池袋暴走死傷事故 求刑7年なのに判決が5年の減刑はなぜ

2019年の池袋暴走死傷事故。飯塚幸三被告(90)に下された判決は禁錮5年の実刑判決だった。
【写真】ふたりの命を無駄にしないために
「被告人、いいですか」
判決を読み終えた裁判長は、車椅子に座る飯塚幸三被告(90)に向けてこう発した。
「過失は明白。判決に納得できるなら被害者遺族に真摯に謝っていただきたい」
事故で命を奪われた妻の松永真菜さん(当時31才)と長女・莉子さん(当時3才)の遺族・松永拓也さんは、判決が出た瞬間に涙が出たと振り返る。
「これで命が戻ってくるならどんなにいいかと思ったら、空しくなってしまいました。この判決は、私たち遺族がこの先少しでも前を向いて生きていけるきっかけにはなれるなと思います」(松永さん)
今回の判決について、遺族側の代理人弁護士・高橋正人さんはこう話す。
「裁判官があのような発言をすることは非常に珍しい。 理不尽な動機で人をわざと殺す事件の場合には、あのようなことを裁判官は言いません。遺族感情をかえって逆撫でするからです。故意の殺人罪では謝ったからといって、許せるものではないのです。しかし、今回のような過失犯では別です。裁判で、飯塚被告の主張を『あなたは間違っています、 もし納得するならきちんと謝罪するように』というのは大変遺族に寄り添った言葉だったと思います。
同じ交通事故の被害者遺族から『私達も気持ちが救われた』との声がたくさん私のところに寄せられています。もし飯塚さんが判決に納得するなら、今が謝罪のラストチャンスではないでしょうか。私は横で見ていましたが、裁判官が『納得するのなら謝罪しなさい』と 言った時にはうなずいていました。私は飯塚さんの良心に期待したいと思います。」 同じく、遺族側の代理人弁護士・上谷さくらさんも、「どちらの味方でもない中立的な立場の裁判官が『納得したのなら、被害者にちゃんと謝って欲しい』と言葉をかけたのは、裁判官が飯塚被告に謝るチャンスをくれたと思っています」 と言う。「事実認定の仕方自体はオーソドックスで、淡々としたもので、手堅い感じがしました。被害者に対する温かい眼差しを感じました。判決を聞いてそう感じることはあまりないのですが、いろんなことを考えて言葉を選んで言葉をかけてくれたのかなと思える、不思議な温かみを感じる判決でした。 さまざまな事件で判決を聞いてきましたが、裁判官として客観的な事実認定をした上で、被害者に寄り添ってくれたのかなと思いました」(上谷さん)  それではなぜ、求刑が「禁錮7年」であったのに、5年に減刑されたのだろうか。「量刑が軽すぎるとは思います。でも過失運転致死傷罪の上限7年にしばられ ているのです。5÷7で約7割。実刑判決では求刑の5割、6割となる場合もある ので、妥当なところでしょう。たいてい求刑よりも判決のほうが減刑されます。検察庁には求刑した事例の集積があり、担当検察官はそれに基づいて求刑します。 一方で、裁判所にも事例の集積がありますが、それは検察庁の基準とは異なります。ですから減刑されることが多いのです。多重事故で10人以上亡くなった交通事故もあるので、今回7年という上限の判決を出してしまったら、 量刑の均衡を考えると不公平になってしまいます」(高橋弁護士) では、「過失運転致死傷罪」でより重い「危険運転致死傷罪」とならなかったのは、なぜだろうか。「今回の事故は、アルコールの影響はありませんし、制御困難な高速度をわざと出したり、幅寄せしたり、逆走したり 、信号をことさらに無視したりしていませんから、危険運転致死傷罪の要件にそもそも当てはまらないからです。 しかし、現状では、危険運転致死傷罪の上限は懲役20年、過失運転致死傷罪は7年で、13年も差があります。過失犯であっても13~14年の上限に法改正しないと、つり合わないと思います」(高橋弁護士)* * * 判決後の記者会見を終えた松永さんに「お疲れさまでした」と声をかけると、こう答えてくれた。「もちろん裁判も大事だけれど、次に起こってしまうかもしれない事故を防ぐ方がよっぽど大事だと思うんです。判決に不服があるなら控訴できる権利があることも尊重しています。でも私は、裁判を長引かせるよりも、交通事故をなくして、このような悲しい思いをする人が一人でも減るように活動をしたいと思っています」 判決の翌日から2週間、9月16日までの控訴期間があるが、松永さんはその期間も“ただ待って過ごす”のではなく、交通事故撲滅に向けた活動を行う。9月5日には、松永さんが副代表理事を務める「一般社団法人 関東交通犯罪遺族の会」主催で学生向けに、交通犯罪被害者遺族対談イベント「天羽プロジェクト」を開催。「この2年4か月、さまざまな人に支えられて生きることができました。ほんとうに関わってくださった皆様、応援してくださった方々に心から感謝しています。この先裁判が続くかどうかは被告人にも権利がありますが、どんな結果であれ、2人の命を無駄にしないために、できることはやっていきたい。今はそう思っています」(松永さん) 裁判に終わりはあっても交通事故をなくすための活動に終わりはない、と言う松永さんの視線はさらに先にあった。
