「まさか自分に起きるとは」 タクシー事故、亡くなった女性の弟語る

東京都千代田区で11日に歩行者ら5人が死傷し、運転手も死亡したタクシー事故で、歩道ではねられて亡くなった小林久美子さん(73)=東京都品川区=の遺族が12日午前、取材に応じた。
「まさか自分の(身の回りの)こととして起きるとは」。小林さんと2人暮らしだったという弟(69)は、落ち込んだ様子でこう話した。
小林さんは、性差のない社会などをめざし啓発活動をする都内の民間団体の役員だった。弟や知人によると、11日は千代田区役所で開かれた講演の終了後、参加したゲストを見送るために現場の歩道にいて事故に遭った。ゲストを乗せるタクシーを拾おうとしていたとみられている。
この日朝、外出する弟に、小林さんは「私は会合があるから昼に出て、帰りは午後6時ごろになるかな」と声をかけた。これが最後の会話になった。
午後5時半ごろ、警視庁から携帯電話に一報が入った。小林さんが事故に遭い亡くなったという内容だった。慌てて搬送先の病院に駆けつけたが、捜査のため、遺体との対面はかなわなかったという。「まだ姉の顔をみられていないから、現実感がなくて」