松井・大阪市長「ありえない融資」 倒産医療法人の2億円未返済

大阪地裁に民事再生法の適用を申請した医療法人「友愛会」に対して大阪市が1997年に無担保で融資した4億9000万円のうち、利息を含め約2億2000万円が未返済になっている問題で、松井一郎市長は10日、記者団に「普通の感覚ではありえない融資だ。二十数年前の市役所の体質が大問題だった」と述べた。
倒産の医療法人、診療報酬を不正請求疑い
松井市長は融資について、「つかみ金を渡したような形になっている。事務方に確認しているが、当時の職員はいないし、書類も残っていない。事務方自身もなぜこんな融資が行われたか分からない」と説明。「伏魔殿と言われた大阪市役所の体質がそのような融資を行わせた。本来はその時にずさん融資の問題が(議会で)議論されるべきなのに、全く分からない。非常に残念だ」と批判した。
無担保融資は当時、一般には公表されていない制度に基づき行われた。償還期間は20年間だったが、友愛会は長期間返済をしなかった。償還計画は3回変更され、完済予定は2029年12月まで先送りされている。友愛会が同法の適用を申請したことで、未返済分を回収できない可能性がある。
友愛会を巡っては、17年までの約3年間、診療報酬を不正に請求していた疑いも明らかになっている。【柳楽未来】