同じく、遺族側の代理人弁護士・上谷さくらさんも、「どちらの味方でもない中立的な立場の裁判官が『納得したのなら、被害者にちゃんと謝って欲しい』と言葉をかけたのは、裁判官が飯塚被告に謝るチャンスをくれたと思っています」 と言う。「事実認定の仕方自体はオーソドックスで、淡々としたもので、手堅い感じがしました。被害者に対する温かい眼差しを感じました。判決を聞いてそう感じることはあまりないのですが、いろんなことを考えて言葉を選んで言葉をかけてくれたのかなと思える、不思議な温かみを感じる判決でした。 さまざまな事件で判決を聞いてきましたが、裁判官として客観的な事実認定をした上で、被害者に寄り添ってくれたのかなと思いました」(上谷さん)  それではなぜ、求刑が「禁錮7年」であったのに、5年に減刑されたのだろうか。「量刑が軽すぎるとは思います。でも過失運転致死傷罪の上限7年にしばられ ているのです。5÷7で約7割。実刑判決では求刑の5割、6割となる場合もある ので、妥当なところでしょう。たいてい求刑よりも判決のほうが減刑されます。検察庁には求刑した事例の集積があり、担当検察官はそれに基づいて求刑します。 一方で、裁判所にも事例の集積がありますが、それは検察庁の基準とは異なります。ですから減刑されることが多いのです。多重事故で10人以上亡くなった交通事故もあるので、今回7年という上限の判決を出してしまったら、 量刑の均衡を考えると不公平になってしまいます」(高橋弁護士) では、「過失運転致死傷罪」でより重い「危険運転致死傷罪」とならなかったのは、なぜだろうか。「今回の事故は、アルコールの影響はありませんし、制御困難な高速度をわざと出したり、幅寄せしたり、逆走したり 、信号をことさらに無視したりしていませんから、危険運転致死傷罪の要件にそもそも当てはまらないからです。 しかし、現状では、危険運転致死傷罪の上限は懲役20年、過失運転致死傷罪は7年で、13年も差があります。過失犯であっても13~14年の上限に法改正しないと、つり合わないと思います」(高橋弁護士)* * * 判決後の記者会見を終えた松永さんに「お疲れさまでした」と声をかけると、こう答えてくれた。「もちろん裁判も大事だけれど、次に起こってしまうかもしれない事故を防ぐ方がよっぽど大事だと思うんです。判決に不服があるなら控訴できる権利があることも尊重しています。でも私は、裁判を長引かせるよりも、交通事故をなくして、このような悲しい思いをする人が一人でも減るように活動をしたいと思っています」 判決の翌日から2週間、9月16日までの控訴期間があるが、松永さんはその期間も“ただ待って過ごす”のではなく、交通事故撲滅に向けた活動を行う。9月5日には、松永さんが副代表理事を務める「一般社団法人 関東交通犯罪遺族の会」主催で学生向けに、交通犯罪被害者遺族対談イベント「天羽プロジェクト」を開催。「この2年4か月、さまざまな人に支えられて生きることができました。ほんとうに関わってくださった皆様、応援してくださった方々に心から感謝しています。この先裁判が続くかどうかは被告人にも権利がありますが、どんな結果であれ、2人の命を無駄にしないために、できることはやっていきたい。今はそう思っています」(松永さん) 裁判に終わりはあっても交通事故をなくすための活動に終わりはない、と言う松永さんの視線はさらに先にあった。
「どちらの味方でもない中立的な立場の裁判官が『納得したのなら、被害者にちゃんと謝って欲しい』と言葉をかけたのは、裁判官が飯塚被告に謝るチャンスをくれたと思っています」 と言う。「事実認定の仕方自体はオーソドックスで、淡々としたもので、手堅い感じがしました。被害者に対する温かい眼差しを感じました。判決を聞いてそう感じることはあまりないのですが、いろんなことを考えて言葉を選んで言葉をかけてくれたのかなと思える、不思議な温かみを感じる判決でした。 さまざまな事件で判決を聞いてきましたが、裁判官として客観的な事実認定をした上で、被害者に寄り添ってくれたのかなと思いました」(上谷さん)  それではなぜ、求刑が「禁錮7年」であったのに、5年に減刑されたのだろうか。