新首相がいきなり奇策「31日へ選挙前倒し」の成否

「論功・刷新バランス」人事となった岸田文雄新政権(写真:Toru Hanai/Bloomberg)
さまざまな曲折を経て岸田文雄新政権が10月4日夜、発足した。目玉不在の「論功・刷新バランス」人事での安全運転の中、唯一最大のサプライズは19日公示・31日投開票という衆院選日程だった。
側近たちも「意外」と驚いたのが選挙の前倒し。公示、投開票日はいずれも歴代政権が嫌った「仏滅」だが、岸田首相は「先手必勝」「ご祝儀相場のままの選挙戦」というメリットを優先した。
その一方で、注目された新政権の陣容は、「総じて地味で、派閥均衡」と敵を作りたくない岸田首相の性格がにじみ出た。ただ、総裁選で覇を競った河野太郎前規制改革相と、その応援団だった小泉進次郎前環境相、石破茂元幹事長の「小石河」連合とよばれる人気トリオは冷遇した。
政権発足後の4日夜の初記者会見で、岸田首相は新体制を「新時代共創内閣」と命名。「信頼と共感の政治」を掲げて菅義偉前政権との違いをアピールする一方で、当面はコロナ対策に全力投球する方針を力説した。
ただ、人事のプロセスや結果をみる限り、総裁選での岸田氏勝利の原動力ともなった安倍晋三前首相と麻生太郎前副総理兼財務相への配慮も際立つ。当然、多くのメディアは“安倍・麻生シフト”と断じ、主要野党は「安倍政権への先祖返り」(共産党幹部)と攻撃している。岸田首相は初会見で「まずは選挙で国民の信任を得て国政を担いたい」と繰り返した。しかし、新たな自民党の顔となった甘利明幹事長をはじめ、「新政権の陣容は“すねに傷”組が並ぶ」(自民長老)。それだけに、10・31選挙での国民の審判の結果が吉と出るか凶と出るかは、まだまだ予断を許さないのが実態だ。政界を驚かせた選挙日程の前倒しだが、経過を振り返ると「伏線はあった」(岸田氏周辺)。岸田首相周辺は、総裁選告示後の早い段階から、岸田氏勝利を前提に人事と政治日程の事前工作に着手していた。その窓口となったのは、菅政権で首相官邸を仕切る立場だった加藤勝信前官房長官。9月21日に当時の菅内閣が臨時国会10月4日召集を決めた段階で、岸田陣営とも調整のうえで10月8日所信表明、同11日から3日間の衆参代表質問の日程を、森山裕国対委員長(当面続投)を通じて野党に提示し合意を取り付けた。その段階で、岸田首相は衆院選投開票日について11月7日か11月14日で迷っていたとされる。ポイントとなったのは10月30、31日の日程で、イタリア・ローマで開催される20カ国・地域首脳会議(G20)への出席の可否だった。第2次安倍政権で歴代最長の4年7カ月も外相を務めた岸田首相にとって、国際舞台デビューの絶好の機会となることは間違いないからだ。ただ、11月7日投開票なら選挙戦の最中の外遊となるため、帰国後の11月2日が公示日となる14日投開票も有力な選択肢となっていた。その一方で、岸田首相が掲げる「数十兆円規模の大型経済対策」の早期策定のためには、その土台となる補正予算、来年度予算の編成遅れは許されない。担当する財務省幹部も「11月7日投開票がぎりぎり」との判断を示したとされる。このため、岸田首相とその周辺も「11月7日」を前提の根回しを始め、甘利幹事長らも了解していた。しかし、岸田首相があらためて加藤氏を通じて選挙事務を担当する総務省に確認した結果、急浮上したのが10月31日投開票案だった。憲法や公職選挙法を踏まえれば、「衆院選投開票は解散から40日以内」「選挙手続き上、解散から投開票まで23日以上が必要」というのが基本だ。これは事前予測ができないからだ。しかも、今回の首相指名から10日後の解散は戦後最短となる異例のケースとなる。「逆転の発想」で10月31日投開票を政治決断しかし、総務省からは「事前に解散の日時が決まっていれば、それを前提に投開票日を前倒しするのは手続き的にも可能」との回答がもたらされた。これを受けて岸田首相は自らの政治決断として10月31日投開票に踏み切った。確かに、岸田首相が就任時の4日に解散と投開票日の日程を明言すれば、選挙実務を担当する総務省や各都道府県選挙管理委員会は立候補予定者の事前審査受付や、投票所の確保などの準備を進められる。