「アイツは部長とデキている」、2年間の無視…大手メーカー勤務女性(25)が経験した「ヤバすぎる新人いびり」

厳しい暑さとコロナ禍に見舞われた今夏も、懸命に働いている社会人たち。ただでさえ過酷な状況にもかかわらず、職場の人間関係にまで悩みを抱えていたら、いずれ心が折れるのもムリはない。今回は、社内で恐れられている年上の女性社員、いわゆるお局様から陰湿なイジメを受けている女性に話を聞いた。
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津田麻美さん(仮名・25歳)は「職場の先輩から2年間“無視”をされている」と、ため息をつく。彼女は大手家具メーカーに新卒で入社し、営業部に配属された。そこでお局様として君臨していたのが、後に彼女を恐怖の渦に陥れるA子だった。
「A子さんは、中途採用で入った5年目の先輩で46歳の女性です。地味な見た目なのですが、とにかく性格がキツい。彼女は不機嫌になると、ものすごい音を立ててドアを閉めたり、壊しそうなほど強い力でキーボードで文字を打ち込んだりして、とにかく荒れ狂うんです。20人前後が同じフロアで働いていますが、全員が腫れ物に触るように扱ってます」
そのほかにも、仕事のミスを指摘されたときや、飲み会に自分が誘われないと機嫌を損ねるなど、怒りのスイッチが多すぎるのだが、部長すらも何も言えない状況だという。そんなA子が津田さんに牙を向けたのは、彼女が入社して3カ月しか経っていない新人時代だった。
「ある日突然、A子さんに無視されるようになったんです。『おはようございます』と言っても返してもらえなくて、初めは聞こえてないのかと思ったのですが、数日間同じ状況だったのでさすがに気づきました。あいさつの無視は2年経った今も続いています」 あいさつをしなくなったと同時に、業務に関する最低限の会話も成り立たなくなった、と津田さん。A子に質問しても「なんでわからないかなあ!」と語気を荒げて何も教えてくれないという。「私が一度もしたことない仕事すらも教えてくれないんです……。そういうときは、上司にA子さんが仕事を教えてくれない旨を相談し、もう一度A子さんのところに戻って『◯◯さんが教えてあげてと言っているので、どうかお願いします』と頭を下げて、やっと教えてもらえます」腕を脱臼した日に、荷物をはこぶよう指示 最近はA子に教えを請うための儀式になっている、と津田さんは語る。その度に業務が滞り、生産性は下がる一方だという。お局の陰湿なイビリはそれだけではない。「私は学生時代にバレーボールをしていた影響で肩に脱臼グセがあるのですが、その日も肩が外れてしまい、三角巾で片腕を固定して出社しました。すると、A子さんから別のフロアにある荷物を持ってくるように指示されたんです。普段は彼女が担当している仕事なのに、その日に限ってわざわざ内線で頼まれたんですよ。しかもその荷物は4キロくらいの重さがあって、両手でなければ持てないものでした」 彼女は仕方なく、ほかの部署にあった台車を借りて荷物を取りに行ったという。津田さんは「A子さんは、私が一番ダメージを受けそうなイジメを考えて実行している」と、呆れていた。写真はイメージです iStock.comイジメの理由は、部長の「えこ贔屓」 A子が津田さんをイジメのターゲットにした明確な理由は不明だ。しかし、周囲から漏れ聞く情報や、彼女の態度から心当たりはふたつほどあるという。「ひとつは私の見た目が原因だと思います。キラキラしたメイクをして髪を巻いたり、ネイルをしたりしている私に対して、彼女は『髪はひとつに結べ』とか『ネイル禁止』とかいちいち説教してくるんです。中学生じゃあるまいしと思って、部長に確認したら、そんな規則はないから自由にしていいよと言われました。今も自分のポリシーを貫いています」 そしてもうひとつは、部長による“津田さん贔屓”だ。たとえば、取引先からもらった高級なお菓子を津田さんにだけ渡したり、仕事ぶりを過剰に褒めたりと、誰の目から見ても津田さんは“部長のお気に入り”だという。「部長はこっそりやってるつもりだろうけど、社内でも私への贔屓はかなり有名です。しかも、うちの会社は“部長の評価でボーナスが決まる”という悪いしきたりがあるので、私に対する部長の評価が不当に高いというウワサも広まってるんです。 ボーナスの金額も、尾ひれがついて200万円なんてありえない額をもらっていることになってます(笑)。今考えると、A子さんが私を無視しはじめたのはボーナスの査定がある7月だったので、そのウワサを真に受けたんじゃないかな」 部長からかわいがられる津田さんを見て嫉妬に駆られたのか、A子は根も葉もないウワサを立てはじめた。「コロナ禍になる前、会社で大規模な忘年会を開いたときに私がビンゴゲームで2等の高級和牛を当てたんです。するとA子さんは『なんでアイツに当たるんだよ……』と、私に聞こえるようにぶつぶつ言ってて……。 その数日後、同じ部署の先輩が、A子さん発信で、私と部長はデキてるからビンゴの景品が当たったというウワサが流されている、と教えてくれたんです。もちろん付き合ってないですけど、そうだとしてもビンゴは当たらないですよね(笑)」周囲は、気づいていても手を貸してくれない あまりにも幼稚なA子のイジメに当然周囲も気づいているが、面倒ごとは避けたいとばかりに完全にノータッチ。津田さんを気に入っている部長もまったく頼りにならないという。「部長には何度も相談していて、そのときは『自分からも注意しておく』とは言ってくれますが、絶対に何もしていないと思います。周りの人は『若い女の子が来て、自分がチヤホヤされないのが気に食わないのかもね』なんて言っていますが、私には関係ないですよね。本当に誰も手を貸してくれません」 不運にも、新卒で入社した会社でイジメのターゲットになった彼女は「心が鍛えられた」と、自嘲を気味に話す。「初めの頃は、毎日家に帰って泣いていました。親も『そんな会社辞めていいよ』と心配してくれたのですが、辞めるのも悔しかった。我慢をしつづけて今では嫌がらせに慣れてしまいました。でも、私が無視を仕返したらこちらも相手と同じところまで堕ちる気がするので、私は毎朝必ずA子さんにあいさつしています」 イジメに耐えながら働きつづけている津田さん。まさにギリギリのところで踏みとどまっていたが、職場の先輩からA子が過去に犯した所業を聞いて戦慄したという。「仲のいい先輩にイジメの相談をしたら『また始まったんだ』と言われたんです。なんでも、以前、私と同じポジションにいた前任者もA子さんにいじめられて、うつになって退職したそうです。しかもその女性は妊娠していて、因果関係はわかりませんが、その後流産してしまったらしくて……。 A子さんが悪いのは当然ですが、事なかれ主義でその被害者の苦しみを黙殺した会社の体質にも絶望しました」悲劇は繰り返されるのか また、その話を聞いた津田さんは、入社前から抱えていたある疑問が解消されたと話す。「内定が決まったあとに、人事担当者と面談をしたのですが『会社をやめたくなったら、3カ月以内ならば履歴書に職歴を書かずに済むからね』と言われたんです。まだ入社してもいないのに、なぜそんなことを言うのか不思議でしたが、おそらく彼は私がA子さんの標的になることがわかっていたんだと思います」 津田さんは、今自分が置かれている状況と職の安定を天秤にかけて「もっといい会社があるはず」と、退職を決意した。現在は会社に籍を置きながら転職活動をしているという。「私が会社を去る原因が、A子さんにあることがより多くの社員に伝わるような方法で退職するつもりです。たしかに、会社にも“社員を簡単にやめさせられない”というしがらみがあるのはわかりますが、加害者が守られるのはおかしい。私の次に入ってくる人が不幸にならないような対策をしてほしいです。でも、現状を見る限り、まったく期待できないですけどね……」 津田さんのあとを引き継ぐ“誰か”もまた、A子の標的になってしまうのか。組織が変わらなければ、悲劇は繰り返されるばかりだ。(清談社)
あいさつをしなくなったと同時に、業務に関する最低限の会話も成り立たなくなった、と津田さん。A子に質問しても「なんでわからないかなあ!」と語気を荒げて何も教えてくれないという。「私が一度もしたことない仕事すらも教えてくれないんです……。そういうときは、上司にA子さんが仕事を教えてくれない旨を相談し、もう一度A子さんのところに戻って『◯◯さんが教えてあげてと言っているので、どうかお願いします』と頭を下げて、やっと教えてもらえます」腕を脱臼した日に、荷物をはこぶよう指示 最近はA子に教えを請うための儀式になっている、と津田さんは語る。その度に業務が滞り、生産性は下がる一方だという。お局の陰湿なイビリはそれだけではない。「私は学生時代にバレーボールをしていた影響で肩に脱臼グセがあるのですが、その日も肩が外れてしまい、三角巾で片腕を固定して出社しました。すると、A子さんから別のフロアにある荷物を持ってくるように指示されたんです。普段は彼女が担当している仕事なのに、その日に限ってわざわざ内線で頼まれたんですよ。しかもその荷物は4キロくらいの重さがあって、両手でなければ持てないものでした」 彼女は仕方なく、ほかの部署にあった台車を借りて荷物を取りに行ったという。津田さんは「A子さんは、私が一番ダメージを受けそうなイジメを考えて実行している」と、呆れていた。写真はイメージです iStock.comイジメの理由は、部長の「えこ贔屓」 A子が津田さんをイジメのターゲットにした明確な理由は不明だ。しかし、周囲から漏れ聞く情報や、彼女の態度から心当たりはふたつほどあるという。「ひとつは私の見た目が原因だと思います。キラキラしたメイクをして髪を巻いたり、ネイルをしたりしている私に対して、彼女は『髪はひとつに結べ』とか『ネイル禁止』とかいちいち説教してくるんです。中学生じゃあるまいしと思って、部長に確認したら、そんな規則はないから自由にしていいよと言われました。今も自分のポリシーを貫いています」 そしてもうひとつは、部長による“津田さん贔屓”だ。たとえば、取引先からもらった高級なお菓子を津田さんにだけ渡したり、仕事ぶりを過剰に褒めたりと、誰の目から見ても津田さんは“部長のお気に入り”だという。「部長はこっそりやってるつもりだろうけど、社内でも私への贔屓はかなり有名です。しかも、うちの会社は“部長の評価でボーナスが決まる”という悪いしきたりがあるので、私に対する部長の評価が不当に高いというウワサも広まってるんです。 ボーナスの金額も、尾ひれがついて200万円なんてありえない額をもらっていることになってます(笑)。今考えると、A子さんが私を無視しはじめたのはボーナスの査定がある7月だったので、そのウワサを真に受けたんじゃないかな」 部長からかわいがられる津田さんを見て嫉妬に駆られたのか、A子は根も葉もないウワサを立てはじめた。「コロナ禍になる前、会社で大規模な忘年会を開いたときに私がビンゴゲームで2等の高級和牛を当てたんです。するとA子さんは『なんでアイツに当たるんだよ……』と、私に聞こえるようにぶつぶつ言ってて……。 その数日後、同じ部署の先輩が、A子さん発信で、私と部長はデキてるからビンゴの景品が当たったというウワサが流されている、と教えてくれたんです。