「量刑が軽すぎるとは思います。でも過失運転致死傷罪の上限7年にしばられ ているのです。5÷7で約7割。実刑判決では求刑の5割、6割となる場合もある ので、妥当なところでしょう。たいてい求刑よりも判決のほうが減刑されます。検察庁には求刑した事例の集積があり、担当検察官はそれに基づいて求刑します。 一方で、裁判所にも事例の集積がありますが、それは検察庁の基準とは異なります。ですから減刑されることが多いのです。多重事故で10人以上亡くなった交通事故もあるので、今回7年という上限の判決を出してしまったら、 量刑の均衡を考えると不公平になってしまいます」(高橋弁護士) では、「過失運転致死傷罪」でより重い「危険運転致死傷罪」とならなかったのは、なぜだろうか。「今回の事故は、アルコールの影響はありませんし、制御困難な高速度をわざと出したり、幅寄せしたり、逆走したり 、信号をことさらに無視したりしていませんから、危険運転致死傷罪の要件にそもそも当てはまらないからです。 しかし、現状では、危険運転致死傷罪の上限は懲役20年、過失運転致死傷罪は7年で、13年も差があります。過失犯であっても13~14年の上限に法改正しないと、つり合わないと思います」(高橋弁護士)* * * 判決後の記者会見を終えた松永さんに「お疲れさまでした」と声をかけると、こう答えてくれた。「もちろん裁判も大事だけれど、次に起こってしまうかもしれない事故を防ぐ方がよっぽど大事だと思うんです。判決に不服があるなら控訴できる権利があることも尊重しています。でも私は、裁判を長引かせるよりも、交通事故をなくして、このような悲しい思いをする人が一人でも減るように活動をしたいと思っています」 判決の翌日から2週間、9月16日までの控訴期間があるが、松永さんはその期間も“ただ待って過ごす”のではなく、交通事故撲滅に向けた活動を行う。9月5日には、松永さんが副代表理事を務める「一般社団法人 関東交通犯罪遺族の会」主催で学生向けに、交通犯罪被害者遺族対談イベント「天羽プロジェクト」を開催。「この2年4か月、さまざまな人に支えられて生きることができました。ほんとうに関わってくださった皆様、応援してくださった方々に心から感謝しています。この先裁判が続くかどうかは被告人にも権利がありますが、どんな結果であれ、2人の命を無駄にしないために、できることはやっていきたい。今はそう思っています」(松永さん) 裁判に終わりはあっても交通事故をなくすための活動に終わりはない、と言う松永さんの視線はさらに先にあった。
と言う。「事実認定の仕方自体はオーソドックスで、淡々としたもので、手堅い感じがしました。被害者に対する温かい眼差しを感じました。判決を聞いてそう感じることはあまりないのですが、いろんなことを考えて言葉を選んで言葉をかけてくれたのかなと思える、不思議な温かみを感じる判決でした。 さまざまな事件で判決を聞いてきましたが、裁判官として客観的な事実認定をした上で、被害者に寄り添ってくれたのかなと思いました」(上谷さん)  それではなぜ、求刑が「禁錮7年」であったのに、5年に減刑されたのだろうか。「量刑が軽すぎるとは思います。でも過失運転致死傷罪の上限7年にしばられ ているのです。5÷7で約7割。実刑判決では求刑の5割、6割となる場合もある ので、妥当なところでしょう。たいてい求刑よりも判決のほうが減刑されます。検察庁には求刑した事例の集積があり、担当検察官はそれに基づいて求刑します。 一方で、裁判所にも事例の集積がありますが、それは検察庁の基準とは異なります。ですから減刑されることが多いのです。多重事故で10人以上亡くなった交通事故もあるので、今回7年という上限の判決を出してしまったら、 量刑の均衡を考えると不公平になってしまいます」(高橋弁護士) では、「過失運転致死傷罪」でより重い「危険運転致死傷罪」とならなかったのは、なぜだろうか。「今回の事故は、アルコールの影響はありませんし、制御困難な高速度をわざと出したり、幅寄せしたり、逆走したり 、信号をことさらに無視したりしていませんから、危険運転致死傷罪の要件にそもそも当てはまらないからです。 しかし、現状では、危険運転致死傷罪の上限は懲役20年、過失運転致死傷罪は7年で、13年も差があります。過失犯であっても13~14年の上限に法改正しないと、つり合わないと思います」(高橋弁護士)* * * 判決後の記者会見を終えた松永さんに「お疲れさまでした」と声をかけると、こう答えてくれた。「もちろん裁判も大事だけれど、次に起こってしまうかもしれない事故を防ぐ方がよっぽど大事だと思うんです。