鼻出しマスクやめぬ市議に辞職勧告 大分・臼杵市議会

議会で申し合わせたマスクの適正着用に応じず、議長らの指示にも従わなかったなどとして、大分県臼杵市議会は9月定例会最終日の30日、若林純一市議(62)への辞職勧告決議案を可決した。
若林市議はマスクを着けずに子どもへのワクチン接種に反対するチラシを中学校周辺などで配るなどしたため、議会から厳重注意を受けていた。決議をうけて「正しいと思うことをやっていくだけ。任期を全うして有権者に次の選挙で審判してほしい」と話した。
若林市議は9月定例会の教育民生、決算、予算の各委員会でマスクを着けなかったり、着けても鼻を出したりしたため委員長から注意されたが従わず、委員会が散会になったり市議本人が無断退席したりした。
辞職勧告決議案はこうした行動のほか、接種に関して6月定例会で個人が特定されるデータを示して質問した点や接種反対の意見広告費用を募った際の寄付金の扱いなど9項目を問題視。議場や委員会の秩序維持などを定めた地方自治法や市議会規則などに対する違反だと指摘したうえで、「議員としての品位と資質に欠けるものであるとともに、臼杵市議会の品位と信用をもおとしめるものである」として、自らの意思で議員を辞職するよう勧めた。
30日の本会議で若林市議は発言を求め、鼻までマスクで覆って登壇。委員会での行動について「発言時は鼻まで隠すと言ったのに認められなかった」など運営への疑問を述べた。その後はマスクから鼻を出して審議に臨み、匹田郁議長が注意。着け直さなかったため退席を命じられた。 辞職勧告決議案は若林市議の退席後に出された。別の市議から「議員としての政治活動や表現・言論の自由を制限することにならないか」といった意見も出たが、18議員のうち議長、若林議員らを除く15人の賛成で可決された。若林議員は今後の対応について「弁護士にも相談しようと思っている」と話した。(寿柳聡)
辞職勧告決議案は若林市議の退席後に出された。別の市議から「議員としての政治活動や表現・言論の自由を制限することにならないか」といった意見も出たが、18議員のうち議長、若林議員らを除く15人の賛成で可決された。若林議員は今後の対応について「弁護士にも相談しようと思っている」と話した。(寿柳聡)