もちろん付き合ってないですけど、そうだとしてもビンゴは当たらないですよね(笑)」周囲は、気づいていても手を貸してくれない あまりにも幼稚なA子のイジメに当然周囲も気づいているが、面倒ごとは避けたいとばかりに完全にノータッチ。津田さんを気に入っている部長もまったく頼りにならないという。「部長には何度も相談していて、そのときは『自分からも注意しておく』とは言ってくれますが、絶対に何もしていないと思います。周りの人は『若い女の子が来て、自分がチヤホヤされないのが気に食わないのかもね』なんて言っていますが、私には関係ないですよね。本当に誰も手を貸してくれません」 不運にも、新卒で入社した会社でイジメのターゲットになった彼女は「心が鍛えられた」と、自嘲を気味に話す。「初めの頃は、毎日家に帰って泣いていました。親も『そんな会社辞めていいよ』と心配してくれたのですが、辞めるのも悔しかった。我慢をしつづけて今では嫌がらせに慣れてしまいました。でも、私が無視を仕返したらこちらも相手と同じところまで堕ちる気がするので、私は毎朝必ずA子さんにあいさつしています」 イジメに耐えながら働きつづけている津田さん。まさにギリギリのところで踏みとどまっていたが、職場の先輩からA子が過去に犯した所業を聞いて戦慄したという。「仲のいい先輩にイジメの相談をしたら『また始まったんだ』と言われたんです。なんでも、以前、私と同じポジションにいた前任者もA子さんにいじめられて、うつになって退職したそうです。しかもその女性は妊娠していて、因果関係はわかりませんが、その後流産してしまったらしくて……。 A子さんが悪いのは当然ですが、事なかれ主義でその被害者の苦しみを黙殺した会社の体質にも絶望しました」悲劇は繰り返されるのか また、その話を聞いた津田さんは、入社前から抱えていたある疑問が解消されたと話す。「内定が決まったあとに、人事担当者と面談をしたのですが『会社をやめたくなったら、3カ月以内ならば履歴書に職歴を書かずに済むからね』と言われたんです。まだ入社してもいないのに、なぜそんなことを言うのか不思議でしたが、おそらく彼は私がA子さんの標的になることがわかっていたんだと思います」 津田さんは、今自分が置かれている状況と職の安定を天秤にかけて「もっといい会社があるはず」と、退職を決意した。現在は会社に籍を置きながら転職活動をしているという。「私が会社を去る原因が、A子さんにあることがより多くの社員に伝わるような方法で退職するつもりです。たしかに、会社にも“社員を簡単にやめさせられない”というしがらみがあるのはわかりますが、加害者が守られるのはおかしい。私の次に入ってくる人が不幸にならないような対策をしてほしいです。でも、現状を見る限り、まったく期待できないですけどね……」 津田さんのあとを引き継ぐ“誰か”もまた、A子の標的になってしまうのか。組織が変わらなければ、悲劇は繰り返されるばかりだ。(清談社)
「私が一度もしたことない仕事すらも教えてくれないんです……。そういうときは、上司にA子さんが仕事を教えてくれない旨を相談し、もう一度A子さんのところに戻って『◯◯さんが教えてあげてと言っているので、どうかお願いします』と頭を下げて、やっと教えてもらえます」腕を脱臼した日に、荷物をはこぶよう指示 最近はA子に教えを請うための儀式になっている、と津田さんは語る。その度に業務が滞り、生産性は下がる一方だという。お局の陰湿なイビリはそれだけではない。「私は学生時代にバレーボールをしていた影響で肩に脱臼グセがあるのですが、その日も肩が外れてしまい、三角巾で片腕を固定して出社しました。すると、A子さんから別のフロアにある荷物を持ってくるように指示されたんです。普段は彼女が担当している仕事なのに、その日に限ってわざわざ内線で頼まれたんですよ。しかもその荷物は4キロくらいの重さがあって、両手でなければ持てないものでした」 彼女は仕方なく、ほかの部署にあった台車を借りて荷物を取りに行ったという。津田さんは「A子さんは、私が一番ダメージを受けそうなイジメを考えて実行している」と、呆れていた。写真はイメージです iStock.comイジメの理由は、部長の「えこ贔屓」 A子が津田さんをイジメのターゲットにした明確な理由は不明だ。しかし、周囲から漏れ聞く情報や、彼女の態度から心当たりはふたつほどあるという。「ひとつは私の見た目が原因だと思います。キラキラしたメイクをして髪を巻いたり、ネイルをしたりしている私に対して、彼女は『髪はひとつに結べ』とか『ネイル禁止』とかいちいち説教してくるんです。中学生じゃあるまいしと思って、部長に確認したら、そんな規則はないから自由にしていいよと言われました。今も自分のポリシーを貫いています」 そしてもうひとつは、部長による“津田さん贔屓”だ。たとえば、取引先からもらった高級なお菓子を津田さんにだけ渡したり、仕事ぶりを過剰に褒めたりと、誰の目から見ても津田さんは“部長のお気に入り”だという。「部長はこっそりやってるつもりだろうけど、社内でも私への贔屓はかなり有名です。しかも、うちの会社は“部長の評価でボーナスが決まる”という悪いしきたりがあるので、私に対する部長の評価が不当に高いというウワサも広まってるんです。 ボーナスの金額も、尾ひれがついて200万円なんてありえない額をもらっていることになってます(笑)。今考えると、A子さんが私を無視しはじめたのはボーナスの査定がある7月だったので、そのウワサを真に受けたんじゃないかな」 部長からかわいがられる津田さんを見て嫉妬に駆られたのか、A子は根も葉もないウワサを立てはじめた。「コロナ禍になる前、会社で大規模な忘年会を開いたときに私がビンゴゲームで2等の高級和牛を当てたんです。するとA子さんは『なんでアイツに当たるんだよ……』と、私に聞こえるようにぶつぶつ言ってて……。 その数日後、同じ部署の先輩が、A子さん発信で、私と部長はデキてるからビンゴの景品が当たったというウワサが流されている、と教えてくれたんです。もちろん付き合ってないですけど、そうだとしてもビンゴは当たらないですよね(笑)」周囲は、気づいていても手を貸してくれない あまりにも幼稚なA子のイジメに当然周囲も気づいているが、面倒ごとは避けたいとばかりに完全にノータッチ。津田さんを気に入っている部長もまったく頼りにならないという。「部長には何度も相談していて、そのときは『自分からも注意しておく』とは言ってくれますが、絶対に何もしていないと思います。周りの人は『若い女の子が来て、自分がチヤホヤされないのが気に食わないのかもね』なんて言っていますが、私には関係ないですよね。本当に誰も手を貸してくれません」 不運にも、新卒で入社した会社でイジメのターゲットになった彼女は「心が鍛えられた」と、自嘲を気味に話す。「初めの頃は、毎日家に帰って泣いていました。親も『そんな会社辞めていいよ』と心配してくれたのですが、辞めるのも悔しかった。我慢をしつづけて今では嫌がらせに慣れてしまいました。でも、私が無視を仕返したらこちらも相手と同じところまで堕ちる気がするので、私は毎朝必ずA子さんにあいさつしています」 イジメに耐えながら働きつづけている津田さん。まさにギリギリのところで踏みとどまっていたが、職場の先輩からA子が過去に犯した所業を聞いて戦慄したという。「仲のいい先輩にイジメの相談をしたら『また始まったんだ』と言われたんです。なんでも、以前、私と同じポジションにいた前任者もA子さんにいじめられて、うつになって退職したそうです。しかもその女性は妊娠していて、因果関係はわかりませんが、その後流産してしまったらしくて……。 A子さんが悪いのは当然ですが、事なかれ主義でその被害者の苦しみを黙殺した会社の体質にも絶望しました」悲劇は繰り返されるのか また、その話を聞いた津田さんは、入社前から抱えていたある疑問が解消されたと話す。「内定が決まったあとに、人事担当者と面談をしたのですが『会社をやめたくなったら、3カ月以内ならば履歴書に職歴を書かずに済むからね』と言われたんです。まだ入社してもいないのに、なぜそんなことを言うのか不思議でしたが、おそらく彼は私がA子さんの標的になることがわかっていたんだと思います」 津田さんは、今自分が置かれている状況と職の安定を天秤にかけて「もっといい会社があるはず」と、退職を決意した。現在は会社に籍を置きながら転職活動をしているという。「私が会社を去る原因が、A子さんにあることがより多くの社員に伝わるような方法で退職するつもりです。たしかに、会社にも“社員を簡単にやめさせられない”というしがらみがあるのはわかりますが、加害者が守られるのはおかしい。私の次に入ってくる人が不幸にならないような対策をしてほしいです。でも、現状を見る限り、まったく期待できないですけどね……」 津田さんのあとを引き継ぐ“誰か”もまた、A子の標的になってしまうのか。組織が変わらなければ、悲劇は繰り返されるばかりだ。(清談社)
最近はA子に教えを請うための儀式になっている、と津田さんは語る。その度に業務が滞り、生産性は下がる一方だという。お局の陰湿なイビリはそれだけではない。「私は学生時代にバレーボールをしていた影響で肩に脱臼グセがあるのですが、その日も肩が外れてしまい、三角巾で片腕を固定して出社しました。すると、A子さんから別のフロアにある荷物を持ってくるように指示されたんです。普段は彼女が担当している仕事なのに、その日に限ってわざわざ内線で頼まれたんですよ。しかもその荷物は4キロくらいの重さがあって、両手でなければ持てないものでした」 彼女は仕方なく、ほかの部署にあった台車を借りて荷物を取りに行ったという。津田さんは「A子さんは、私が一番ダメージを受けそうなイジメを考えて実行している」と、呆れていた。写真はイメージです iStock.comイジメの理由は、部長の「えこ贔屓」 A子が津田さんをイジメのターゲットにした明確な理由は不明だ。しかし、周囲から漏れ聞く情報や、彼女の態度から心当たりはふたつほどあるという。「ひとつは私の見た目が原因だと思います。キラキラしたメイクをして髪を巻いたり、ネイルをしたりしている私に対して、彼女は『髪はひとつに結べ』とか『ネイル禁止』とかいちいち説教してくるんです。中学生じゃあるまいしと思って、部長に確認したら、そんな規則はないから自由にしていいよと言われました。今も自分のポリシーを貫いています」 そしてもうひとつは、部長による“津田さん贔屓”だ。たとえば、取引先からもらった高級なお菓子を津田さんにだけ渡したり、仕事ぶりを過剰に褒めたりと、誰の目から見ても津田さんは“部長のお気に入り”だという。「部長はこっそりやってるつもりだろうけど、社内でも私への贔屓はかなり有名です。しかも、うちの会社は“部長の評価でボーナスが決まる”という悪いしきたりがあるので、私に対する部長の評価が不当に高いというウワサも広まってるんです。 ボーナスの金額も、尾ひれがついて200万円なんてありえない額をもらっていることになってます(笑)。今考えると、A子さんが私を無視しはじめたのはボーナスの査定がある7月だったので、そのウワサを真に受けたんじゃないかな」 部長からかわいがられる津田さんを見て嫉妬に駆られたのか、A子は根も葉もないウワサを立てはじめた。「コロナ禍になる前、会社で大規模な忘年会を開いたときに私がビンゴゲームで2等の高級和牛を当てたんです。するとA子さんは『なんでアイツに当たるんだよ……』と、私に聞こえるようにぶつぶつ言ってて……。 