判決に不服があるなら控訴できる権利があることも尊重しています。でも私は、裁判を長引かせるよりも、交通事故をなくして、このような悲しい思いをする人が一人でも減るように活動をしたいと思っています」 判決の翌日から2週間、9月16日までの控訴期間があるが、松永さんはその期間も“ただ待って過ごす”のではなく、交通事故撲滅に向けた活動を行う。9月5日には、松永さんが副代表理事を務める「一般社団法人 関東交通犯罪遺族の会」主催で学生向けに、交通犯罪被害者遺族対談イベント「天羽プロジェクト」を開催。「この2年4か月、さまざまな人に支えられて生きることができました。ほんとうに関わってくださった皆様、応援してくださった方々に心から感謝しています。この先裁判が続くかどうかは被告人にも権利がありますが、どんな結果であれ、2人の命を無駄にしないために、できることはやっていきたい。今はそう思っています」(松永さん) 裁判に終わりはあっても交通事故をなくすための活動に終わりはない、と言う松永さんの視線はさらに先にあった。
「事実認定の仕方自体はオーソドックスで、淡々としたもので、手堅い感じがしました。被害者に対する温かい眼差しを感じました。判決を聞いてそう感じることはあまりないのですが、いろんなことを考えて言葉を選んで言葉をかけてくれたのかなと思える、不思議な温かみを感じる判決でした。 さまざまな事件で判決を聞いてきましたが、裁判官として客観的な事実認定をした上で、被害者に寄り添ってくれたのかなと思いました」(上谷さん)  それではなぜ、求刑が「禁錮7年」であったのに、5年に減刑されたのだろうか。「量刑が軽すぎるとは思います。でも過失運転致死傷罪の上限7年にしばられ ているのです。5÷7で約7割。実刑判決では求刑の5割、6割となる場合もある ので、妥当なところでしょう。たいてい求刑よりも判決のほうが減刑されます。検察庁には求刑した事例の集積があり、担当検察官はそれに基づいて求刑します。 一方で、裁判所にも事例の集積がありますが、それは検察庁の基準とは異なります。ですから減刑されることが多いのです。多重事故で10人以上亡くなった交通事故もあるので、今回7年という上限の判決を出してしまったら、 量刑の均衡を考えると不公平になってしまいます」(高橋弁護士) では、「過失運転致死傷罪」でより重い「危険運転致死傷罪」とならなかったのは、なぜだろうか。「今回の事故は、アルコールの影響はありませんし、制御困難な高速度をわざと出したり、幅寄せしたり、逆走したり 、信号をことさらに無視したりしていませんから、危険運転致死傷罪の要件にそもそも当てはまらないからです。 しかし、現状では、危険運転致死傷罪の上限は懲役20年、過失運転致死傷罪は7年で、13年も差があります。過失犯であっても13~14年の上限に法改正しないと、つり合わないと思います」(高橋弁護士)* * * 判決後の記者会見を終えた松永さんに「お疲れさまでした」と声をかけると、こう答えてくれた。「もちろん裁判も大事だけれど、次に起こってしまうかもしれない事故を防ぐ方がよっぽど大事だと思うんです。判決に不服があるなら控訴できる権利があることも尊重しています。でも私は、裁判を長引かせるよりも、交通事故をなくして、このような悲しい思いをする人が一人でも減るように活動をしたいと思っています」 判決の翌日から2週間、9月16日までの控訴期間があるが、松永さんはその期間も“ただ待って過ごす”のではなく、交通事故撲滅に向けた活動を行う。9月5日には、松永さんが副代表理事を務める「一般社団法人 関東交通犯罪遺族の会」主催で学生向けに、交通犯罪被害者遺族対談イベント「天羽プロジェクト」を開催。「この2年4か月、さまざまな人に支えられて生きることができました。ほんとうに関わってくださった皆様、応援してくださった方々に心から感謝しています。この先裁判が続くかどうかは被告人にも権利がありますが、どんな結果であれ、2人の命を無駄にしないために、できることはやっていきたい。今はそう思っています」(松永さん) 裁判に終わりはあっても交通事故をなくすための活動に終わりはない、と言う松永さんの視線はさらに先にあった。
