歩きスマホは…54人で歩いてイグ・ノーベル賞 日本人が15年連続

人々を笑わせ、考えさせた業績に贈られる「イグ・ノーベル賞」の発表が9日(日本時間10日)あり、スマートフォンを見ながら歩く人がいると、集団全体の歩行速度が遅くなることを実験で突き止めた、京都工芸繊維大学の村上久助教(集団行動科学)らが「動力学賞」に選ばれた。
日本人の受賞は15年連続だ。
授賞理由は「歩行者同士が時には、衝突することがある理由を明らかにする実験を実施」。村上さんは「みんなで頑張った研究なので良かった」と喜んだ。
村上さんらはまず、向かい合った大学生ら27人ずつが、幅3メートルの通路を10メートル歩いてすれ違う様子を観察した。普通に歩くと、互いの進行方向ごとにまっすぐなレーンができ、平均で秒速約130センチメートルで行き交った。
これに対して、先頭集団の3人にスマホを持たせ、1けたの足し算をしながら歩かせると、本人や周囲の人は、ぶつかりそうになるのを避けるために急に向きを変えるなどしてレーンは蛇行し、歩く速度も同120センチメートルに下がった。
歩行者の動きを解析すると、歩きスマホをした人のほか、向き合う人や離れていた人でも急ターンする様子がみられた。歩きスマホの人の視線が、本人や周囲の人に影響する可能性を突き止めたという。