その数日後、同じ部署の先輩が、A子さん発信で、私と部長はデキてるからビンゴの景品が当たったというウワサが流されている、と教えてくれたんです。もちろん付き合ってないですけど、そうだとしてもビンゴは当たらないですよね(笑)」周囲は、気づいていても手を貸してくれない あまりにも幼稚なA子のイジメに当然周囲も気づいているが、面倒ごとは避けたいとばかりに完全にノータッチ。津田さんを気に入っている部長もまったく頼りにならないという。「部長には何度も相談していて、そのときは『自分からも注意しておく』とは言ってくれますが、絶対に何もしていないと思います。周りの人は『若い女の子が来て、自分がチヤホヤされないのが気に食わないのかもね』なんて言っていますが、私には関係ないですよね。本当に誰も手を貸してくれません」 不運にも、新卒で入社した会社でイジメのターゲットになった彼女は「心が鍛えられた」と、自嘲を気味に話す。「初めの頃は、毎日家に帰って泣いていました。親も『そんな会社辞めていいよ』と心配してくれたのですが、辞めるのも悔しかった。我慢をしつづけて今では嫌がらせに慣れてしまいました。でも、私が無視を仕返したらこちらも相手と同じところまで堕ちる気がするので、私は毎朝必ずA子さんにあいさつしています」 イジメに耐えながら働きつづけている津田さん。まさにギリギリのところで踏みとどまっていたが、職場の先輩からA子が過去に犯した所業を聞いて戦慄したという。「仲のいい先輩にイジメの相談をしたら『また始まったんだ』と言われたんです。なんでも、以前、私と同じポジションにいた前任者もA子さんにいじめられて、うつになって退職したそうです。しかもその女性は妊娠していて、因果関係はわかりませんが、その後流産してしまったらしくて……。 A子さんが悪いのは当然ですが、事なかれ主義でその被害者の苦しみを黙殺した会社の体質にも絶望しました」悲劇は繰り返されるのか また、その話を聞いた津田さんは、入社前から抱えていたある疑問が解消されたと話す。「内定が決まったあとに、人事担当者と面談をしたのですが『会社をやめたくなったら、3カ月以内ならば履歴書に職歴を書かずに済むからね』と言われたんです。まだ入社してもいないのに、なぜそんなことを言うのか不思議でしたが、おそらく彼は私がA子さんの標的になることがわかっていたんだと思います」 津田さんは、今自分が置かれている状況と職の安定を天秤にかけて「もっといい会社があるはず」と、退職を決意した。現在は会社に籍を置きながら転職活動をしているという。「私が会社を去る原因が、A子さんにあることがより多くの社員に伝わるような方法で退職するつもりです。たしかに、会社にも“社員を簡単にやめさせられない”というしがらみがあるのはわかりますが、加害者が守られるのはおかしい。私の次に入ってくる人が不幸にならないような対策をしてほしいです。でも、現状を見る限り、まったく期待できないですけどね……」 津田さんのあとを引き継ぐ“誰か”もまた、A子の標的になってしまうのか。組織が変わらなければ、悲劇は繰り返されるばかりだ。(清談社)
「私は学生時代にバレーボールをしていた影響で肩に脱臼グセがあるのですが、その日も肩が外れてしまい、三角巾で片腕を固定して出社しました。すると、A子さんから別のフロアにある荷物を持ってくるように指示されたんです。普段は彼女が担当している仕事なのに、その日に限ってわざわざ内線で頼まれたんですよ。しかもその荷物は4キロくらいの重さがあって、両手でなければ持てないものでした」 彼女は仕方なく、ほかの部署にあった台車を借りて荷物を取りに行ったという。津田さんは「A子さんは、私が一番ダメージを受けそうなイジメを考えて実行している」と、呆れていた。写真はイメージです iStock.comイジメの理由は、部長の「えこ贔屓」 A子が津田さんをイジメのターゲットにした明確な理由は不明だ。しかし、周囲から漏れ聞く情報や、彼女の態度から心当たりはふたつほどあるという。「ひとつは私の見た目が原因だと思います。キラキラしたメイクをして髪を巻いたり、ネイルをしたりしている私に対して、彼女は『髪はひとつに結べ』とか『ネイル禁止』とかいちいち説教してくるんです。中学生じゃあるまいしと思って、部長に確認したら、そんな規則はないから自由にしていいよと言われました。今も自分のポリシーを貫いています」 そしてもうひとつは、部長による“津田さん贔屓”だ。たとえば、取引先からもらった高級なお菓子を津田さんにだけ渡したり、仕事ぶりを過剰に褒めたりと、誰の目から見ても津田さんは“部長のお気に入り”だという。「部長はこっそりやってるつもりだろうけど、社内でも私への贔屓はかなり有名です。しかも、うちの会社は“部長の評価でボーナスが決まる”という悪いしきたりがあるので、私に対する部長の評価が不当に高いというウワサも広まってるんです。 ボーナスの金額も、尾ひれがついて200万円なんてありえない額をもらっていることになってます(笑)。今考えると、A子さんが私を無視しはじめたのはボーナスの査定がある7月だったので、そのウワサを真に受けたんじゃないかな」 部長からかわいがられる津田さんを見て嫉妬に駆られたのか、A子は根も葉もないウワサを立てはじめた。「コロナ禍になる前、会社で大規模な忘年会を開いたときに私がビンゴゲームで2等の高級和牛を当てたんです。するとA子さんは『なんでアイツに当たるんだよ……』と、私に聞こえるようにぶつぶつ言ってて……。 その数日後、同じ部署の先輩が、A子さん発信で、私と部長はデキてるからビンゴの景品が当たったというウワサが流されている、と教えてくれたんです。もちろん付き合ってないですけど、そうだとしてもビンゴは当たらないですよね(笑)」周囲は、気づいていても手を貸してくれない あまりにも幼稚なA子のイジメに当然周囲も気づいているが、面倒ごとは避けたいとばかりに完全にノータッチ。津田さんを気に入っている部長もまったく頼りにならないという。「部長には何度も相談していて、そのときは『自分からも注意しておく』とは言ってくれますが、絶対に何もしていないと思います。周りの人は『若い女の子が来て、自分がチヤホヤされないのが気に食わないのかもね』なんて言っていますが、私には関係ないですよね。本当に誰も手を貸してくれません」 不運にも、新卒で入社した会社でイジメのターゲットになった彼女は「心が鍛えられた」と、自嘲を気味に話す。「初めの頃は、毎日家に帰って泣いていました。親も『そんな会社辞めていいよ』と心配してくれたのですが、辞めるのも悔しかった。我慢をしつづけて今では嫌がらせに慣れてしまいました。でも、私が無視を仕返したらこちらも相手と同じところまで堕ちる気がするので、私は毎朝必ずA子さんにあいさつしています」 イジメに耐えながら働きつづけている津田さん。まさにギリギリのところで踏みとどまっていたが、職場の先輩からA子が過去に犯した所業を聞いて戦慄したという。「仲のいい先輩にイジメの相談をしたら『また始まったんだ』と言われたんです。なんでも、以前、私と同じポジションにいた前任者もA子さんにいじめられて、うつになって退職したそうです。しかもその女性は妊娠していて、因果関係はわかりませんが、その後流産してしまったらしくて……。 A子さんが悪いのは当然ですが、事なかれ主義でその被害者の苦しみを黙殺した会社の体質にも絶望しました」悲劇は繰り返されるのか また、その話を聞いた津田さんは、入社前から抱えていたある疑問が解消されたと話す。「内定が決まったあとに、人事担当者と面談をしたのですが『会社をやめたくなったら、3カ月以内ならば履歴書に職歴を書かずに済むからね』と言われたんです。まだ入社してもいないのに、なぜそんなことを言うのか不思議でしたが、おそらく彼は私がA子さんの標的になることがわかっていたんだと思います」 津田さんは、今自分が置かれている状況と職の安定を天秤にかけて「もっといい会社があるはず」と、退職を決意した。現在は会社に籍を置きながら転職活動をしているという。「私が会社を去る原因が、A子さんにあることがより多くの社員に伝わるような方法で退職するつもりです。たしかに、会社にも“社員を簡単にやめさせられない”というしがらみがあるのはわかりますが、加害者が守られるのはおかしい。私の次に入ってくる人が不幸にならないような対策をしてほしいです。でも、現状を見る限り、まったく期待できないですけどね……」 津田さんのあとを引き継ぐ“誰か”もまた、A子の標的になってしまうのか。組織が変わらなければ、悲劇は繰り返されるばかりだ。(清談社)
彼女は仕方なく、ほかの部署にあった台車を借りて荷物を取りに行ったという。津田さんは「A子さんは、私が一番ダメージを受けそうなイジメを考えて実行している」と、呆れていた。写真はイメージです iStock.comイジメの理由は、部長の「えこ贔屓」 A子が津田さんをイジメのターゲットにした明確な理由は不明だ。しかし、周囲から漏れ聞く情報や、彼女の態度から心当たりはふたつほどあるという。「ひとつは私の見た目が原因だと思います。キラキラしたメイクをして髪を巻いたり、ネイルをしたりしている私に対して、彼女は『髪はひとつに結べ』とか『ネイル禁止』とかいちいち説教してくるんです。中学生じゃあるまいしと思って、部長に確認したら、そんな規則はないから自由にしていいよと言われました。今も自分のポリシーを貫いています」 そしてもうひとつは、部長による“津田さん贔屓”だ。たとえば、取引先からもらった高級なお菓子を津田さんにだけ渡したり、仕事ぶりを過剰に褒めたりと、誰の目から見ても津田さんは“部長のお気に入り”だという。「部長はこっそりやってるつもりだろうけど、社内でも私への贔屓はかなり有名です。しかも、うちの会社は“部長の評価でボーナスが決まる”という悪いしきたりがあるので、私に対する部長の評価が不当に高いというウワサも広まってるんです。 ボーナスの金額も、尾ひれがついて200万円なんてありえない額をもらっていることになってます(笑)。今考えると、A子さんが私を無視しはじめたのはボーナスの査定がある7月だったので、そのウワサを真に受けたんじゃないかな」 部長からかわいがられる津田さんを見て嫉妬に駆られたのか、A子は根も葉もないウワサを立てはじめた。「コロナ禍になる前、会社で大規模な忘年会を開いたときに私がビンゴゲームで2等の高級和牛を当てたんです。するとA子さんは『なんでアイツに当たるんだよ……』と、私に聞こえるようにぶつぶつ言ってて……。 その数日後、同じ部署の先輩が、A子さん発信で、私と部長はデキてるからビンゴの景品が当たったというウワサが流されている、と教えてくれたんです。もちろん付き合ってないですけど、そうだとしてもビンゴは当たらないですよね(笑)」周囲は、気づいていても手を貸してくれない あまりにも幼稚なA子のイジメに当然周囲も気づいているが、面倒ごとは避けたいとばかりに完全にノータッチ。津田さんを気に入っている部長もまったく頼りにならないという。「部長には何度も相談していて、そのときは『自分からも注意しておく』とは言ってくれますが、絶対に何もしていないと思います。周りの人は『若い女の子が来て、自分がチヤホヤされないのが気に食わないのかもね』なんて言っていますが、私には関係ないですよね。本当に誰も手を貸してくれません」 不運にも、新卒で入社した会社でイジメのターゲットになった彼女は「心が鍛えられた」と、自嘲を気味に話す。