さまざまな事件で判決を聞いてきましたが、裁判官として客観的な事実認定をした上で、被害者に寄り添ってくれたのかなと思いました」(上谷さん)  それではなぜ、求刑が「禁錮7年」であったのに、5年に減刑されたのだろうか。「量刑が軽すぎるとは思います。でも過失運転致死傷罪の上限7年にしばられ ているのです。5÷7で約7割。実刑判決では求刑の5割、6割となる場合もある ので、妥当なところでしょう。たいてい求刑よりも判決のほうが減刑されます。検察庁には求刑した事例の集積があり、担当検察官はそれに基づいて求刑します。 一方で、裁判所にも事例の集積がありますが、それは検察庁の基準とは異なります。ですから減刑されることが多いのです。多重事故で10人以上亡くなった交通事故もあるので、今回7年という上限の判決を出してしまったら、 量刑の均衡を考えると不公平になってしまいます」(高橋弁護士) では、「過失運転致死傷罪」でより重い「危険運転致死傷罪」とならなかったのは、なぜだろうか。「今回の事故は、アルコールの影響はありませんし、制御困難な高速度をわざと出したり、幅寄せしたり、逆走したり 、信号をことさらに無視したりしていませんから、危険運転致死傷罪の要件にそもそも当てはまらないからです。 しかし、現状では、危険運転致死傷罪の上限は懲役20年、過失運転致死傷罪は7年で、13年も差があります。過失犯であっても13~14年の上限に法改正しないと、つり合わないと思います」(高橋弁護士)* * * 判決後の記者会見を終えた松永さんに「お疲れさまでした」と声をかけると、こう答えてくれた。「もちろん裁判も大事だけれど、次に起こってしまうかもしれない事故を防ぐ方がよっぽど大事だと思うんです。判決に不服があるなら控訴できる権利があることも尊重しています。でも私は、裁判を長引かせるよりも、交通事故をなくして、このような悲しい思いをする人が一人でも減るように活動をしたいと思っています」 判決の翌日から2週間、9月16日までの控訴期間があるが、松永さんはその期間も“ただ待って過ごす”のではなく、交通事故撲滅に向けた活動を行う。9月5日には、松永さんが副代表理事を務める「一般社団法人 関東交通犯罪遺族の会」主催で学生向けに、交通犯罪被害者遺族対談イベント「天羽プロジェクト」を開催。「この2年4か月、さまざまな人に支えられて生きることができました。ほんとうに関わってくださった皆様、応援してくださった方々に心から感謝しています。この先裁判が続くかどうかは被告人にも権利がありますが、どんな結果であれ、2人の命を無駄にしないために、できることはやっていきたい。今はそう思っています」(松永さん) 裁判に終わりはあっても交通事故をなくすための活動に終わりはない、と言う松永さんの視線はさらに先にあった。
それではなぜ、求刑が「禁錮7年」であったのに、5年に減刑されたのだろうか。「量刑が軽すぎるとは思います。でも過失運転致死傷罪の上限7年にしばられ ているのです。5÷7で約7割。実刑判決では求刑の5割、6割となる場合もある ので、妥当なところでしょう。たいてい求刑よりも判決のほうが減刑されます。検察庁には求刑した事例の集積があり、担当検察官はそれに基づいて求刑します。 一方で、裁判所にも事例の集積がありますが、それは検察庁の基準とは異なります。ですから減刑されることが多いのです。多重事故で10人以上亡くなった交通事故もあるので、今回7年という上限の判決を出してしまったら、 量刑の均衡を考えると不公平になってしまいます」(高橋弁護士) では、「過失運転致死傷罪」でより重い「危険運転致死傷罪」とならなかったのは、なぜだろうか。「今回の事故は、アルコールの影響はありませんし、制御困難な高速度をわざと出したり、幅寄せしたり、逆走したり 、信号をことさらに無視したりしていませんから、危険運転致死傷罪の要件にそもそも当てはまらないからです。 しかし、現状では、危険運転致死傷罪の上限は懲役20年、過失運転致死傷罪は7年で、13年も差があります。過失犯であっても13~14年の上限に法改正しないと、つり合わないと思います」(高橋弁護士)* * * 判決後の記者会見を終えた松永さんに「お疲れさまでした」と声をかけると、こう答えてくれた。「もちろん裁判も大事だけれど、次に起こってしまうかもしれない事故を防ぐ方がよっぽど大事だと思うんです。判決に不服があるなら控訴できる権利があることも尊重しています。でも私は、裁判を長引かせるよりも、交通事故をなくして、このような悲しい思いをする人が一人でも減るように活動をしたいと思っています」 判決の翌日から2週間、9月16日までの控訴期間があるが、松永さんはその期間も“ただ待って過ごす”のではなく、交通事故撲滅に向けた活動を行う。9月5日には、松永さんが副代表理事を務める「一般社団法人 関東交通犯罪遺族の会」主催で学生向けに、交通犯罪被害者遺族対談イベント「天羽プロジェクト」を開催。「この2年4か月、さまざまな人に支えられて生きることができました。ほんとうに関わってくださった皆様、応援してくださった方々に心から感謝しています。この先裁判が続くかどうかは被告人にも権利がありますが、どんな結果であれ、2人の命を無駄にしないために、できることはやっていきたい。今はそう思っています」(松永さん) 裁判に終わりはあっても交通事故をなくすための活動に終わりはない、と言う松永さんの視線はさらに先にあった。