まさに、「解散してから投開票日を決めるのではなく、事前に解散日と投開票日を決めておくという逆転の発想」(総務省)だった。だからこそ、虚を突かれた野党側は「国会論戦を封殺する暴挙」などと猛反発。岸田氏周辺からも「奇策を弄するのは岸田さんらしくない」との声も出た。しかし、岸田首相は「ご祝儀相場の内閣支持率のまま選挙に入れば、議席減は最小限にとどめられる」(自民選対)との誘惑に抗しきれず、「決断する岸田もアピールできる」として前倒しを決めたのが実態。選挙戦が終盤を迎える10月26日には国民が注目する秋篠宮眞子様と小室圭さんの結婚式と記者会見も予定されている。その後数日間は、多くの情報番組が「眞子様ご結婚」報道一色となることは間違いない。選挙戦への影響は読みにくいが、選挙専門家は「与党に不利となるはずはない」と指摘する。ただ「皇室利用」の批判も招きかねず、その点を初会見で問われた岸田首相は、生真面目な応答ぶりの中で唯一反応を避けた。その一方で、新政権の党・内閣人事をみる限り、総裁選を経て事実上のキングメーカーとなった安倍、麻生両氏の影響力は隠しようがない。岸田首相も甘利明幹事長も加えた3氏の頭文字からの「3Aシフト」と揶揄されるのは承知のうえとみられる。新政権で党運営を仕切る党4役は、甘利幹事長のほか、福田達夫総務会長、高市早苗政調会長、遠藤利明選挙対策委員長、さらに、内閣で首相を支えるのは松野博一官房長官という陣容だ。甘利氏は麻生派最高幹部で安倍氏とも親しく、高市氏は安倍氏側近で、松野氏は安倍氏が事実上支配する最大派閥細田派の事務総長。加えて、麻生氏は9年近く務めた副総理兼財務相から党副総裁に立場を替え、新政権ににらみを利かせる構えだ。このため、野党だけでなく多くのメディアが「党改革どころか、権力闘争の果ての“安倍・麻生忖度政権”」と批判するのは当然の流れだ。福田氏大抜擢と高市氏封じ込めで安倍氏に抵抗ただ、岸田首相も唯々諾々と安倍、麻生両氏の要求に従ったわけではない。「安倍氏は当初、高市幹事長と萩生田光一官房長官を求めた」(首相周辺)が、首相は抵抗し、高市政調会長、松野官房長官に差し替えた。「保守派のマドンナ」として総裁選で健闘した高市氏を、政策立案責任者の政調会長にすることで言動を封じ込める狙いが透ける。さらにいずれも安倍氏とは距離があるとされる松野氏の官房長官起用と福田氏の総務会長大抜擢は「安倍傀儡政権との批判をかわす思惑」(同)からだ。さっそく、安倍氏サイドからは「安倍さんは思惑が外れていらだっている」(周辺)との声が噴き出し、主要メディアも「首相の意地」を指摘して安倍・麻生シフトに疑問符をつける方向に軌道修正した。これには岸田周辺も「作戦成功」とほくそ笑む。岸田首相は総裁選勝利を受けたあいさつで「これでノーサイド。あとは全員野球」と呼び掛けた。しかし、麻生氏が言い放った「総裁選はまさに権力闘争。負ければ冷や飯は当たり前」との指摘通り、党・内閣人事ではいわゆる菅グループと二階派の中軸は「ポストからの排除」が際立った。自ら完敗を認めた河野氏は、党7役の末席となる広報本部長への降格を受け入れざるをえなかった。さらに、次期首相候補の人気投票で河野氏と肩を並べていた石破、小泉両氏も、岸田首相は「冷や飯組」に追いやった。あわせて岸田首相は当選3回の若手から、福田氏だけでなく麻生派所属の党青年局長で河野氏支持だった牧島かれん氏をデジタル・規制改革担当相、二階派の俊英とされる小林鷹之氏を経済安保担当相に抜擢。岸田陣営の広報役だった堀内詔子氏のワクチン・五輪担当相起用とあわせて「若手起用での人事刷新」をアピールした。「自民単独過半数割れ」なら短命政権の可能性ここ数回の選挙戦では小泉、石破両氏が応援弁士の2大スターだったが、今回抜擢された4人の3回生が「新たなスター」となる可能性も秘める。すでに「福田、小林両氏は長身でイケメンだから引っ張りだこ」(自民若手)とされる。岸田首相の人事で、人気弁士も世代交代というわけだ。ただ、新政権人事の本質は「まさに永田町の論理そのもの」(閣僚経験者)。岸田首相が安倍氏に抵抗してみせても、「国民不在の権力闘争」という本質は覆い隠せない。国民の自民不信の原因だった「菅・二階体制」が「岸田・3A体制」に置き換わっただけでは「表紙は変わっても中身は同じ」(志位和夫共産党委員長)との批判は避けられないからだ。奇襲作戦ともみえる「ご祝儀相場狙いの選挙日程前倒し」(同)も奏功するのかどうかは「結果をみるまでわからない」。岸田首相にとって衆院選での実質的な勝敗ラインは自民単独過半数確保とみられており、「単独過半数割れなら、政権は維持できるがレームダックになって短命に終わる」(自民長老)との見方も少なくない。
