ち込みは、感染だけが理由ではないことも知っていた。塾でクラスターが発生したことは瞬く間に拡散され、ネット掲示板やSNS、子供達のグループラインでは、感染者探しや、感染の「原因」になったのが誰か、犯人探しのようなこともはじまっていたのである。「大人だってそうだったように、子供達の世界では、犯人探しがより残酷に行われているようで……。ネットでコロナのことを調べて、感染すると子供が作れなくなるの? と泣きながら聞いてきました。私も急なことでパニックになり、慌てて病院や保健所に電話しましたが、自宅療養をと言われるばかりで半分ヒステリックになってしまい、息子はさらに不安になったようです」(森田さん) さらに、パート先が接客業であるために、検査で陰性だったとしても、息子の感染後2週間は出社停止を命じられた。無論、非正規スタッフの森田さんに、その間の補償などはない。「月に20万円ほどあったパート代は半分以下になりました。正直、家賃を払って手元に現金は残らず、食費を捻出するのも精一杯。食料を届けてくれる自治体もあるそうですが、私が無事だからか、そうした支援もありません。息子と二人、家の中に閉じ込められているしかないんです」(森田さん) SNS上には、こうした子供の感染を危惧する親たちの声が相次いでいて、感染者が相次いでいるのに子供を学校に行かせられないとか、中には自身の子供の自主休校を決めたというコメントがあるだけではなく、自主休校するよう国や自治体に訴えようという親のグループも結成されている。すでに短縮授業を決めた学校もあるが、感染者が出るまで「休校」にはできないという「チキンレース」の様相を呈しているような例もあるのかもしれない。「正しく怖がろう」という政府や識者は呼びかけてきたが、子供達への感染というフェーズに移り、これが大きなパニックの引き金にならないのか。早めの休校措置だけでなく集団ワクチン接種の実施など、思い切った公衆衛生施策を検討するべきときが来ているのではないか。
「子供の塾でクラスターが発生し、息子の陽性もわかりました。症状はほとんど出ませんでしたが、感染したショックから部屋に引きこもり、部活にも行けず、本当にかわいそうな夏休みを過ごさせてしまいました」(森田さん) 息子の落ち込みは、感染だけが理由ではないことも知っていた。塾でクラスターが発生したことは瞬く間に拡散され、ネット掲示板やSNS、子供達のグループラインでは、感染者探しや、感染の「原因」になったのが誰か、犯人探しのようなこともはじまっていたのである。「大人だってそうだったように、子供達の世界では、犯人探しがより残酷に行われているようで……。ネットでコロナのことを調べて、感染すると子供が作れなくなるの? と泣きながら聞いてきました。私も急なことでパニックになり、慌てて病院や保健所に電話しましたが、自宅療養をと言われるばかりで半分ヒステリックになってしまい、息子はさらに不安になったようです」(森田さん) さらに、パート先が接客業であるために、検査で陰性だったとしても、息子の感染後2週間は出社停止を命じられた。無論、非正規スタッフの森田さんに、その間の補償などはない。「月に20万円ほどあったパート代は半分以下になりました。正直、家賃を払って手元に現金は残らず、食費を捻出するのも精一杯。食料を届けてくれる自治体もあるそうですが、私が無事だからか、そうした支援もありません。息子と二人、家の中に閉じ込められているしかないんです」(森田さん) SNS上には、こうした子供の感染を危惧する親たちの声が相次いでいて、感染者が相次いでいるのに子供を学校に行かせられないとか、中には自身の子供の自主休校を決めたというコメントがあるだけではなく、自主休校するよう国や自治体に訴えようという親のグループも結成されている。すでに短縮授業を決めた学校もあるが、感染者が出るまで「休校」にはできないという「チキンレース」の様相を呈しているような例もあるのかもしれない。「正しく怖がろう」という政府や識者は呼びかけてきたが、子供達への感染というフェーズに移り、これが大きなパニックの引き金にならないのか。早めの休校措置だけでなく集団ワクチン接種の実施など、思い切った公衆衛生施策を検討するべきときが来ているのではないか。
息子の落ち込みは、感染だけが理由ではないことも知っていた。塾でクラスターが発生したことは瞬く間に拡散され、ネット掲示板やSNS、子供達のグループラインでは、感染者探しや、感染の「原因」になったのが誰か、犯人探しのようなこともはじまっていたのである。「大人だってそうだったように、子供達の世界では、犯人探しがより残酷に行われているようで……。ネットでコロナのことを調べて、感染すると子供が作れなくなるの? と泣きながら聞いてきました。私も急なことでパニックになり、慌てて病院や保健所に電話しましたが、自宅療養をと言われるばかりで半分ヒステリックになってしまい、息子はさらに不安になったようです」(森田さん) さらに、パート先が接客業であるために、検査で陰性だったとしても、息子の感染後2週間は出社停止を命じられた。無論、非正規スタッフの森田さんに、その間の補償などはない。「月に20万円ほどあったパート代は半分以下になりました。正直、家賃を払って手元に現金は残らず、食費を捻出するのも精一杯。食料を届けてくれる自治体もあるそうですが、私が無事だからか、そうした支援もありません。息子と二人、家の中に閉じ込められているしかないんです」(森田さん) SNS上には、こうした子供の感染を危惧する親たちの声が相次いでいて、感染者が相次いでいるのに子供を学校に行かせられないとか、中には自身の子供の自主休校を決めたというコメントがあるだけではなく、自主休校するよう国や自治体に訴えようという親のグループも結成されている。すでに短縮授業を決めた学校もあるが、感染者が出るまで「休校」にはできないという「チキンレース」の様相を呈しているような例もあるのかもしれない。「正しく怖がろう」という政府や識者は呼びかけてきたが、子供達への感染というフェーズに移り、これが大きなパニックの引き金にならないのか。早めの休校措置だけでなく集団ワクチン接種の実施など、思い切った公衆衛生施策を検討するべきときが来ているのではないか。