「量刑が軽すぎるとは思います。でも過失運転致死傷罪の上限7年にしばられ ているのです。5÷7で約7割。実刑判決では求刑の5割、6割となる場合もある ので、妥当なところでしょう。たいてい求刑よりも判決のほうが減刑されます。検察庁には求刑した事例の集積があり、担当検察官はそれに基づいて求刑します。 一方で、裁判所にも事例の集積がありますが、それは検察庁の基準とは異なります。ですから減刑されることが多いのです。多重事故で10人以上亡くなった交通事故もあるので、今回7年という上限の判決を出してしまったら、 量刑の均衡を考えると不公平になってしまいます」(高橋弁護士) では、「過失運転致死傷罪」でより重い「危険運転致死傷罪」とならなかったのは、なぜだろうか。「今回の事故は、アルコールの影響はありませんし、制御困難な高速度をわざと出したり、幅寄せしたり、逆走したり 、信号をことさらに無視したりしていませんから、危険運転致死傷罪の要件にそもそも当てはまらないからです。 しかし、現状では、危険運転致死傷罪の上限は懲役20年、過失運転致死傷罪は7年で、13年も差があります。過失犯であっても13~14年の上限に法改正しないと、つり合わないと思います」(高橋弁護士)* * * 判決後の記者会見を終えた松永さんに「お疲れさまでした」と声をかけると、こう答えてくれた。「もちろん裁判も大事だけれど、次に起こってしまうかもしれない事故を防ぐ方がよっぽど大事だと思うんです。判決に不服があるなら控訴できる権利があることも尊重しています。でも私は、裁判を長引かせるよりも、交通事故をなくして、このような悲しい思いをする人が一人でも減るように活動をしたいと思っています」 判決の翌日から2週間、9月16日までの控訴期間があるが、松永さんはその期間も“ただ待って過ごす”のではなく、交通事故撲滅に向けた活動を行う。9月5日には、松永さんが副代表理事を務める「一般社団法人 関東交通犯罪遺族の会」主催で学生向けに、交通犯罪被害者遺族対談イベント「天羽プロジェクト」を開催。「この2年4か月、さまざまな人に支えられて生きることができました。ほんとうに関わってくださった皆様、応援してくださった方々に心から感謝しています。この先裁判が続くかどうかは被告人にも権利がありますが、どんな結果であれ、2人の命を無駄にしないために、できることはやっていきたい。今はそう思っています」(松永さん) 裁判に終わりはあっても交通事故をなくすための活動に終わりはない、と言う松永さんの視線はさらに先にあった。
一方で、裁判所にも事例の集積がありますが、それは検察庁の基準とは異なります。ですから減刑されることが多いのです。多重事故で10人以上亡くなった交通事故もあるので、今回7年という上限の判決を出してしまったら、 量刑の均衡を考えると不公平になってしまいます」(高橋弁護士) では、「過失運転致死傷罪」でより重い「危険運転致死傷罪」とならなかったのは、なぜだろうか。「今回の事故は、アルコールの影響はありませんし、制御困難な高速度をわざと出したり、幅寄せしたり、逆走したり 、信号をことさらに無視したりしていませんから、危険運転致死傷罪の要件にそもそも当てはまらないからです。 しかし、現状では、危険運転致死傷罪の上限は懲役20年、過失運転致死傷罪は7年で、13年も差があります。過失犯であっても13~14年の上限に法改正しないと、つり合わないと思います」(高橋弁護士)* * * 判決後の記者会見を終えた松永さんに「お疲れさまでした」と声をかけると、こう答えてくれた。「もちろん裁判も大事だけれど、次に起こってしまうかもしれない事故を防ぐ方がよっぽど大事だと思うんです。判決に不服があるなら控訴できる権利があることも尊重しています。でも私は、裁判を長引かせるよりも、交通事故をなくして、このような悲しい思いをする人が一人でも減るように活動をしたいと思っています」 判決の翌日から2週間、9月16日までの控訴期間があるが、松永さんはその期間も“ただ待って過ごす”のではなく、交通事故撲滅に向けた活動を行う。9月5日には、松永さんが副代表理事を務める「一般社団法人 関東交通犯罪遺族の会」主催で学生向けに、交通犯罪被害者遺族対談イベント「天羽プロジェクト」を開催。「この2年4か月、さまざまな人に支えられて生きることができました。ほんとうに関わってくださった皆様、応援してくださった方々に心から感謝しています。この先裁判が続くかどうかは被告人にも権利がありますが、どんな結果であれ、2人の命を無駄にしないために、できることはやっていきたい。今はそう思っています」(松永さん) 裁判に終わりはあっても交通事故をなくすための活動に終わりはない、と言う松永さんの視線はさらに先にあった。
