クロマグロ、絶滅危惧種から危機ランク引き下げ レッドリスト最新版

国際自然保護連合(IUCN)は4日、絶滅の恐れのある生物を記載した最新のレッドリストを公表した。絶滅危惧種に分類されていた太平洋クロマグロを「準絶滅危惧」に、大西洋クロマグロを絶滅の可能性が低い「低懸念」にそれぞれ危機のランクを引き下げた。
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一部のマグロは資源量が回復傾向にあり、IUCN種の保存委員会マグロ・カジキ類専門家グループのブルース・コレット議長は「持続可能な漁業に向けた取り組みが機能している証拠だが、今後も漁獲枠設定と違法漁業の取り締まりを続ける必要がある」と指摘している。
IUCNは今回の改訂にあたり、商業的に捕獲されている主なマグロ7種を再評価した。このうち、大西洋クロマグロ▽ミナミマグロ▽ビンナガマグロ▽キハダマグロ――は漁獲枠設定などの効果で資源回復の兆候がみられるとされた。大西洋クロマグロは絶滅危惧種の中で2番目にリスクが高い「絶滅危惧B類(危機)」だったが「低懸念」に引き下げた。ミナミマグロは絶滅危惧種のままだが、最もリスクが高い「A類(深刻な危機)」から「B類」になった。
太平洋クロマグロは2014年、絶滅危惧種の中でリスクが3番目の「類(危急)」に分類された。今回新しいデータに基づいて再評価した結果、準絶滅危惧に引き下げられた。ただし、「資源枯渇が深刻な状況にあるのは変わりない」としている。 一方で、太平洋クロマグロの資源管理を協議する中西部太平洋マグロ類委員会(WCPFC)北小委員会などの合同作業部会は今年7月、22年から日本近海を含む中西部太平洋で大型魚の漁獲枠を一律15%拡大することで合意している。 IUCNはまた、世界のサメとエイの37%が乱獲や生息地喪失、気候変動の影響などで絶滅の危機に直面していると指摘。インドネシアの固有種で絶滅危惧種の「コモドドラゴン」については「類」から「B類」に引き上げ、世界的な気温上昇とそれに伴う海面上昇の影響で、今後45年間で生息適地は少なくとも30%減少すると予測している。【大場あい】
一方で、太平洋クロマグロの資源管理を協議する中西部太平洋マグロ類委員会(WCPFC)北小委員会などの合同作業部会は今年7月、22年から日本近海を含む中西部太平洋で大型魚の漁獲枠を一律15%拡大することで合意している。 IUCNはまた、世界のサメとエイの37%が乱獲や生息地喪失、気候変動の影響などで絶滅の危機に直面していると指摘。インドネシアの固有種で絶滅危惧種の「コモドドラゴン」については「類」から「B類」に引き上げ、世界的な気温上昇とそれに伴う海面上昇の影響で、今後45年間で生息適地は少なくとも30%減少すると予測している。【大場あい】
IUCNはまた、世界のサメとエイの37%が乱獲や生息地喪失、気候変動の影響などで絶滅の危機に直面していると指摘。インドネシアの固有種で絶滅危惧種の「コモドドラゴン」については「類」から「B類」に引き上げ、世界的な気温上昇とそれに伴う海面上昇の影響で、今後45年間で生息適地は少なくとも30%減少すると予測している。【大場あい】