パラマラソン、沿道はやはり密状態 「無観客だからせめて…」

東京パラリンピック最終日の5日、陸上男女のマラソンが東京・国立競技場(新宿区)を発着点にしたコースで行われた。パラリンピックのマラソンは、札幌で行われた東京オリンピックと違い、東京都内で開催され、浅草、銀座、東京タワーなど都心の名所を巡る。大会組織委員会は新型コロナウイルスの感染防止対策として観戦自粛を呼びかけたが、沿道ではレースが進むにつれて密集状態が広がった。
【雨の最終日 浅草は密状態】
国立競技場最寄りのJR千駄ケ谷駅近くでは、スタート直後の選手の姿を見ようと、午前6時過ぎから雨の中で沿道に人が並んだ。近くに住む女性(80)は1964年東京五輪のマラソンも沿道で観戦したといい、「無観客になって会場で見られなかったので、せめてマラソンくらいは生で見たいと思って。朝ならそんなに人もいなくて密にはならないと思う」と語った。
スタートから10キロ地点にある日本橋(中央区)の交差点付近では、午前7時ごろになると人の列が二重、三重になるところも。小雨が降る中、雨がっぱ姿のスタッフが観戦自粛を呼びかけるプラカードを首からかけ、黙って列の脇に立っていた。友人らと訪れた東京都板橋区の女性会社員(52)は、パラリンピックの陸上やトライアスロンのチケットが当たっていたという。「国立競技場で(金メダルを獲得したドイツの義足選手)マルクス・レームの走り幅跳びを見る予定だったのにできなかった。せめてマラソンは見たかった」と話した。
15キロ地点の浅草寺・雷門(台東区)では、スタッフが「声援ではなく拍手で応援してください」「立ち止まらずに進んでください」と呼び掛けた。午前4時半に自宅を出て見に来たという千葉県松戸市の男性(80)は「パラリンピック開会式のチケットが当たったが無観客で見られなかった。マラソンで少しでも雰囲気を感じたい」と口にした。 SNS上ではテレビ映像を見た人から「浅草、結構な混み具合。沿道で応援したいけど自粛しなきゃ」「沿道人多い」などの反応が上がった。【大島祥平、五十嵐朋子、島袋太輔】
SNS上ではテレビ映像を見た人から「浅草、結構な混み具合。沿道で応援したいけど自粛しなきゃ」「沿道人多い」などの反応が上がった。【大島祥平、五十嵐朋子、島袋太輔】