では、「過失運転致死傷罪」でより重い「危険運転致死傷罪」とならなかったのは、なぜだろうか。「今回の事故は、アルコールの影響はありませんし、制御困難な高速度をわざと出したり、幅寄せしたり、逆走したり 、信号をことさらに無視したりしていませんから、危険運転致死傷罪の要件にそもそも当てはまらないからです。 しかし、現状では、危険運転致死傷罪の上限は懲役20年、過失運転致死傷罪は7年で、13年も差があります。過失犯であっても13~14年の上限に法改正しないと、つり合わないと思います」(高橋弁護士)* * * 判決後の記者会見を終えた松永さんに「お疲れさまでした」と声をかけると、こう答えてくれた。「もちろん裁判も大事だけれど、次に起こってしまうかもしれない事故を防ぐ方がよっぽど大事だと思うんです。判決に不服があるなら控訴できる権利があることも尊重しています。でも私は、裁判を長引かせるよりも、交通事故をなくして、このような悲しい思いをする人が一人でも減るように活動をしたいと思っています」 判決の翌日から2週間、9月16日までの控訴期間があるが、松永さんはその期間も“ただ待って過ごす”のではなく、交通事故撲滅に向けた活動を行う。9月5日には、松永さんが副代表理事を務める「一般社団法人 関東交通犯罪遺族の会」主催で学生向けに、交通犯罪被害者遺族対談イベント「天羽プロジェクト」を開催。「この2年4か月、さまざまな人に支えられて生きることができました。ほんとうに関わってくださった皆様、応援してくださった方々に心から感謝しています。この先裁判が続くかどうかは被告人にも権利がありますが、どんな結果であれ、2人の命を無駄にしないために、できることはやっていきたい。今はそう思っています」(松永さん) 裁判に終わりはあっても交通事故をなくすための活動に終わりはない、と言う松永さんの視線はさらに先にあった。
「今回の事故は、アルコールの影響はありませんし、制御困難な高速度をわざと出したり、幅寄せしたり、逆走したり 、信号をことさらに無視したりしていませんから、危険運転致死傷罪の要件にそもそも当てはまらないからです。 しかし、現状では、危険運転致死傷罪の上限は懲役20年、過失運転致死傷罪は7年で、13年も差があります。過失犯であっても13~14年の上限に法改正しないと、つり合わないと思います」(高橋弁護士)* * * 判決後の記者会見を終えた松永さんに「お疲れさまでした」と声をかけると、こう答えてくれた。「もちろん裁判も大事だけれど、次に起こってしまうかもしれない事故を防ぐ方がよっぽど大事だと思うんです。判決に不服があるなら控訴できる権利があることも尊重しています。でも私は、裁判を長引かせるよりも、交通事故をなくして、このような悲しい思いをする人が一人でも減るように活動をしたいと思っています」 判決の翌日から2週間、9月16日までの控訴期間があるが、松永さんはその期間も“ただ待って過ごす”のではなく、交通事故撲滅に向けた活動を行う。9月5日には、松永さんが副代表理事を務める「一般社団法人 関東交通犯罪遺族の会」主催で学生向けに、交通犯罪被害者遺族対談イベント「天羽プロジェクト」を開催。「この2年4か月、さまざまな人に支えられて生きることができました。ほんとうに関わってくださった皆様、応援してくださった方々に心から感謝しています。この先裁判が続くかどうかは被告人にも権利がありますが、どんな結果であれ、2人の命を無駄にしないために、できることはやっていきたい。今はそう思っています」(松永さん) 裁判に終わりはあっても交通事故をなくすための活動に終わりはない、と言う松永さんの視線はさらに先にあった。