「初めの頃は、毎日家に帰って泣いていました。親も『そんな会社辞めていいよ』と心配してくれたのですが、辞めるのも悔しかった。我慢をしつづけて今では嫌がらせに慣れてしまいました。でも、私が無視を仕返したらこちらも相手と同じところまで堕ちる気がするので、私は毎朝必ずA子さんにあいさつしています」 イジメに耐えながら働きつづけている津田さん。まさにギリギリのところで踏みとどまっていたが、職場の先輩からA子が過去に犯した所業を聞いて戦慄したという。「仲のいい先輩にイジメの相談をしたら『また始まったんだ』と言われたんです。なんでも、以前、私と同じポジションにいた前任者もA子さんにいじめられて、うつになって退職したそうです。しかもその女性は妊娠していて、因果関係はわかりませんが、その後流産してしまったらしくて……。 A子さんが悪いのは当然ですが、事なかれ主義でその被害者の苦しみを黙殺した会社の体質にも絶望しました」悲劇は繰り返されるのか また、その話を聞いた津田さんは、入社前から抱えていたある疑問が解消されたと話す。「内定が決まったあとに、人事担当者と面談をしたのですが『会社をやめたくなったら、3カ月以内ならば履歴書に職歴を書かずに済むからね』と言われたんです。まだ入社してもいないのに、なぜそんなことを言うのか不思議でしたが、おそらく彼は私がA子さんの標的になることがわかっていたんだと思います」 津田さんは、今自分が置かれている状況と職の安定を天秤にかけて「もっといい会社があるはず」と、退職を決意した。現在は会社に籍を置きながら転職活動をしているという。「私が会社を去る原因が、A子さんにあることがより多くの社員に伝わるような方法で退職するつもりです。たしかに、会社にも“社員を簡単にやめさせられない”というしがらみがあるのはわかりますが、加害者が守られるのはおかしい。私の次に入ってくる人が不幸にならないような対策をしてほしいです。でも、現状を見る限り、まったく期待できないですけどね……」 津田さんのあとを引き継ぐ“誰か”もまた、A子の標的になってしまうのか。組織が変わらなければ、悲劇は繰り返されるばかりだ。(清談社)
写真はイメージです iStock.comイジメの理由は、部長の「えこ贔屓」 A子が津田さんをイジメのターゲットにした明確な理由は不明だ。しかし、周囲から漏れ聞く情報や、彼女の態度から心当たりはふたつほどあるという。「ひとつは私の見た目が原因だと思います。キラキラしたメイクをして髪を巻いたり、ネイルをしたりしている私に対して、彼女は『髪はひとつに結べ』とか『ネイル禁止』とかいちいち説教してくるんです。中学生じゃあるまいしと思って、部長に確認したら、そんな規則はないから自由にしていいよと言われました。今も自分のポリシーを貫いています」 そしてもうひとつは、部長による“津田さん贔屓”だ。たとえば、取引先からもらった高級なお菓子を津田さんにだけ渡したり、仕事ぶりを過剰に褒めたりと、誰の目から見ても津田さんは“部長のお気に入り”だという。「部長はこっそりやってるつもりだろうけど、社内でも私への贔屓はかなり有名です。しかも、うちの会社は“部長の評価でボーナスが決まる”という悪いしきたりがあるので、私に対する部長の評価が不当に高いというウワサも広まってるんです。 ボーナスの金額も、尾ひれがついて200万円なんてありえない額をもらっていることになってます(笑)。今考えると、A子さんが私を無視しはじめたのはボーナスの査定がある7月だったので、そのウワサを真に受けたんじゃないかな」 部長からかわいがられる津田さんを見て嫉妬に駆られたのか、A子は根も葉もないウワサを立てはじめた。「コロナ禍になる前、会社で大規模な忘年会を開いたときに私がビンゴゲームで2等の高級和牛を当てたんです。するとA子さんは『なんでアイツに当たるんだよ……』と、私に聞こえるようにぶつぶつ言ってて……。 その数日後、同じ部署の先輩が、A子さん発信で、私と部長はデキてるからビンゴの景品が当たったというウワサが流されている、と教えてくれたんです。もちろん付き合ってないですけど、そうだとしてもビンゴは当たらないですよね(笑)」周囲は、気づいていても手を貸してくれない あまりにも幼稚なA子のイジメに当然周囲も気づいているが、面倒ごとは避けたいとばかりに完全にノータッチ。津田さんを気に入っている部長もまったく頼りにならないという。「部長には何度も相談していて、そのときは『自分からも注意しておく』とは言ってくれますが、絶対に何もしていないと思います。周りの人は『若い女の子が来て、自分がチヤホヤされないのが気に食わないのかもね』なんて言っていますが、私には関係ないですよね。本当に誰も手を貸してくれません」 不運にも、新卒で入社した会社でイジメのターゲットになった彼女は「心が鍛えられた」と、自嘲を気味に話す。「初めの頃は、毎日家に帰って泣いていました。親も『そんな会社辞めていいよ』と心配してくれたのですが、辞めるのも悔しかった。我慢をしつづけて今では嫌がらせに慣れてしまいました。でも、私が無視を仕返したらこちらも相手と同じところまで堕ちる気がするので、私は毎朝必ずA子さんにあいさつしています」 イジメに耐えながら働きつづけている津田さん。まさにギリギリのところで踏みとどまっていたが、職場の先輩からA子が過去に犯した所業を聞いて戦慄したという。「仲のいい先輩にイジメの相談をしたら『また始まったんだ』と言われたんです。なんでも、以前、私と同じポジションにいた前任者もA子さんにいじめられて、うつになって退職したそうです。しかもその女性は妊娠していて、因果関係はわかりませんが、その後流産してしまったらしくて……。 A子さんが悪いのは当然ですが、事なかれ主義でその被害者の苦しみを黙殺した会社の体質にも絶望しました」悲劇は繰り返されるのか また、その話を聞いた津田さんは、入社前から抱えていたある疑問が解消されたと話す。「内定が決まったあとに、人事担当者と面談をしたのですが『会社をやめたくなったら、3カ月以内ならば履歴書に職歴を書かずに済むからね』と言われたんです。まだ入社してもいないのに、なぜそんなことを言うのか不思議でしたが、おそらく彼は私がA子さんの標的になることがわかっていたんだと思います」 津田さんは、今自分が置かれている状況と職の安定を天秤にかけて「もっといい会社があるはず」と、退職を決意した。現在は会社に籍を置きながら転職活動をしているという。「私が会社を去る原因が、A子さんにあることがより多くの社員に伝わるような方法で退職するつもりです。たしかに、会社にも“社員を簡単にやめさせられない”というしがらみがあるのはわかりますが、加害者が守られるのはおかしい。私の次に入ってくる人が不幸にならないような対策をしてほしいです。でも、現状を見る限り、まったく期待できないですけどね……」 津田さんのあとを引き継ぐ“誰か”もまた、A子の標的になってしまうのか。組織が変わらなければ、悲劇は繰り返されるばかりだ。(清談社)
A子が津田さんをイジメのターゲットにした明確な理由は不明だ。しかし、周囲から漏れ聞く情報や、彼女の態度から心当たりはふたつほどあるという。「ひとつは私の見た目が原因だと思います。キラキラしたメイクをして髪を巻いたり、ネイルをしたりしている私に対して、彼女は『髪はひとつに結べ』とか『ネイル禁止』とかいちいち説教してくるんです。中学生じゃあるまいしと思って、部長に確認したら、そんな規則はないから自由にしていいよと言われました。今も自分のポリシーを貫いています」 そしてもうひとつは、部長による“津田さん贔屓”だ。たとえば、取引先からもらった高級なお菓子を津田さんにだけ渡したり、仕事ぶりを過剰に褒めたりと、誰の目から見ても津田さんは“部長のお気に入り”だという。「部長はこっそりやってるつもりだろうけど、社内でも私への贔屓はかなり有名です。しかも、うちの会社は“部長の評価でボーナスが決まる”という悪いしきたりがあるので、私に対する部長の評価が不当に高いというウワサも広まってるんです。 ボーナスの金額も、尾ひれがついて200万円なんてありえない額をもらっていることになってます(笑)。今考えると、A子さんが私を無視しはじめたのはボーナスの査定がある7月だったので、そのウワサを真に受けたんじゃないかな」 部長からかわいがられる津田さんを見て嫉妬に駆られたのか、A子は根も葉もないウワサを立てはじめた。「コロナ禍になる前、会社で大規模な忘年会を開いたときに私がビンゴゲームで2等の高級和牛を当てたんです。するとA子さんは『なんでアイツに当たるんだよ……』と、私に聞こえるようにぶつぶつ言ってて……。 その数日後、同じ部署の先輩が、A子さん発信で、私と部長はデキてるからビンゴの景品が当たったというウワサが流されている、と教えてくれたんです。もちろん付き合ってないですけど、そうだとしてもビンゴは当たらないですよね(笑)」周囲は、気づいていても手を貸してくれない あまりにも幼稚なA子のイジメに当然周囲も気づいているが、面倒ごとは避けたいとばかりに完全にノータッチ。津田さんを気に入っている部長もまったく頼りにならないという。「部長には何度も相談していて、そのときは『自分からも注意しておく』とは言ってくれますが、絶対に何もしていないと思います。周りの人は『若い女の子が来て、自分がチヤホヤされないのが気に食わないのかもね』なんて言っていますが、私には関係ないですよね。本当に誰も手を貸してくれません」 不運にも、新卒で入社した会社でイジメのターゲットになった彼女は「心が鍛えられた」と、自嘲を気味に話す。「初めの頃は、毎日家に帰って泣いていました。親も『そんな会社辞めていいよ』と心配してくれたのですが、辞めるのも悔しかった。我慢をしつづけて今では嫌がらせに慣れてしまいました。でも、私が無視を仕返したらこちらも相手と同じところまで堕ちる気がするので、私は毎朝必ずA子さんにあいさつしています」 イジメに耐えながら働きつづけている津田さん。まさにギリギリのところで踏みとどまっていたが、職場の先輩からA子が過去に犯した所業を聞いて戦慄したという。「仲のいい先輩にイジメの相談をしたら『また始まったんだ』と言われたんです。なんでも、以前、私と同じポジションにいた前任者もA子さんにいじめられて、うつになって退職したそうです。しかもその女性は妊娠していて、因果関係はわかりませんが、その後流産してしまったらしくて……。 A子さんが悪いのは当然ですが、事なかれ主義でその被害者の苦しみを黙殺した会社の体質にも絶望しました」悲劇は繰り返されるのか また、その話を聞いた津田さんは、入社前から抱えていたある疑問が解消されたと話す。「内定が決まったあとに、人事担当者と面談をしたのですが『会社をやめたくなったら、3カ月以内ならば履歴書に職歴を書かずに済むからね』と言われたんです。まだ入社してもいないのに、なぜそんなことを言うのか不思議でしたが、おそらく彼は私がA子さんの標的になることがわかっていたんだと思います」 津田さんは、今自分が置かれている状況と職の安定を天秤にかけて「もっといい会社があるはず」と、退職を決意した。現在は会社に籍を置きながら転職活動をしているという。「私が会社を去る原因が、A子さんにあることがより多くの社員に伝わるような方法で退職するつもりです。たしかに、会社にも“社員を簡単にやめさせられない”というしがらみがあるのはわかりますが、加害者が守られるのはおかしい。私の次に入ってくる人が不幸にならないような対策をしてほしいです。でも、現状を見る限り、まったく期待できないですけどね……」 津田さんのあとを引き継ぐ“誰か”もまた、A子の標的になってしまうのか。組織が変わらなければ、悲劇は繰り返されるばかりだ。(清談社)