岸田首相は初会見で「まずは選挙で国民の信任を得て国政を担いたい」と繰り返した。しかし、新たな自民党の顔となった甘利明幹事長をはじめ、「新政権の陣容は“すねに傷”組が並ぶ」(自民長老)。それだけに、10・31選挙での国民の審判の結果が吉と出るか凶と出るかは、まだまだ予断を許さないのが実態だ。政界を驚かせた選挙日程の前倒しだが、経過を振り返ると「伏線はあった」(岸田氏周辺)。岸田首相周辺は、総裁選告示後の早い段階から、岸田氏勝利を前提に人事と政治日程の事前工作に着手していた。その窓口となったのは、菅政権で首相官邸を仕切る立場だった加藤勝信前官房長官。9月21日に当時の菅内閣が臨時国会10月4日召集を決めた段階で、岸田陣営とも調整のうえで10月8日所信表明、同11日から3日間の衆参代表質問の日程を、森山裕国対委員長(当面続投)を通じて野党に提示し合意を取り付けた。その段階で、岸田首相は衆院選投開票日について11月7日か11月14日で迷っていたとされる。ポイントとなったのは10月30、31日の日程で、イタリア・ローマで開催される20カ国・地域首脳会議(G20)への出席の可否だった。第2次安倍政権で歴代最長の4年7カ月も外相を務めた岸田首相にとって、国際舞台デビューの絶好の機会となることは間違いないからだ。ただ、11月7日投開票なら選挙戦の最中の外遊となるため、帰国後の11月2日が公示日となる14日投開票も有力な選択肢となっていた。その一方で、岸田首相が掲げる「数十兆円規模の大型経済対策」の早期策定のためには、その土台となる補正予算、来年度予算の編成遅れは許されない。担当する財務省幹部も「11月7日投開票がぎりぎり」との判断を示したとされる。このため、岸田首相とその周辺も「11月7日」を前提の根回しを始め、甘利幹事長らも了解していた。しかし、岸田首相があらためて加藤氏を通じて選挙事務を担当する総務省に確認した結果、急浮上したのが10月31日投開票案だった。憲法や公職選挙法を踏まえれば、「衆院選投開票は解散から40日以内」「選挙手続き上、解散から投開票まで23日以上が必要」というのが基本だ。これは事前予測ができないからだ。しかも、今回の首相指名から10日後の解散は戦後最短となる異例のケースとなる。「逆転の発想」で10月31日投開票を政治決断しかし、総務省からは「事前に解散の日時が決まっていれば、それを前提に投開票日を前倒しするのは手続き的にも可能」との回答がもたらされた。これを受けて岸田首相は自らの政治決断として10月31日投開票に踏み切った。確かに、岸田首相が就任時の4日に解散と投開票日の日程を明言すれば、選挙実務を担当する総務省や各都道府県選挙管理委員会は立候補予定者の事前審査受付や、投票所の確保などの準備を進められる。まさに、「解散してから投開票日を決めるのではなく、事前に解散日と投開票日を決めておくという逆転の発想」(総務省)だった。だからこそ、虚を突かれた野党側は「国会論戦を封殺する暴挙」などと猛反発。岸田氏周辺からも「奇策を弄するのは岸田さんらしくない」との声も出た。しかし、岸田首相は「ご祝儀相場の内閣支持率のまま選挙に入れば、議席減は最小限にとどめられる」(自民選対)との誘惑に抗しきれず、「決断する岸田もアピールできる」として前倒しを決めたのが実態。選挙戦が終盤を迎える10月26日には国民が注目する秋篠宮眞子様と小室圭さんの結婚式と記者会見も予定されている。その後数日間は、多くの情報番組が「眞子様ご結婚」報道一色となることは間違いない。