3か月長男「揺さぶり」重傷、高裁も無罪支持「原判決に不当な点なし」…母「今度こそ終わって」

岐阜県大垣市で2016年5月、生後3か月の長男を揺さぶって重傷を負わせたとして傷害罪に問われた母親(28)の控訴審判決が28日、名古屋高裁であった。
鹿野伸二裁判長は、無罪(求刑・懲役5年)を言い渡した昨年9月の1審・岐阜地裁判決を支持し、検察側の控訴を棄却した。
母親は自宅で長男を激しく揺さぶり、脳に障害の残る重傷を負わせたとして起訴された。乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)の認定が争われ、1審では、長男にSBSで生じやすい急性硬膜下血腫、脳浮腫などの症状があった一方、ソファからの落下によって生じた可能性があるとして、無罪判決が言い渡された。
検察側が「審理を尽くしていない」と控訴したが、高裁は検察側の証拠請求をいずれも却下。鹿野裁判長は各症状を個別に検討した上で、「揺さぶりなどの暴行を強く推認させるものではないとした原判決に不当な点はない」と結論づけた。
母親は判決後、「高裁にも正しく判断していただき、本当に安心した」とコメント。また、「今度こそ終わってほしいと強く思う」と検察側に上告しないよう求めた。
名古屋高検の中村孝次席検事は「判決内容を慎重に検討し、今後の対応を決定したい」とコメントした。