「ひとつは私の見た目が原因だと思います。キラキラしたメイクをして髪を巻いたり、ネイルをしたりしている私に対して、彼女は『髪はひとつに結べ』とか『ネイル禁止』とかいちいち説教してくるんです。中学生じゃあるまいしと思って、部長に確認したら、そんな規則はないから自由にしていいよと言われました。今も自分のポリシーを貫いています」 そしてもうひとつは、部長による“津田さん贔屓”だ。たとえば、取引先からもらった高級なお菓子を津田さんにだけ渡したり、仕事ぶりを過剰に褒めたりと、誰の目から見ても津田さんは“部長のお気に入り”だという。「部長はこっそりやってるつもりだろうけど、社内でも私への贔屓はかなり有名です。しかも、うちの会社は“部長の評価でボーナスが決まる”という悪いしきたりがあるので、私に対する部長の評価が不当に高いというウワサも広まってるんです。 ボーナスの金額も、尾ひれがついて200万円なんてありえない額をもらっていることになってます(笑)。今考えると、A子さんが私を無視しはじめたのはボーナスの査定がある7月だったので、そのウワサを真に受けたんじゃないかな」 部長からかわいがられる津田さんを見て嫉妬に駆られたのか、A子は根も葉もないウワサを立てはじめた。「コロナ禍になる前、会社で大規模な忘年会を開いたときに私がビンゴゲームで2等の高級和牛を当てたんです。するとA子さんは『なんでアイツに当たるんだよ……』と、私に聞こえるようにぶつぶつ言ってて……。 その数日後、同じ部署の先輩が、A子さん発信で、私と部長はデキてるからビンゴの景品が当たったというウワサが流されている、と教えてくれたんです。もちろん付き合ってないですけど、そうだとしてもビンゴは当たらないですよね(笑)」周囲は、気づいていても手を貸してくれない あまりにも幼稚なA子のイジメに当然周囲も気づいているが、面倒ごとは避けたいとばかりに完全にノータッチ。津田さんを気に入っている部長もまったく頼りにならないという。「部長には何度も相談していて、そのときは『自分からも注意しておく』とは言ってくれますが、絶対に何もしていないと思います。周りの人は『若い女の子が来て、自分がチヤホヤされないのが気に食わないのかもね』なんて言っていますが、私には関係ないですよね。本当に誰も手を貸してくれません」 不運にも、新卒で入社した会社でイジメのターゲットになった彼女は「心が鍛えられた」と、自嘲を気味に話す。「初めの頃は、毎日家に帰って泣いていました。親も『そんな会社辞めていいよ』と心配してくれたのですが、辞めるのも悔しかった。我慢をしつづけて今では嫌がらせに慣れてしまいました。でも、私が無視を仕返したらこちらも相手と同じところまで堕ちる気がするので、私は毎朝必ずA子さんにあいさつしています」 イジメに耐えながら働きつづけている津田さん。まさにギリギリのところで踏みとどまっていたが、職場の先輩からA子が過去に犯した所業を聞いて戦慄したという。「仲のいい先輩にイジメの相談をしたら『また始まったんだ』と言われたんです。なんでも、以前、私と同じポジションにいた前任者もA子さんにいじめられて、うつになって退職したそうです。しかもその女性は妊娠していて、因果関係はわかりませんが、その後流産してしまったらしくて……。 A子さんが悪いのは当然ですが、事なかれ主義でその被害者の苦しみを黙殺した会社の体質にも絶望しました」悲劇は繰り返されるのか また、その話を聞いた津田さんは、入社前から抱えていたある疑問が解消されたと話す。「内定が決まったあとに、人事担当者と面談をしたのですが『会社をやめたくなったら、3カ月以内ならば履歴書に職歴を書かずに済むからね』と言われたんです。まだ入社してもいないのに、なぜそんなことを言うのか不思議でしたが、おそらく彼は私がA子さんの標的になることがわかっていたんだと思います」 津田さんは、今自分が置かれている状況と職の安定を天秤にかけて「もっといい会社があるはず」と、退職を決意した。現在は会社に籍を置きながら転職活動をしているという。「私が会社を去る原因が、A子さんにあることがより多くの社員に伝わるような方法で退職するつもりです。たしかに、会社にも“社員を簡単にやめさせられない”というしがらみがあるのはわかりますが、加害者が守られるのはおかしい。私の次に入ってくる人が不幸にならないような対策をしてほしいです。でも、現状を見る限り、まったく期待できないですけどね……」 津田さんのあとを引き継ぐ“誰か”もまた、A子の標的になってしまうのか。組織が変わらなければ、悲劇は繰り返されるばかりだ。(清談社)
そしてもうひとつは、部長による“津田さん贔屓”だ。たとえば、取引先からもらった高級なお菓子を津田さんにだけ渡したり、仕事ぶりを過剰に褒めたりと、誰の目から見ても津田さんは“部長のお気に入り”だという。「部長はこっそりやってるつもりだろうけど、社内でも私への贔屓はかなり有名です。しかも、うちの会社は“部長の評価でボーナスが決まる”という悪いしきたりがあるので、私に対する部長の評価が不当に高いというウワサも広まってるんです。 ボーナスの金額も、尾ひれがついて200万円なんてありえない額をもらっていることになってます(笑)。今考えると、A子さんが私を無視しはじめたのはボーナスの査定がある7月だったので、そのウワサを真に受けたんじゃないかな」 部長からかわいがられる津田さんを見て嫉妬に駆られたのか、A子は根も葉もないウワサを立てはじめた。「コロナ禍になる前、会社で大規模な忘年会を開いたときに私がビンゴゲームで2等の高級和牛を当てたんです。するとA子さんは『なんでアイツに当たるんだよ……』と、私に聞こえるようにぶつぶつ言ってて……。 その数日後、同じ部署の先輩が、A子さん発信で、私と部長はデキてるからビンゴの景品が当たったというウワサが流されている、と教えてくれたんです。もちろん付き合ってないですけど、そうだとしてもビンゴは当たらないですよね(笑)」周囲は、気づいていても手を貸してくれない あまりにも幼稚なA子のイジメに当然周囲も気づいているが、面倒ごとは避けたいとばかりに完全にノータッチ。津田さんを気に入っている部長もまったく頼りにならないという。「部長には何度も相談していて、そのときは『自分からも注意しておく』とは言ってくれますが、絶対に何もしていないと思います。周りの人は『若い女の子が来て、自分がチヤホヤされないのが気に食わないのかもね』なんて言っていますが、私には関係ないですよね。本当に誰も手を貸してくれません」 不運にも、新卒で入社した会社でイジメのターゲットになった彼女は「心が鍛えられた」と、自嘲を気味に話す。「初めの頃は、毎日家に帰って泣いていました。親も『そんな会社辞めていいよ』と心配してくれたのですが、辞めるのも悔しかった。我慢をしつづけて今では嫌がらせに慣れてしまいました。でも、私が無視を仕返したらこちらも相手と同じところまで堕ちる気がするので、私は毎朝必ずA子さんにあいさつしています」 イジメに耐えながら働きつづけている津田さん。まさにギリギリのところで踏みとどまっていたが、職場の先輩からA子が過去に犯した所業を聞いて戦慄したという。「仲のいい先輩にイジメの相談をしたら『また始まったんだ』と言われたんです。なんでも、以前、私と同じポジションにいた前任者もA子さんにいじめられて、うつになって退職したそうです。しかもその女性は妊娠していて、因果関係はわかりませんが、その後流産してしまったらしくて……。 A子さんが悪いのは当然ですが、事なかれ主義でその被害者の苦しみを黙殺した会社の体質にも絶望しました」悲劇は繰り返されるのか また、その話を聞いた津田さんは、入社前から抱えていたある疑問が解消されたと話す。「内定が決まったあとに、人事担当者と面談をしたのですが『会社をやめたくなったら、3カ月以内ならば履歴書に職歴を書かずに済むからね』と言われたんです。まだ入社してもいないのに、なぜそんなことを言うのか不思議でしたが、おそらく彼は私がA子さんの標的になることがわかっていたんだと思います」 津田さんは、今自分が置かれている状況と職の安定を天秤にかけて「もっといい会社があるはず」と、退職を決意した。現在は会社に籍を置きながら転職活動をしているという。「私が会社を去る原因が、A子さんにあることがより多くの社員に伝わるような方法で退職するつもりです。たしかに、会社にも“社員を簡単にやめさせられない”というしがらみがあるのはわかりますが、加害者が守られるのはおかしい。私の次に入ってくる人が不幸にならないような対策をしてほしいです。でも、現状を見る限り、まったく期待できないですけどね……」 津田さんのあとを引き継ぐ“誰か”もまた、A子の標的になってしまうのか。組織が変わらなければ、悲劇は繰り返されるばかりだ。(清談社)
「部長はこっそりやってるつもりだろうけど、社内でも私への贔屓はかなり有名です。しかも、うちの会社は“部長の評価でボーナスが決まる”という悪いしきたりがあるので、私に対する部長の評価が不当に高いというウワサも広まってるんです。 ボーナスの金額も、尾ひれがついて200万円なんてありえない額をもらっていることになってます(笑)。今考えると、A子さんが私を無視しはじめたのはボーナスの査定がある7月だったので、そのウワサを真に受けたんじゃないかな」 部長からかわいがられる津田さんを見て嫉妬に駆られたのか、A子は根も葉もないウワサを立てはじめた。「コロナ禍になる前、会社で大規模な忘年会を開いたときに私がビンゴゲームで2等の高級和牛を当てたんです。するとA子さんは『なんでアイツに当たるんだよ……』と、私に聞こえるようにぶつぶつ言ってて……。 その数日後、同じ部署の先輩が、A子さん発信で、私と部長はデキてるからビンゴの景品が当たったというウワサが流されている、と教えてくれたんです。もちろん付き合ってないですけど、そうだとしてもビンゴは当たらないですよね(笑)」周囲は、気づいていても手を貸してくれない あまりにも幼稚なA子のイジメに当然周囲も気づいているが、面倒ごとは避けたいとばかりに完全にノータッチ。津田さんを気に入っている部長もまったく頼りにならないという。「部長には何度も相談していて、そのときは『自分からも注意しておく』とは言ってくれますが、絶対に何もしていないと思います。周りの人は『若い女の子が来て、自分がチヤホヤされないのが気に食わないのかもね』なんて言っていますが、私には関係ないですよね。本当に誰も手を貸してくれません」 不運にも、新卒で入社した会社でイジメのターゲットになった彼女は「心が鍛えられた」と、自嘲を気味に話す。「初めの頃は、毎日家に帰って泣いていました。親も『そんな会社辞めていいよ』と心配してくれたのですが、辞めるのも悔しかった。我慢をしつづけて今では嫌がらせに慣れてしまいました。でも、私が無視を仕返したらこちらも相手と同じところまで堕ちる気がするので、私は毎朝必ずA子さんにあいさつしています」 イジメに耐えながら働きつづけている津田さん。