選挙戦への影響は読みにくいが、選挙専門家は「与党に不利となるはずはない」と指摘する。ただ「皇室利用」の批判も招きかねず、その点を初会見で問われた岸田首相は、生真面目な応答ぶりの中で唯一反応を避けた。その一方で、新政権の党・内閣人事をみる限り、総裁選を経て事実上のキングメーカーとなった安倍、麻生両氏の影響力は隠しようがない。岸田首相も甘利明幹事長も加えた3氏の頭文字からの「3Aシフト」と揶揄されるのは承知のうえとみられる。新政権で党運営を仕切る党4役は、甘利幹事長のほか、福田達夫総務会長、高市早苗政調会長、遠藤利明選挙対策委員長、さらに、内閣で首相を支えるのは松野博一官房長官という陣容だ。甘利氏は麻生派最高幹部で安倍氏とも親しく、高市氏は安倍氏側近で、松野氏は安倍氏が事実上支配する最大派閥細田派の事務総長。加えて、麻生氏は9年近く務めた副総理兼財務相から党副総裁に立場を替え、新政権ににらみを利かせる構えだ。このため、野党だけでなく多くのメディアが「党改革どころか、権力闘争の果ての“安倍・麻生忖度政権”」と批判するのは当然の流れだ。福田氏大抜擢と高市氏封じ込めで安倍氏に抵抗ただ、岸田首相も唯々諾々と安倍、麻生両氏の要求に従ったわけではない。「安倍氏は当初、高市幹事長と萩生田光一官房長官を求めた」(首相周辺)が、首相は抵抗し、高市政調会長、松野官房長官に差し替えた。「保守派のマドンナ」として総裁選で健闘した高市氏を、政策立案責任者の政調会長にすることで言動を封じ込める狙いが透ける。さらにいずれも安倍氏とは距離があるとされる松野氏の官房長官起用と福田氏の総務会長大抜擢は「安倍傀儡政権との批判をかわす思惑」(同)からだ。さっそく、安倍氏サイドからは「安倍さんは思惑が外れていらだっている」(周辺)との声が噴き出し、主要メディアも「首相の意地」を指摘して安倍・麻生シフトに疑問符をつける方向に軌道修正した。これには岸田周辺も「作戦成功」とほくそ笑む。岸田首相は総裁選勝利を受けたあいさつで「これでノーサイド。あとは全員野球」と呼び掛けた。しかし、麻生氏が言い放った「総裁選はまさに権力闘争。負ければ冷や飯は当たり前」との指摘通り、党・内閣人事ではいわゆる菅グループと二階派の中軸は「ポストからの排除」が際立った。自ら完敗を認めた河野氏は、党7役の末席となる広報本部長への降格を受け入れざるをえなかった。さらに、次期首相候補の人気投票で河野氏と肩を並べていた石破、小泉両氏も、岸田首相は「冷や飯組」に追いやった。あわせて岸田首相は当選3回の若手から、福田氏だけでなく麻生派所属の党青年局長で河野氏支持だった牧島かれん氏をデジタル・規制改革担当相、二階派の俊英とされる小林鷹之氏を経済安保担当相に抜擢。岸田陣営の広報役だった堀内詔子氏のワクチン・五輪担当相起用とあわせて「若手起用での人事刷新」をアピールした。「自民単独過半数割れ」なら短命政権の可能性ここ数回の選挙戦では小泉、石破両氏が応援弁士の2大スターだったが、今回抜擢された4人の3回生が「新たなスター」となる可能性も秘める。すでに「福田、小林両氏は長身でイケメンだから引っ張りだこ」(自民若手)とされる。岸田首相の人事で、人気弁士も世代交代というわけだ。ただ、新政権人事の本質は「まさに永田町の論理そのもの」(閣僚経験者)。岸田首相が安倍氏に抵抗してみせても、「国民不在の権力闘争」という本質は覆い隠せない。国民の自民不信の原因だった「菅・二階体制」が「岸田・3A体制」に置き換わっただけでは「表紙は変わっても中身は同じ」(志位和夫共産党委員長)との批判は避けられないからだ。奇襲作戦ともみえる「ご祝儀相場狙いの選挙日程前倒し」(同)も奏功するのかどうかは「結果をみるまでわからない」。岸田首相にとって衆院選での実質的な勝敗ラインは自民単独過半数確保とみられており、「単独過半数割れなら、政権は維持できるがレームダックになって短命に終わる」(自民長老)との見方も少なくない。
