空港で手荷物検査を拒否し、逃走3カ月 覚醒剤使用の疑いで男を逮捕

空港で手荷物検査を拒否し、逃走――。
それから約3カ月。福岡県警が5日、逃げていた男を逮捕した。
福岡空港署が逮捕したのは、住居不詳無職の平田孝行容疑者(43)。逮捕容疑は覚醒剤取締法違反(使用)。6月下旬ごろから7月3日までの間に覚醒剤を使用した疑いが持たれている。容疑の認否について「今は話したくありません」と話しているという。
署によると、平田容疑者は7月3日午後9時ごろ、福岡空港の保安検査場で手荷物検査を求められたが拒否。保安検査員と押し問答の末、検査場をすり抜けて制限エリア内に逃げ込んだ。一度は警察官に発見され、福岡空港署に任意同行を求められたが、今度は「コロナにかかっている」と体調不良を訴え、自ら救急車を呼んで病院に搬送された。
病院で新型コロナウイルスの感染は確認されなかったが、薬物使用を疑った医師が尿検査を実施したところ、翌日薬物の陽性反応がみられたという。しかし平田容疑者は前夜のうちに病院を後にしていた。
病院から通報を受けた県警は、再度尿の鑑定を行い覚醒剤成分を確認。平田容疑者の行方を捜していた。その後の捜査で平田容疑者の車を特定し、5日、熊本市内でその車から降りてきたところを確保した。
保安検査場での検査については今年6月、乗客に検査を義務づける改正航空法が成立したが、まだ施行されていない。署は「当時は明確な違法行為が確認できず、身柄確保の必要はないと判断した」としている。
また、空港で平田容疑者が持っていた手荷物の中から違法薬物は見つかっておらず、署は覚醒剤の入手先についても捜査している。