まさにギリギリのところで踏みとどまっていたが、職場の先輩からA子が過去に犯した所業を聞いて戦慄したという。「仲のいい先輩にイジメの相談をしたら『また始まったんだ』と言われたんです。なんでも、以前、私と同じポジションにいた前任者もA子さんにいじめられて、うつになって退職したそうです。しかもその女性は妊娠していて、因果関係はわかりませんが、その後流産してしまったらしくて……。 A子さんが悪いのは当然ですが、事なかれ主義でその被害者の苦しみを黙殺した会社の体質にも絶望しました」悲劇は繰り返されるのか また、その話を聞いた津田さんは、入社前から抱えていたある疑問が解消されたと話す。「内定が決まったあとに、人事担当者と面談をしたのですが『会社をやめたくなったら、3カ月以内ならば履歴書に職歴を書かずに済むからね』と言われたんです。まだ入社してもいないのに、なぜそんなことを言うのか不思議でしたが、おそらく彼は私がA子さんの標的になることがわかっていたんだと思います」 津田さんは、今自分が置かれている状況と職の安定を天秤にかけて「もっといい会社があるはず」と、退職を決意した。現在は会社に籍を置きながら転職活動をしているという。「私が会社を去る原因が、A子さんにあることがより多くの社員に伝わるような方法で退職するつもりです。たしかに、会社にも“社員を簡単にやめさせられない”というしがらみがあるのはわかりますが、加害者が守られるのはおかしい。私の次に入ってくる人が不幸にならないような対策をしてほしいです。でも、現状を見る限り、まったく期待できないですけどね……」 津田さんのあとを引き継ぐ“誰か”もまた、A子の標的になってしまうのか。組織が変わらなければ、悲劇は繰り返されるばかりだ。(清談社)
ボーナスの金額も、尾ひれがついて200万円なんてありえない額をもらっていることになってます(笑)。今考えると、A子さんが私を無視しはじめたのはボーナスの査定がある7月だったので、そのウワサを真に受けたんじゃないかな」 部長からかわいがられる津田さんを見て嫉妬に駆られたのか、A子は根も葉もないウワサを立てはじめた。「コロナ禍になる前、会社で大規模な忘年会を開いたときに私がビンゴゲームで2等の高級和牛を当てたんです。するとA子さんは『なんでアイツに当たるんだよ……』と、私に聞こえるようにぶつぶつ言ってて……。 その数日後、同じ部署の先輩が、A子さん発信で、私と部長はデキてるからビンゴの景品が当たったというウワサが流されている、と教えてくれたんです。もちろん付き合ってないですけど、そうだとしてもビンゴは当たらないですよね(笑)」周囲は、気づいていても手を貸してくれない あまりにも幼稚なA子のイジメに当然周囲も気づいているが、面倒ごとは避けたいとばかりに完全にノータッチ。津田さんを気に入っている部長もまったく頼りにならないという。「部長には何度も相談していて、そのときは『自分からも注意しておく』とは言ってくれますが、絶対に何もしていないと思います。周りの人は『若い女の子が来て、自分がチヤホヤされないのが気に食わないのかもね』なんて言っていますが、私には関係ないですよね。本当に誰も手を貸してくれません」 不運にも、新卒で入社した会社でイジメのターゲットになった彼女は「心が鍛えられた」と、自嘲を気味に話す。「初めの頃は、毎日家に帰って泣いていました。親も『そんな会社辞めていいよ』と心配してくれたのですが、辞めるのも悔しかった。我慢をしつづけて今では嫌がらせに慣れてしまいました。でも、私が無視を仕返したらこちらも相手と同じところまで堕ちる気がするので、私は毎朝必ずA子さんにあいさつしています」 イジメに耐えながら働きつづけている津田さん。まさにギリギリのところで踏みとどまっていたが、職場の先輩からA子が過去に犯した所業を聞いて戦慄したという。「仲のいい先輩にイジメの相談をしたら『また始まったんだ』と言われたんです。なんでも、以前、私と同じポジションにいた前任者もA子さんにいじめられて、うつになって退職したそうです。しかもその女性は妊娠していて、因果関係はわかりませんが、その後流産してしまったらしくて……。 A子さんが悪いのは当然ですが、事なかれ主義でその被害者の苦しみを黙殺した会社の体質にも絶望しました」悲劇は繰り返されるのか また、その話を聞いた津田さんは、入社前から抱えていたある疑問が解消されたと話す。「内定が決まったあとに、人事担当者と面談をしたのですが『会社をやめたくなったら、3カ月以内ならば履歴書に職歴を書かずに済むからね』と言われたんです。まだ入社してもいないのに、なぜそんなことを言うのか不思議でしたが、おそらく彼は私がA子さんの標的になることがわかっていたんだと思います」 津田さんは、今自分が置かれている状況と職の安定を天秤にかけて「もっといい会社があるはず」と、退職を決意した。現在は会社に籍を置きながら転職活動をしているという。「私が会社を去る原因が、A子さんにあることがより多くの社員に伝わるような方法で退職するつもりです。たしかに、会社にも“社員を簡単にやめさせられない”というしがらみがあるのはわかりますが、加害者が守られるのはおかしい。私の次に入ってくる人が不幸にならないような対策をしてほしいです。でも、現状を見る限り、まったく期待できないですけどね……」 津田さんのあとを引き継ぐ“誰か”もまた、A子の標的になってしまうのか。組織が変わらなければ、悲劇は繰り返されるばかりだ。(清談社)
部長からかわいがられる津田さんを見て嫉妬に駆られたのか、A子は根も葉もないウワサを立てはじめた。「コロナ禍になる前、会社で大規模な忘年会を開いたときに私がビンゴゲームで2等の高級和牛を当てたんです。するとA子さんは『なんでアイツに当たるんだよ……』と、私に聞こえるようにぶつぶつ言ってて……。 その数日後、同じ部署の先輩が、A子さん発信で、私と部長はデキてるからビンゴの景品が当たったというウワサが流されている、と教えてくれたんです。もちろん付き合ってないですけど、そうだとしてもビンゴは当たらないですよね(笑)」周囲は、気づいていても手を貸してくれない あまりにも幼稚なA子のイジメに当然周囲も気づいているが、面倒ごとは避けたいとばかりに完全にノータッチ。津田さんを気に入っている部長もまったく頼りにならないという。「部長には何度も相談していて、そのときは『自分からも注意しておく』とは言ってくれますが、絶対に何もしていないと思います。周りの人は『若い女の子が来て、自分がチヤホヤされないのが気に食わないのかもね』なんて言っていますが、私には関係ないですよね。本当に誰も手を貸してくれません」 不運にも、新卒で入社した会社でイジメのターゲットになった彼女は「心が鍛えられた」と、自嘲を気味に話す。「初めの頃は、毎日家に帰って泣いていました。親も『そんな会社辞めていいよ』と心配してくれたのですが、辞めるのも悔しかった。我慢をしつづけて今では嫌がらせに慣れてしまいました。でも、私が無視を仕返したらこちらも相手と同じところまで堕ちる気がするので、私は毎朝必ずA子さんにあいさつしています」 イジメに耐えながら働きつづけている津田さん。まさにギリギリのところで踏みとどまっていたが、職場の先輩からA子が過去に犯した所業を聞いて戦慄したという。「仲のいい先輩にイジメの相談をしたら『また始まったんだ』と言われたんです。なんでも、以前、私と同じポジションにいた前任者もA子さんにいじめられて、うつになって退職したそうです。しかもその女性は妊娠していて、因果関係はわかりませんが、その後流産してしまったらしくて……。 A子さんが悪いのは当然ですが、事なかれ主義でその被害者の苦しみを黙殺した会社の体質にも絶望しました」悲劇は繰り返されるのか また、その話を聞いた津田さんは、入社前から抱えていたある疑問が解消されたと話す。「内定が決まったあとに、人事担当者と面談をしたのですが『会社をやめたくなったら、3カ月以内ならば履歴書に職歴を書かずに済むからね』と言われたんです。まだ入社してもいないのに、なぜそんなことを言うのか不思議でしたが、おそらく彼は私がA子さんの標的になることがわかっていたんだと思います」 津田さんは、今自分が置かれている状況と職の安定を天秤にかけて「もっといい会社があるはず」と、退職を決意した。現在は会社に籍を置きながら転職活動をしているという。「私が会社を去る原因が、A子さんにあることがより多くの社員に伝わるような方法で退職するつもりです。たしかに、会社にも“社員を簡単にやめさせられない”というしがらみがあるのはわかりますが、加害者が守られるのはおかしい。私の次に入ってくる人が不幸にならないような対策をしてほしいです。でも、現状を見る限り、まったく期待できないですけどね……」 津田さんのあとを引き継ぐ“誰か”もまた、A子の標的になってしまうのか。組織が変わらなければ、悲劇は繰り返されるばかりだ。(清談社)
「コロナ禍になる前、会社で大規模な忘年会を開いたときに私がビンゴゲームで2等の高級和牛を当てたんです。するとA子さんは『なんでアイツに当たるんだよ……』と、私に聞こえるようにぶつぶつ言ってて……。 その数日後、同じ部署の先輩が、A子さん発信で、私と部長はデキてるからビンゴの景品が当たったというウワサが流されている、と教えてくれたんです。もちろん付き合ってないですけど、そうだとしてもビンゴは当たらないですよね(笑)」周囲は、気づいていても手を貸してくれない あまりにも幼稚なA子のイジメに当然周囲も気づいているが、面倒ごとは避けたいとばかりに完全にノータッチ。津田さんを気に入っている部長もまったく頼りにならないという。「部長には何度も相談していて、そのときは『自分からも注意しておく』とは言ってくれますが、絶対に何もしていないと思います。周りの人は『若い女の子が来て、自分がチヤホヤされないのが気に食わないのかもね』なんて言っていますが、私には関係ないですよね。本当に誰も手を貸してくれません」 不運にも、新卒で入社した会社でイジメのターゲットになった彼女は「心が鍛えられた」と、自嘲を気味に話す。「初めの頃は、毎日家に帰って泣いていました。親も『そんな会社辞めていいよ』と心配してくれたのですが、辞めるのも悔しかった。我慢をしつづけて今では嫌がらせに慣れてしまいました。でも、私が無視を仕返したらこちらも相手と同じところまで堕ちる気がするので、私は毎朝必ずA子さんにあいさつしています」 イジメに耐えながら働きつづけている津田さん。まさにギリギリのところで踏みとどまっていたが、職場の先輩からA子が過去に犯した所業を聞いて戦慄したという。「仲のいい先輩にイジメの相談をしたら『また始まったんだ』と言われたんです。なんでも、以前、私と同じポジションにいた前任者もA子さんにいじめられて、うつになって退職したそうです。しかもその女性は妊娠していて、因果関係はわかりませんが、その後流産してしまったらしくて……。 A子さんが悪いのは当然ですが、事なかれ主義でその被害者の苦しみを黙殺した会社の体質にも絶望しました」悲劇は繰り返されるのか また、その話を聞いた津田さんは、入社前から抱えていたある疑問が解消されたと話す。「内定が決まったあとに、人事担当者と面談をしたのですが『会社をやめたくなったら、3カ月以内ならば履歴書に職歴を書かずに済むからね』と言われたんです。まだ入社してもいないのに、なぜそんなことを言うのか不思議でしたが、おそらく彼は私がA子さんの標的になることがわかっていたんだと思います」 津田さんは、今自分が置かれている状況と職の安定を天秤にかけて「もっといい会社があるはず」と、退職を決意した。現在は会社に籍を置きながら転職活動をしているという。「私が会社を去る原因が、A子さんにあることがより多くの社員に伝わるような方法で退職するつもりです。たしかに、会社にも“社員を簡単にやめさせられない”というしがらみがあるのはわかりますが、加害者が守られるのはおかしい。私の次に入ってくる人が不幸にならないような対策をしてほしいです。でも、現状を見る限り、まったく期待できないですけどね……」 津田さんのあとを引き継ぐ“誰か”もまた、A子の標的になってしまうのか。組織が変わらなければ、悲劇は繰り返されるばかりだ。(清談社)
