エクセルの「マクロ」悪用 元勤務先にウイルス仕掛けた疑いで逮捕

会社のコンピューターシステムにウイルスを仕掛けて業務を妨害したなどとして、愛知県警は14日、三重県桑名市柳原、会社員村上将吾郎容疑者(34)を不正アクセス禁止法違反と電子計算機損壊等業務妨害などの疑いで逮捕し、発表した。
「覚えはあります」と容疑を認めているという。
サイバー犯罪対策課によると、村上容疑者は昨年11~12月、かつて勤務していた名古屋市昭和区の製造会社の社内システムに、従業員のIDとパスワードで49回にわたり不正にアクセス。表計算ソフト「エクセル」に、ファイルを削除するマクロ機能を埋め込み、誤って機能を有効化した従業員らのパソコンや会社のファイルサーバーにあったファイルを削除して業務を妨害した疑いがある。
マクロ機能は、データを整えたり、同じ内容の書類を複数作ったり、様々な処理を自動化するもの。今回は決算関連の文書や顧客データなどが削除され、復旧や原因調査に約200万円かかったという。
独立行政法人「情報処理推進機構」(IPA)は、中小企業や小規模事業者に向けた「情報セキュリティ5か条」を公開している。OSやソフトウェアは常に最新の状態にする▽ウイルス対策ソフトを導入する▽ネットワークの共有範囲を限定し、従業員の異動や退職時に変更漏れがないようにする――などだ。
IPAの担当者は「安易なパスワードや使い回しは大変危険。『長く』『複雑に』『使い回さない』ようにして、強化してほしい」と話した。(高絢実)