アスベスト訴訟 原告13人と和解成立 京都地裁

建設現場で建材に含まれるアスベスト(石綿)を吸い、健康被害を受けたとして、京都府内などの元労働者や遺族らが国や建材メーカーに損害賠償を求めた訴訟で、原告側弁護団は27日、原告13人について京都地裁(井上一成裁判長)で国との基本合意に基づく和解が成立したと明らかにした。
弁護団によると、国は健康被害の病態に応じて、原告1人当たり最大1300万円の慰謝料など計約1億1130万円を支払う。13人は原告団の一部で、闘病中の原告4人を早く救済できるよう和解協議を進めたという。残りの原告とも順次、和解協議を進めるほか、メーカー側とは引き続き裁判を継続する方針。
原告側は京都市内で記者会見し、平成28年に父親を中皮腫で亡くした前川武司さん(46)は「(父親は生前)『アスベストが憎い』『国とメーカーには早く和解を認めてほしい』と言っていた。『やっと勝ったぞ』と伝えたい」と語った。
訴訟をめぐっては、5月に最高裁が国の賠償責任を認める初の統一判断を示し、政府と原告らが和解の基本合意を締結。合意に基づいて和解が成立したのは札幌、大阪の両地裁に続いて全国3例目。