その数日後、同じ部署の先輩が、A子さん発信で、私と部長はデキてるからビンゴの景品が当たったというウワサが流されている、と教えてくれたんです。もちろん付き合ってないですけど、そうだとしてもビンゴは当たらないですよね(笑)」周囲は、気づいていても手を貸してくれない あまりにも幼稚なA子のイジメに当然周囲も気づいているが、面倒ごとは避けたいとばかりに完全にノータッチ。津田さんを気に入っている部長もまったく頼りにならないという。「部長には何度も相談していて、そのときは『自分からも注意しておく』とは言ってくれますが、絶対に何もしていないと思います。周りの人は『若い女の子が来て、自分がチヤホヤされないのが気に食わないのかもね』なんて言っていますが、私には関係ないですよね。本当に誰も手を貸してくれません」 不運にも、新卒で入社した会社でイジメのターゲットになった彼女は「心が鍛えられた」と、自嘲を気味に話す。「初めの頃は、毎日家に帰って泣いていました。親も『そんな会社辞めていいよ』と心配してくれたのですが、辞めるのも悔しかった。我慢をしつづけて今では嫌がらせに慣れてしまいました。でも、私が無視を仕返したらこちらも相手と同じところまで堕ちる気がするので、私は毎朝必ずA子さんにあいさつしています」 イジメに耐えながら働きつづけている津田さん。まさにギリギリのところで踏みとどまっていたが、職場の先輩からA子が過去に犯した所業を聞いて戦慄したという。「仲のいい先輩にイジメの相談をしたら『また始まったんだ』と言われたんです。なんでも、以前、私と同じポジションにいた前任者もA子さんにいじめられて、うつになって退職したそうです。しかもその女性は妊娠していて、因果関係はわかりませんが、その後流産してしまったらしくて……。 A子さんが悪いのは当然ですが、事なかれ主義でその被害者の苦しみを黙殺した会社の体質にも絶望しました」悲劇は繰り返されるのか また、その話を聞いた津田さんは、入社前から抱えていたある疑問が解消されたと話す。「内定が決まったあとに、人事担当者と面談をしたのですが『会社をやめたくなったら、3カ月以内ならば履歴書に職歴を書かずに済むからね』と言われたんです。まだ入社してもいないのに、なぜそんなことを言うのか不思議でしたが、おそらく彼は私がA子さんの標的になることがわかっていたんだと思います」 津田さんは、今自分が置かれている状況と職の安定を天秤にかけて「もっといい会社があるはず」と、退職を決意した。現在は会社に籍を置きながら転職活動をしているという。「私が会社を去る原因が、A子さんにあることがより多くの社員に伝わるような方法で退職するつもりです。たしかに、会社にも“社員を簡単にやめさせられない”というしがらみがあるのはわかりますが、加害者が守られるのはおかしい。私の次に入ってくる人が不幸にならないような対策をしてほしいです。でも、現状を見る限り、まったく期待できないですけどね……」 津田さんのあとを引き継ぐ“誰か”もまた、A子の標的になってしまうのか。組織が変わらなければ、悲劇は繰り返されるばかりだ。(清談社)
あまりにも幼稚なA子のイジメに当然周囲も気づいているが、面倒ごとは避けたいとばかりに完全にノータッチ。津田さんを気に入っている部長もまったく頼りにならないという。「部長には何度も相談していて、そのときは『自分からも注意しておく』とは言ってくれますが、絶対に何もしていないと思います。周りの人は『若い女の子が来て、自分がチヤホヤされないのが気に食わないのかもね』なんて言っていますが、私には関係ないですよね。本当に誰も手を貸してくれません」 不運にも、新卒で入社した会社でイジメのターゲットになった彼女は「心が鍛えられた」と、自嘲を気味に話す。「初めの頃は、毎日家に帰って泣いていました。親も『そんな会社辞めていいよ』と心配してくれたのですが、辞めるのも悔しかった。我慢をしつづけて今では嫌がらせに慣れてしまいました。でも、私が無視を仕返したらこちらも相手と同じところまで堕ちる気がするので、私は毎朝必ずA子さんにあいさつしています」 イジメに耐えながら働きつづけている津田さん。まさにギリギリのところで踏みとどまっていたが、職場の先輩からA子が過去に犯した所業を聞いて戦慄したという。「仲のいい先輩にイジメの相談をしたら『また始まったんだ』と言われたんです。なんでも、以前、私と同じポジションにいた前任者もA子さんにいじめられて、うつになって退職したそうです。しかもその女性は妊娠していて、因果関係はわかりませんが、その後流産してしまったらしくて……。 A子さんが悪いのは当然ですが、事なかれ主義でその被害者の苦しみを黙殺した会社の体質にも絶望しました」悲劇は繰り返されるのか また、その話を聞いた津田さんは、入社前から抱えていたある疑問が解消されたと話す。「内定が決まったあとに、人事担当者と面談をしたのですが『会社をやめたくなったら、3カ月以内ならば履歴書に職歴を書かずに済むからね』と言われたんです。まだ入社してもいないのに、なぜそんなことを言うのか不思議でしたが、おそらく彼は私がA子さんの標的になることがわかっていたんだと思います」 津田さんは、今自分が置かれている状況と職の安定を天秤にかけて「もっといい会社があるはず」と、退職を決意した。現在は会社に籍を置きながら転職活動をしているという。「私が会社を去る原因が、A子さんにあることがより多くの社員に伝わるような方法で退職するつもりです。たしかに、会社にも“社員を簡単にやめさせられない”というしがらみがあるのはわかりますが、加害者が守られるのはおかしい。私の次に入ってくる人が不幸にならないような対策をしてほしいです。でも、現状を見る限り、まったく期待できないですけどね……」 津田さんのあとを引き継ぐ“誰か”もまた、A子の標的になってしまうのか。組織が変わらなければ、悲劇は繰り返されるばかりだ。(清談社)
「部長には何度も相談していて、そのときは『自分からも注意しておく』とは言ってくれますが、絶対に何もしていないと思います。周りの人は『若い女の子が来て、自分がチヤホヤされないのが気に食わないのかもね』なんて言っていますが、私には関係ないですよね。本当に誰も手を貸してくれません」 不運にも、新卒で入社した会社でイジメのターゲットになった彼女は「心が鍛えられた」と、自嘲を気味に話す。「初めの頃は、毎日家に帰って泣いていました。親も『そんな会社辞めていいよ』と心配してくれたのですが、辞めるのも悔しかった。我慢をしつづけて今では嫌がらせに慣れてしまいました。でも、私が無視を仕返したらこちらも相手と同じところまで堕ちる気がするので、私は毎朝必ずA子さんにあいさつしています」 イジメに耐えながら働きつづけている津田さん。まさにギリギリのところで踏みとどまっていたが、職場の先輩からA子が過去に犯した所業を聞いて戦慄したという。「仲のいい先輩にイジメの相談をしたら『また始まったんだ』と言われたんです。なんでも、以前、私と同じポジションにいた前任者もA子さんにいじめられて、うつになって退職したそうです。しかもその女性は妊娠していて、因果関係はわかりませんが、その後流産してしまったらしくて……。 A子さんが悪いのは当然ですが、事なかれ主義でその被害者の苦しみを黙殺した会社の体質にも絶望しました」悲劇は繰り返されるのか また、その話を聞いた津田さんは、入社前から抱えていたある疑問が解消されたと話す。「内定が決まったあとに、人事担当者と面談をしたのですが『会社をやめたくなったら、3カ月以内ならば履歴書に職歴を書かずに済むからね』と言われたんです。まだ入社してもいないのに、なぜそんなことを言うのか不思議でしたが、おそらく彼は私がA子さんの標的になることがわかっていたんだと思います」 津田さんは、今自分が置かれている状況と職の安定を天秤にかけて「もっといい会社があるはず」と、退職を決意した。現在は会社に籍を置きながら転職活動をしているという。「私が会社を去る原因が、A子さんにあることがより多くの社員に伝わるような方法で退職するつもりです。たしかに、会社にも“社員を簡単にやめさせられない”というしがらみがあるのはわかりますが、加害者が守られるのはおかしい。私の次に入ってくる人が不幸にならないような対策をしてほしいです。でも、現状を見る限り、まったく期待できないですけどね……」 津田さんのあとを引き継ぐ“誰か”もまた、A子の標的になってしまうのか。組織が変わらなければ、悲劇は繰り返されるばかりだ。(清談社)
不運にも、新卒で入社した会社でイジメのターゲットになった彼女は「心が鍛えられた」と、自嘲を気味に話す。「初めの頃は、毎日家に帰って泣いていました。親も『そんな会社辞めていいよ』と心配してくれたのですが、辞めるのも悔しかった。我慢をしつづけて今では嫌がらせに慣れてしまいました。でも、私が無視を仕返したらこちらも相手と同じところまで堕ちる気がするので、私は毎朝必ずA子さんにあいさつしています」 イジメに耐えながら働きつづけている津田さん。まさにギリギリのところで踏みとどまっていたが、職場の先輩からA子が過去に犯した所業を聞いて戦慄したという。「仲のいい先輩にイジメの相談をしたら『また始まったんだ』と言われたんです。なんでも、以前、私と同じポジションにいた前任者もA子さんにいじめられて、うつになって退職したそうです。しかもその女性は妊娠していて、因果関係はわかりませんが、その後流産してしまったらしくて……。 A子さんが悪いのは当然ですが、事なかれ主義でその被害者の苦しみを黙殺した会社の体質にも絶望しました」悲劇は繰り返されるのか また、その話を聞いた津田さんは、入社前から抱えていたある疑問が解消されたと話す。「内定が決まったあとに、人事担当者と面談をしたのですが『会社をやめたくなったら、3カ月以内ならば履歴書に職歴を書かずに済むからね』と言われたんです。まだ入社してもいないのに、なぜそんなことを言うのか不思議でしたが、おそらく彼は私がA子さんの標的になることがわかっていたんだと思います」 津田さんは、今自分が置かれている状況と職の安定を天秤にかけて「もっといい会社があるはず」と、退職を決意した。現在は会社に籍を置きながら転職活動をしているという。「私が会社を去る原因が、A子さんにあることがより多くの社員に伝わるような方法で退職するつもりです。たしかに、会社にも“社員を簡単にやめさせられない”というしがらみがあるのはわかりますが、加害者が守られるのはおかしい。私の次に入ってくる人が不幸にならないような対策をしてほしいです。でも、現状を見る限り、まったく期待できないですけどね……」 津田さんのあとを引き継ぐ“誰か”もまた、A子の標的になってしまうのか。組織が変わらなければ、悲劇は繰り返されるばかりだ。(清談社)