* * * 判決後の記者会見を終えた松永さんに「お疲れさまでした」と声をかけると、こう答えてくれた。「もちろん裁判も大事だけれど、次に起こってしまうかもしれない事故を防ぐ方がよっぽど大事だと思うんです。判決に不服があるなら控訴できる権利があることも尊重しています。でも私は、裁判を長引かせるよりも、交通事故をなくして、このような悲しい思いをする人が一人でも減るように活動をしたいと思っています」 判決の翌日から2週間、9月16日までの控訴期間があるが、松永さんはその期間も“ただ待って過ごす”のではなく、交通事故撲滅に向けた活動を行う。9月5日には、松永さんが副代表理事を務める「一般社団法人 関東交通犯罪遺族の会」主催で学生向けに、交通犯罪被害者遺族対談イベント「天羽プロジェクト」を開催。「この2年4か月、さまざまな人に支えられて生きることができました。ほんとうに関わってくださった皆様、応援してくださった方々に心から感謝しています。この先裁判が続くかどうかは被告人にも権利がありますが、どんな結果であれ、2人の命を無駄にしないために、できることはやっていきたい。今はそう思っています」(松永さん) 裁判に終わりはあっても交通事故をなくすための活動に終わりはない、と言う松永さんの視線はさらに先にあった。
判決後の記者会見を終えた松永さんに「お疲れさまでした」と声をかけると、こう答えてくれた。「もちろん裁判も大事だけれど、次に起こってしまうかもしれない事故を防ぐ方がよっぽど大事だと思うんです。判決に不服があるなら控訴できる権利があることも尊重しています。でも私は、裁判を長引かせるよりも、交通事故をなくして、このような悲しい思いをする人が一人でも減るように活動をしたいと思っています」 判決の翌日から2週間、9月16日までの控訴期間があるが、松永さんはその期間も“ただ待って過ごす”のではなく、交通事故撲滅に向けた活動を行う。9月5日には、松永さんが副代表理事を務める「一般社団法人 関東交通犯罪遺族の会」主催で学生向けに、交通犯罪被害者遺族対談イベント「天羽プロジェクト」を開催。「この2年4か月、さまざまな人に支えられて生きることができました。ほんとうに関わってくださった皆様、応援してくださった方々に心から感謝しています。この先裁判が続くかどうかは被告人にも権利がありますが、どんな結果であれ、2人の命を無駄にしないために、できることはやっていきたい。今はそう思っています」(松永さん) 裁判に終わりはあっても交通事故をなくすための活動に終わりはない、と言う松永さんの視線はさらに先にあった。
「もちろん裁判も大事だけれど、次に起こってしまうかもしれない事故を防ぐ方がよっぽど大事だと思うんです。判決に不服があるなら控訴できる権利があることも尊重しています。でも私は、裁判を長引かせるよりも、交通事故をなくして、このような悲しい思いをする人が一人でも減るように活動をしたいと思っています」 判決の翌日から2週間、9月16日までの控訴期間があるが、松永さんはその期間も“ただ待って過ごす”のではなく、交通事故撲滅に向けた活動を行う。9月5日には、松永さんが副代表理事を務める「一般社団法人 関東交通犯罪遺族の会」主催で学生向けに、交通犯罪被害者遺族対談イベント「天羽プロジェクト」を開催。「この2年4か月、さまざまな人に支えられて生きることができました。ほんとうに関わってくださった皆様、応援してくださった方々に心から感謝しています。この先裁判が続くかどうかは被告人にも権利がありますが、どんな結果であれ、2人の命を無駄にしないために、できることはやっていきたい。今はそう思っています」(松永さん) 裁判に終わりはあっても交通事故をなくすための活動に終わりはない、と言う松永さんの視線はさらに先にあった。
判決の翌日から2週間、9月16日までの控訴期間があるが、松永さんはその期間も“ただ待って過ごす”のではなく、交通事故撲滅に向けた活動を行う。9月5日には、松永さんが副代表理事を務める「一般社団法人 関東交通犯罪遺族の会」主催で学生向けに、交通犯罪被害者遺族対談イベント「天羽プロジェクト」を開催。「この2年4か月、さまざまな人に支えられて生きることができました。ほんとうに関わってくださった皆様、応援してくださった方々に心から感謝しています。この先裁判が続くかどうかは被告人にも権利がありますが、どんな結果であれ、2人の命を無駄にしないために、できることはやっていきたい。今はそう思っています」(松永さん) 裁判に終わりはあっても交通事故をなくすための活動に終わりはない、と言う松永さんの視線はさらに先にあった。
「この2年4か月、さまざまな人に支えられて生きることができました。ほんとうに関わってくださった皆様、応援してくださった方々に心から感謝しています。この先裁判が続くかどうかは被告人にも権利がありますが、どんな結果であれ、2人の命を無駄にしないために、できることはやっていきたい。今はそう思っています」(松永さん) 裁判に終わりはあっても交通事故をなくすための活動に終わりはない、と言う松永さんの視線はさらに先にあった。
裁判に終わりはあっても交通事故をなくすための活動に終わりはない、と言う松永さんの視線はさらに先にあった。