政界を驚かせた選挙日程の前倒しだが、経過を振り返ると「伏線はあった」(岸田氏周辺)。岸田首相周辺は、総裁選告示後の早い段階から、岸田氏勝利を前提に人事と政治日程の事前工作に着手していた。その窓口となったのは、菅政権で首相官邸を仕切る立場だった加藤勝信前官房長官。9月21日に当時の菅内閣が臨時国会10月4日召集を決めた段階で、岸田陣営とも調整のうえで10月8日所信表明、同11日から3日間の衆参代表質問の日程を、森山裕国対委員長(当面続投)を通じて野党に提示し合意を取り付けた。その段階で、岸田首相は衆院選投開票日について11月7日か11月14日で迷っていたとされる。ポイントとなったのは10月30、31日の日程で、イタリア・ローマで開催される20カ国・地域首脳会議(G20)への出席の可否だった。第2次安倍政権で歴代最長の4年7カ月も外相を務めた岸田首相にとって、国際舞台デビューの絶好の機会となることは間違いないからだ。ただ、11月7日投開票なら選挙戦の最中の外遊となるため、帰国後の11月2日が公示日となる14日投開票も有力な選択肢となっていた。その一方で、岸田首相が掲げる「数十兆円規模の大型経済対策」の早期策定のためには、その土台となる補正予算、来年度予算の編成遅れは許されない。担当する財務省幹部も「11月7日投開票がぎりぎり」との判断を示したとされる。このため、岸田首相とその周辺も「11月7日」を前提の根回しを始め、甘利幹事長らも了解していた。しかし、岸田首相があらためて加藤氏を通じて選挙事務を担当する総務省に確認した結果、急浮上したのが10月31日投開票案だった。憲法や公職選挙法を踏まえれば、「衆院選投開票は解散から40日以内」「選挙手続き上、解散から投開票まで23日以上が必要」というのが基本だ。これは事前予測ができないからだ。しかも、今回の首相指名から10日後の解散は戦後最短となる異例のケースとなる。「逆転の発想」で10月31日投開票を政治決断しかし、総務省からは「事前に解散の日時が決まっていれば、それを前提に投開票日を前倒しするのは手続き的にも可能」との回答がもたらされた。これを受けて岸田首相は自らの政治決断として10月31日投開票に踏み切った。確かに、岸田首相が就任時の4日に解散と投開票日の日程を明言すれば、選挙実務を担当する総務省や各都道府県選挙管理委員会は立候補予定者の事前審査受付や、投票所の確保などの準備を進められる。まさに、「解散してから投開票日を決めるのではなく、事前に解散日と投開票日を決めておくという逆転の発想」(総務省)だった。だからこそ、虚を突かれた野党側は「国会論戦を封殺する暴挙」などと猛反発。岸田氏周辺からも「奇策を弄するのは岸田さんらしくない」との声も出た。しかし、岸田首相は「ご祝儀相場の内閣支持率のまま選挙に入れば、議席減は最小限にとどめられる」(自民選対)との誘惑に抗しきれず、「決断する岸田もアピールできる」として前倒しを決めたのが実態。選挙戦が終盤を迎える10月26日には国民が注目する秋篠宮眞子様と小室圭さんの結婚式と記者会見も予定されている。その後数日間は、多くの情報番組が「眞子様ご結婚」報道一色となることは間違いない。選挙戦への影響は読みにくいが、選挙専門家は「与党に不利となるはずはない」と指摘する。ただ「皇室利用」の批判も招きかねず、その点を初会見で問われた岸田首相は、生真面目な応答ぶりの中で唯一反応を避けた。その一方で、新政権の党・内閣人事をみる限り、総裁選を経て事実上のキングメーカーとなった安倍、麻生両氏の影響力は隠しようがない。岸田首相も甘利明幹事長も加えた3氏の頭文字からの「3Aシフト」と揶揄されるのは承知のうえとみられる。新政権で党運営を仕切る党4役は、甘利幹事長のほか、福田達夫総務会長、高市早苗政調会長、遠藤利明選挙対策委員長、さらに、内閣で首相を支えるのは松野博一官房長官という陣容だ。甘利氏は麻生派最高幹部で安倍氏とも親しく、高市氏は安倍氏側近で、松野氏は安倍氏が事実上支配する最大派閥細田派の事務総長。加えて、麻生氏は9年近く務めた副総理兼財務相から党副総裁に立場を替え、新政権ににらみを利かせる構えだ。このため、野党だけでなく多くのメディアが「党改革どころか、権力闘争の果ての“安倍・麻生忖度政権”」と批判するのは当然の流れだ。福田氏大抜擢と高市氏封じ込めで安倍氏に抵抗ただ、岸田首相も唯々諾々と安倍、麻生両氏の要求に従ったわけではない。