「初めの頃は、毎日家に帰って泣いていました。親も『そんな会社辞めていいよ』と心配してくれたのですが、辞めるのも悔しかった。我慢をしつづけて今では嫌がらせに慣れてしまいました。でも、私が無視を仕返したらこちらも相手と同じところまで堕ちる気がするので、私は毎朝必ずA子さんにあいさつしています」 イジメに耐えながら働きつづけている津田さん。まさにギリギリのところで踏みとどまっていたが、職場の先輩からA子が過去に犯した所業を聞いて戦慄したという。「仲のいい先輩にイジメの相談をしたら『また始まったんだ』と言われたんです。なんでも、以前、私と同じポジションにいた前任者もA子さんにいじめられて、うつになって退職したそうです。しかもその女性は妊娠していて、因果関係はわかりませんが、その後流産してしまったらしくて……。 A子さんが悪いのは当然ですが、事なかれ主義でその被害者の苦しみを黙殺した会社の体質にも絶望しました」悲劇は繰り返されるのか また、その話を聞いた津田さんは、入社前から抱えていたある疑問が解消されたと話す。「内定が決まったあとに、人事担当者と面談をしたのですが『会社をやめたくなったら、3カ月以内ならば履歴書に職歴を書かずに済むからね』と言われたんです。まだ入社してもいないのに、なぜそんなことを言うのか不思議でしたが、おそらく彼は私がA子さんの標的になることがわかっていたんだと思います」 津田さんは、今自分が置かれている状況と職の安定を天秤にかけて「もっといい会社があるはず」と、退職を決意した。現在は会社に籍を置きながら転職活動をしているという。「私が会社を去る原因が、A子さんにあることがより多くの社員に伝わるような方法で退職するつもりです。たしかに、会社にも“社員を簡単にやめさせられない”というしがらみがあるのはわかりますが、加害者が守られるのはおかしい。私の次に入ってくる人が不幸にならないような対策をしてほしいです。でも、現状を見る限り、まったく期待できないですけどね……」 津田さんのあとを引き継ぐ“誰か”もまた、A子の標的になってしまうのか。組織が変わらなければ、悲劇は繰り返されるばかりだ。(清談社)
イジメに耐えながら働きつづけている津田さん。まさにギリギリのところで踏みとどまっていたが、職場の先輩からA子が過去に犯した所業を聞いて戦慄したという。「仲のいい先輩にイジメの相談をしたら『また始まったんだ』と言われたんです。なんでも、以前、私と同じポジションにいた前任者もA子さんにいじめられて、うつになって退職したそうです。しかもその女性は妊娠していて、因果関係はわかりませんが、その後流産してしまったらしくて……。 A子さんが悪いのは当然ですが、事なかれ主義でその被害者の苦しみを黙殺した会社の体質にも絶望しました」悲劇は繰り返されるのか また、その話を聞いた津田さんは、入社前から抱えていたある疑問が解消されたと話す。「内定が決まったあとに、人事担当者と面談をしたのですが『会社をやめたくなったら、3カ月以内ならば履歴書に職歴を書かずに済むからね』と言われたんです。まだ入社してもいないのに、なぜそんなことを言うのか不思議でしたが、おそらく彼は私がA子さんの標的になることがわかっていたんだと思います」 津田さんは、今自分が置かれている状況と職の安定を天秤にかけて「もっといい会社があるはず」と、退職を決意した。現在は会社に籍を置きながら転職活動をしているという。「私が会社を去る原因が、A子さんにあることがより多くの社員に伝わるような方法で退職するつもりです。たしかに、会社にも“社員を簡単にやめさせられない”というしがらみがあるのはわかりますが、加害者が守られるのはおかしい。私の次に入ってくる人が不幸にならないような対策をしてほしいです。でも、現状を見る限り、まったく期待できないですけどね……」 津田さんのあとを引き継ぐ“誰か”もまた、A子の標的になってしまうのか。組織が変わらなければ、悲劇は繰り返されるばかりだ。(清談社)
「仲のいい先輩にイジメの相談をしたら『また始まったんだ』と言われたんです。なんでも、以前、私と同じポジションにいた前任者もA子さんにいじめられて、うつになって退職したそうです。しかもその女性は妊娠していて、因果関係はわかりませんが、その後流産してしまったらしくて……。 A子さんが悪いのは当然ですが、事なかれ主義でその被害者の苦しみを黙殺した会社の体質にも絶望しました」悲劇は繰り返されるのか また、その話を聞いた津田さんは、入社前から抱えていたある疑問が解消されたと話す。「内定が決まったあとに、人事担当者と面談をしたのですが『会社をやめたくなったら、3カ月以内ならば履歴書に職歴を書かずに済むからね』と言われたんです。まだ入社してもいないのに、なぜそんなことを言うのか不思議でしたが、おそらく彼は私がA子さんの標的になることがわかっていたんだと思います」 津田さんは、今自分が置かれている状況と職の安定を天秤にかけて「もっといい会社があるはず」と、退職を決意した。現在は会社に籍を置きながら転職活動をしているという。「私が会社を去る原因が、A子さんにあることがより多くの社員に伝わるような方法で退職するつもりです。たしかに、会社にも“社員を簡単にやめさせられない”というしがらみがあるのはわかりますが、加害者が守られるのはおかしい。私の次に入ってくる人が不幸にならないような対策をしてほしいです。でも、現状を見る限り、まったく期待できないですけどね……」 津田さんのあとを引き継ぐ“誰か”もまた、A子の標的になってしまうのか。組織が変わらなければ、悲劇は繰り返されるばかりだ。(清談社)
A子さんが悪いのは当然ですが、事なかれ主義でその被害者の苦しみを黙殺した会社の体質にも絶望しました」悲劇は繰り返されるのか また、その話を聞いた津田さんは、入社前から抱えていたある疑問が解消されたと話す。「内定が決まったあとに、人事担当者と面談をしたのですが『会社をやめたくなったら、3カ月以内ならば履歴書に職歴を書かずに済むからね』と言われたんです。まだ入社してもいないのに、なぜそんなことを言うのか不思議でしたが、おそらく彼は私がA子さんの標的になることがわかっていたんだと思います」 津田さんは、今自分が置かれている状況と職の安定を天秤にかけて「もっといい会社があるはず」と、退職を決意した。現在は会社に籍を置きながら転職活動をしているという。「私が会社を去る原因が、A子さんにあることがより多くの社員に伝わるような方法で退職するつもりです。たしかに、会社にも“社員を簡単にやめさせられない”というしがらみがあるのはわかりますが、加害者が守られるのはおかしい。私の次に入ってくる人が不幸にならないような対策をしてほしいです。でも、現状を見る限り、まったく期待できないですけどね……」 津田さんのあとを引き継ぐ“誰か”もまた、A子の標的になってしまうのか。組織が変わらなければ、悲劇は繰り返されるばかりだ。(清談社)
また、その話を聞いた津田さんは、入社前から抱えていたある疑問が解消されたと話す。「内定が決まったあとに、人事担当者と面談をしたのですが『会社をやめたくなったら、3カ月以内ならば履歴書に職歴を書かずに済むからね』と言われたんです。まだ入社してもいないのに、なぜそんなことを言うのか不思議でしたが、おそらく彼は私がA子さんの標的になることがわかっていたんだと思います」 津田さんは、今自分が置かれている状況と職の安定を天秤にかけて「もっといい会社があるはず」と、退職を決意した。現在は会社に籍を置きながら転職活動をしているという。「私が会社を去る原因が、A子さんにあることがより多くの社員に伝わるような方法で退職するつもりです。たしかに、会社にも“社員を簡単にやめさせられない”というしがらみがあるのはわかりますが、加害者が守られるのはおかしい。私の次に入ってくる人が不幸にならないような対策をしてほしいです。でも、現状を見る限り、まったく期待できないですけどね……」 津田さんのあとを引き継ぐ“誰か”もまた、A子の標的になってしまうのか。組織が変わらなければ、悲劇は繰り返されるばかりだ。(清談社)
「内定が決まったあとに、人事担当者と面談をしたのですが『会社をやめたくなったら、3カ月以内ならば履歴書に職歴を書かずに済むからね』と言われたんです。まだ入社してもいないのに、なぜそんなことを言うのか不思議でしたが、おそらく彼は私がA子さんの標的になることがわかっていたんだと思います」 津田さんは、今自分が置かれている状況と職の安定を天秤にかけて「もっといい会社があるはず」と、退職を決意した。現在は会社に籍を置きながら転職活動をしているという。「私が会社を去る原因が、A子さんにあることがより多くの社員に伝わるような方法で退職するつもりです。たしかに、会社にも“社員を簡単にやめさせられない”というしがらみがあるのはわかりますが、加害者が守られるのはおかしい。私の次に入ってくる人が不幸にならないような対策をしてほしいです。でも、現状を見る限り、まったく期待できないですけどね……」 津田さんのあとを引き継ぐ“誰か”もまた、A子の標的になってしまうのか。組織が変わらなければ、悲劇は繰り返されるばかりだ。(清談社)
津田さんは、今自分が置かれている状況と職の安定を天秤にかけて「もっといい会社があるはず」と、退職を決意した。現在は会社に籍を置きながら転職活動をしているという。「私が会社を去る原因が、A子さんにあることがより多くの社員に伝わるような方法で退職するつもりです。たしかに、会社にも“社員を簡単にやめさせられない”というしがらみがあるのはわかりますが、加害者が守られるのはおかしい。私の次に入ってくる人が不幸にならないような対策をしてほしいです。でも、現状を見る限り、まったく期待できないですけどね……」 津田さんのあとを引き継ぐ“誰か”もまた、A子の標的になってしまうのか。組織が変わらなければ、悲劇は繰り返されるばかりだ。(清談社)
「私が会社を去る原因が、A子さんにあることがより多くの社員に伝わるような方法で退職するつもりです。たしかに、会社にも“社員を簡単にやめさせられない”というしがらみがあるのはわかりますが、加害者が守られるのはおかしい。私の次に入ってくる人が不幸にならないような対策をしてほしいです。でも、現状を見る限り、まったく期待できないですけどね……」 津田さんのあとを引き継ぐ“誰か”もまた、A子の標的になってしまうのか。組織が変わらなければ、悲劇は繰り返されるばかりだ。(清談社)
「私が会社を去る原因が、A子さんにあることがより多くの社員に伝わるような方法で退職するつもりです。たしかに、会社にも“社員を簡単にやめさせられない”というしがらみがあるのはわかりますが、加害者が守られるのはおかしい。私の次に入ってくる人が不幸にならないような対策をしてほしいです。でも、現状を見る限り、まったく期待できないですけどね……」 津田さんのあとを引き継ぐ“誰か”もまた、A子の標的になってしまうのか。組織が変わらなければ、悲劇は繰り返されるばかりだ。(清談社)
津田さんのあとを引き継ぐ“誰か”もまた、A子の標的になってしまうのか。組織が変わらなければ、悲劇は繰り返されるばかりだ。(清談社)
(清談社)