「大人だってそうだったように、子供達の世界では、犯人探しがより残酷に行われているようで……。ネットでコロナのことを調べて、感染すると子供が作れなくなるの? と泣きながら聞いてきました。私も急なことでパニックになり、慌てて病院や保健所に電話しましたが、自宅療養をと言われるばかりで半分ヒステリックになってしまい、息子はさらに不安になったようです」(森田さん) さらに、パート先が接客業であるために、検査で陰性だったとしても、息子の感染後2週間は出社停止を命じられた。無論、非正規スタッフの森田さんに、その間の補償などはない。「月に20万円ほどあったパート代は半分以下になりました。正直、家賃を払って手元に現金は残らず、食費を捻出するのも精一杯。食料を届けてくれる自治体もあるそうですが、私が無事だからか、そうした支援もありません。息子と二人、家の中に閉じ込められているしかないんです」(森田さん) SNS上には、こうした子供の感染を危惧する親たちの声が相次いでいて、感染者が相次いでいるのに子供を学校に行かせられないとか、中には自身の子供の自主休校を決めたというコメントがあるだけではなく、自主休校するよう国や自治体に訴えようという親のグループも結成されている。すでに短縮授業を決めた学校もあるが、感染者が出るまで「休校」にはできないという「チキンレース」の様相を呈しているような例もあるのかもしれない。「正しく怖がろう」という政府や識者は呼びかけてきたが、子供達への感染というフェーズに移り、これが大きなパニックの引き金にならないのか。早めの休校措置だけでなく集団ワクチン接種の実施など、思い切った公衆衛生施策を検討するべきときが来ているのではないか。
さらに、パート先が接客業であるために、検査で陰性だったとしても、息子の感染後2週間は出社停止を命じられた。無論、非正規スタッフの森田さんに、その間の補償などはない。「月に20万円ほどあったパート代は半分以下になりました。正直、家賃を払って手元に現金は残らず、食費を捻出するのも精一杯。食料を届けてくれる自治体もあるそうですが、私が無事だからか、そうした支援もありません。息子と二人、家の中に閉じ込められているしかないんです」(森田さん) SNS上には、こうした子供の感染を危惧する親たちの声が相次いでいて、感染者が相次いでいるのに子供を学校に行かせられないとか、中には自身の子供の自主休校を決めたというコメントがあるだけではなく、自主休校するよう国や自治体に訴えようという親のグループも結成されている。すでに短縮授業を決めた学校もあるが、感染者が出るまで「休校」にはできないという「チキンレース」の様相を呈しているような例もあるのかもしれない。「正しく怖がろう」という政府や識者は呼びかけてきたが、子供達への感染というフェーズに移り、これが大きなパニックの引き金にならないのか。早めの休校措置だけでなく集団ワクチン接種の実施など、思い切った公衆衛生施策を検討するべきときが来ているのではないか。
「月に20万円ほどあったパート代は半分以下になりました。正直、家賃を払って手元に現金は残らず、食費を捻出するのも精一杯。食料を届けてくれる自治体もあるそうですが、私が無事だからか、そうした支援もありません。息子と二人、家の中に閉じ込められているしかないんです」(森田さん) SNS上には、こうした子供の感染を危惧する親たちの声が相次いでいて、感染者が相次いでいるのに子供を学校に行かせられないとか、中には自身の子供の自主休校を決めたというコメントがあるだけではなく、自主休校するよう国や自治体に訴えようという親のグループも結成されている。すでに短縮授業を決めた学校もあるが、感染者が出るまで「休校」にはできないという「チキンレース」の様相を呈しているような例もあるのかもしれない。「正しく怖がろう」という政府や識者は呼びかけてきたが、子供達への感染というフェーズに移り、これが大きなパニックの引き金にならないのか。早めの休校措置だけでなく集団ワクチン接種の実施など、思い切った公衆衛生施策を検討するべきときが来ているのではないか。
SNS上には、こうした子供の感染を危惧する親たちの声が相次いでいて、感染者が相次いでいるのに子供を学校に行かせられないとか、中には自身の子供の自主休校を決めたというコメントがあるだけではなく、自主休校するよう国や自治体に訴えようという親のグループも結成されている。すでに短縮授業を決めた学校もあるが、感染者が出るまで「休校」にはできないという「チキンレース」の様相を呈しているような例もあるのかもしれない。「正しく怖がろう」という政府や識者は呼びかけてきたが、子供達への感染というフェーズに移り、これが大きなパニックの引き金にならないのか。早めの休校措置だけでなく集団ワクチン接種の実施など、思い切った公衆衛生施策を検討するべきときが来ているのではないか。
「正しく怖がろう」という政府や識者は呼びかけてきたが、子供達への感染というフェーズに移り、これが大きなパニックの引き金にならないのか。早めの休校措置だけでなく集団ワクチン接種の実施など、思い切った公衆衛生施策を検討するべきときが来ているのではないか。