「安倍氏は当初、高市幹事長と萩生田光一官房長官を求めた」(首相周辺)が、首相は抵抗し、高市政調会長、松野官房長官に差し替えた。「保守派のマドンナ」として総裁選で健闘した高市氏を、政策立案責任者の政調会長にすることで言動を封じ込める狙いが透ける。さらにいずれも安倍氏とは距離があるとされる松野氏の官房長官起用と福田氏の総務会長大抜擢は「安倍傀儡政権との批判をかわす思惑」(同)からだ。さっそく、安倍氏サイドからは「安倍さんは思惑が外れていらだっている」(周辺)との声が噴き出し、主要メディアも「首相の意地」を指摘して安倍・麻生シフトに疑問符をつける方向に軌道修正した。これには岸田周辺も「作戦成功」とほくそ笑む。岸田首相は総裁選勝利を受けたあいさつで「これでノーサイド。あとは全員野球」と呼び掛けた。しかし、麻生氏が言い放った「総裁選はまさに権力闘争。負ければ冷や飯は当たり前」との指摘通り、党・内閣人事ではいわゆる菅グループと二階派の中軸は「ポストからの排除」が際立った。自ら完敗を認めた河野氏は、党7役の末席となる広報本部長への降格を受け入れざるをえなかった。さらに、次期首相候補の人気投票で河野氏と肩を並べていた石破、小泉両氏も、岸田首相は「冷や飯組」に追いやった。あわせて岸田首相は当選3回の若手から、福田氏だけでなく麻生派所属の党青年局長で河野氏支持だった牧島かれん氏をデジタル・規制改革担当相、二階派の俊英とされる小林鷹之氏を経済安保担当相に抜擢。岸田陣営の広報役だった堀内詔子氏のワクチン・五輪担当相起用とあわせて「若手起用での人事刷新」をアピールした。「自民単独過半数割れ」なら短命政権の可能性ここ数回の選挙戦では小泉、石破両氏が応援弁士の2大スターだったが、今回抜擢された4人の3回生が「新たなスター」となる可能性も秘める。すでに「福田、小林両氏は長身でイケメンだから引っ張りだこ」(自民若手)とされる。岸田首相の人事で、人気弁士も世代交代というわけだ。ただ、新政権人事の本質は「まさに永田町の論理そのもの」(閣僚経験者)。岸田首相が安倍氏に抵抗してみせても、「国民不在の権力闘争」という本質は覆い隠せない。国民の自民不信の原因だった「菅・二階体制」が「岸田・3A体制」に置き換わっただけでは「表紙は変わっても中身は同じ」(志位和夫共産党委員長)との批判は避けられないからだ。奇襲作戦ともみえる「ご祝儀相場狙いの選挙日程前倒し」(同)も奏功するのかどうかは「結果をみるまでわからない」。岸田首相にとって衆院選での実質的な勝敗ラインは自民単独過半数確保とみられており、「単独過半数割れなら、政権は維持できるがレームダックになって短命に終わる」(自民長老)との見方も少なくない。
その窓口となったのは、菅政権で首相官邸を仕切る立場だった加藤勝信前官房長官。9月21日に当時の菅内閣が臨時国会10月4日召集を決めた段階で、岸田陣営とも調整のうえで10月8日所信表明、同11日から3日間の衆参代表質問の日程を、森山裕国対委員長(当面続投)を通じて野党に提示し合意を取り付けた。その段階で、岸田首相は衆院選投開票日について11月7日か11月14日で迷っていたとされる。ポイントとなったのは10月30、31日の日程で、イタリア・ローマで開催される20カ国・地域首脳会議(G20)への出席の可否だった。第2次安倍政権で歴代最長の4年7カ月も外相を務めた岸田首相にとって、国際舞台デビューの絶好の機会となることは間違いないからだ。ただ、11月7日投開票なら選挙戦の最中の外遊となるため、帰国後の11月2日が公示日となる14日投開票も有力な選択肢となっていた。その一方で、岸田首相が掲げる「数十兆円規模の大型経済対策」の早期策定のためには、その土台となる補正予算、来年度予算の編成遅れは許されない。担当する財務省幹部も「11月7日投開票がぎりぎり」との判断を示したとされる。このため、岸田首相とその周辺も「11月7日」を前提の根回しを始め、甘利幹事長らも了解していた。しかし、岸田首相があらためて加藤氏を通じて選挙事務を担当する総務省に確認した結果、急浮上したのが10月31日投開票案だった。憲法や公職選挙法を踏まえれば、「衆院選投開票は解散から40日以内」「選挙手続き上、解散から投開票まで23日以上が必要」というのが基本だ。これは事前予測ができないからだ。しかも、今回の首相指名から10日後の解散は戦後最短となる異例のケースとなる。「逆転の発想」で10月31日投開票を政治決断しかし、総務省からは「事前に解散の日時が決まっていれば、それを前提に投開票日を前倒しするのは手続き的にも可能」との回答がもたらされた。これを受けて岸田首相は自らの政治決断として10月31日投開票に踏み切った。確かに、岸田首相が就任時の4日に解散と投開票日の日程を明言すれば、選挙実務を担当する総務省や各都道府県選挙管理委員会は立候補予定者の事前審査受付や、投票所の確保などの準備を進められる。まさに、「解散してから投開票日を決めるのではなく、事前に解散日と投開票日を決めておくという逆転の発想」(総務省)だった。だからこそ、虚を突かれた野党側は「国会論戦を封殺する暴挙」などと猛反発。岸田氏周辺からも「奇策を弄するのは岸田さんらしくない」との声も出た。しかし、岸田首相は「ご祝儀相場の内閣支持率のまま選挙に入れば、議席減は最小限にとどめられる」(自民選対)との誘惑に抗しきれず、「決断する岸田もアピールできる」として前倒しを決めたのが実態。選挙戦が終盤を迎える10月26日には国民が注目する秋篠宮眞子様と小室圭さんの結婚式と記者会見も予定されている。その後数日間は、多くの情報番組が「眞子様ご結婚」報道一色となることは間違いない。選挙戦への影響は読みにくいが、選挙専門家は「与党に不利となるはずはない」と指摘する。ただ「皇室利用」の批判も招きかねず、その点を初会見で問われた岸田首相は、生真面目な応答ぶりの中で唯一反応を避けた。その一方で、新政権の党・内閣人事をみる限り、総裁選を経て事実上のキングメーカーとなった安倍、麻生両氏の影響力は隠しようがない。岸田首相も甘利明幹事長も加えた3氏の頭文字からの「3Aシフト」と揶揄されるのは承知のうえとみられる。新政権で党運営を仕切る党4役は、甘利幹事長のほか、福田達夫総務会長、高市早苗政調会長、遠藤利明選挙対策委員長、さらに、内閣で首相を支えるのは松野博一官房長官という陣容だ。甘利氏は麻生派最高幹部で安倍氏とも親しく、高市氏は安倍氏側近で、松野氏は安倍氏が事実上支配する最大派閥細田派の事務総長。加えて、麻生氏は9年近く務めた副総理兼財務相から党副総裁に立場を替え、新政権ににらみを利かせる構えだ。このため、野党だけでなく多くのメディアが「党改革どころか、権力闘争の果ての“安倍・麻生忖度政権”」と批判するのは当然の流れだ。福田氏大抜擢と高市氏封じ込めで安倍氏に抵抗ただ、岸田首相も唯々諾々と安倍、麻生両氏の要求に従ったわけではない。「安倍氏は当初、高市幹事長と萩生田光一官房長官を求めた」(首相周辺)が、首相は抵抗し、高市政調会長、松野官房長官に差し替えた。「保守派のマドンナ」として総裁選で健闘した高市氏を、政策立案責任者の政調会長にすることで言動を封じ込める狙いが透ける。さらにいずれも安倍氏とは距離があるとされる松野氏の官房長官起用と福田氏の総務会長大抜擢は「安倍傀儡政権との批判をかわす思惑」(同)からだ。さっそく、安倍氏サイドからは「安倍さんは思惑が外れていらだっている」(周辺)との声が噴き出し、主要メディアも「首相の意地」を指摘して安倍・麻生シフトに疑問符をつける方向に軌道修正した。これには岸田周辺も「作戦成功」とほくそ笑む。岸田首相は総裁選勝利を受けたあいさつで「これでノーサイド。あとは全員野球」と呼び掛けた。しかし、麻生氏が言い放った「総裁選はまさに権力闘争。負ければ冷や飯は当たり前」との指摘通り、党・内閣人事ではいわゆる菅グループと二階派の中軸は「ポストからの排除」が際立った。自ら完敗を認めた河野氏は、党7役の末席となる広報本部長への降格を受け入れざるをえなかった。さらに、次期首相候補の人気投票で河野氏と肩を並べていた石破、小泉両氏も、岸田首相は「冷や飯組」に追いやった。あわせて岸田首相は当選3回の若手から、福田氏だけでなく麻生派所属の党青年局長で河野氏支持だった牧島かれん氏をデジタル・規制改革担当相、二階派の俊英とされる小林鷹之氏を経済安保担当相に抜擢。岸田陣営の広報役だった堀内詔子氏のワクチン・五輪担当相起用とあわせて「若手起用での人事刷新」をアピールした。「自民単独過半数割れ」なら短命政権の可能性ここ数回の選挙戦では小泉、石破両氏が応援弁士の2大スターだったが、今回抜擢された4人の3回生が「新たなスター」となる可能性も秘める。すでに「福田、小林両氏は長身でイケメンだから引っ張りだこ」(自民若手)とされる。岸田首相の人事で、人気弁士も世代交代というわけだ。ただ、新政権人事の本質は「まさに永田町の論理そのもの」(閣僚経験者)。岸田首相が安倍氏に抵抗してみせても、「国民不在の権力闘争」という本質は覆い隠せない。国民の自民不信の原因だった「菅・二階体制」が「岸田・3A体制」に置き換わっただけでは「表紙は変わっても中身は同じ」(志位和夫共産党委員長)との批判は避けられないからだ。奇襲作戦ともみえる「ご祝儀相場狙いの選挙日程前倒し」(同)も奏功するのかどうかは「結果をみるまでわからない」。岸田首相にとって衆院選での実質的な勝敗ラインは自民単独過半数確保とみられており、「単独過半数割れなら、政権は維持できるがレームダックになって短命に終わる」(自民長老)との見方も少なくない。
その段階で、岸田首相は衆院選投開票日について11月7日か11月14日で迷っていたとされる。ポイントとなったのは10月30、31日の日程で、イタリア・ローマで開催される20カ国・地域首脳会議(G20)への出席の可否だった。第2次安倍政権で歴代最長の4年7カ月も外相を務めた岸田首相にとって、国際舞台デビューの絶好の機会となることは間違いないからだ。ただ、11月7日投開票なら選挙戦の最中の外遊となるため、帰国後の11月2日が公示日となる14日投開票も有力な選択肢となっていた。その一方で、岸田首相が掲げる「数十兆円規模の大型経済対策」の早期策定のためには、その土台となる補正予算、来年度予算の編成遅れは許されない。担当する財務省幹部も「11月7日投開票がぎりぎり」との判断を示したとされる。このため、岸田首相とその周辺も「11月7日」を前提の根回しを始め、甘利幹事長らも了解していた。しかし、岸田首相があらためて加藤氏を通じて選挙事務を担当する総務省に確認した結果、急浮上したのが10月31日投開票案だった。憲法や公職選挙法を踏まえれば、「衆院選投開票は解散から40日以内」「選挙手続き上、解散から投開票まで23日以上が必要」というのが基本だ。これは事前予測ができないからだ。しかも、今回の首相指名から10日後の解散は戦後最短となる異例のケースとなる。「逆転の発想」で10月31日投開票を政治決断しかし、総務省からは「事前に解散の日時が決まっていれば、それを前提に投開票日を前倒しするのは手続き的にも可能」との回答がもたらされた。これを受けて岸田首相は自らの政治決断として10月31日投開票に踏み切った。確かに、岸田首相が就任時の4日に解散と投開票日の日程を明言すれば、選挙実務を担当する総務省や各都道府県選挙管理委員会は立候補予定者の事前審査受付や、投票所の確保などの準備を進められる。まさに、「解散してから投開票日を決めるのではなく、事前に解散日と投開票日を決めておくという逆転の発想」(総務省)だった。だからこそ、虚を突かれた野党側は「国会論戦を封殺する暴挙」などと猛反発。岸田氏周辺からも「奇策を弄するのは岸田さんらしくない」との声も出た。しかし、岸田首相は「ご祝儀相場の内閣支持率のまま選挙に入れば、議席減は最小限にとどめられる」(自民選対)との誘惑に抗しきれず、「決断する岸田もアピールできる」として前倒しを決めたのが実態。選挙戦が終盤を迎える10月26日には国民が注目する秋篠宮眞子様と小室圭さんの結婚式と記者会見も予定されている。その後数日間は、多くの情報番組が「眞子様ご結婚」報道一色となることは間違いない。選挙戦への影響は読みにくいが、選挙専門家は「与党に不利となるはずはない」と指摘する。ただ「皇室利用」の批判も招きかねず、その点を初会見で問われた岸田首相は、生真面目な応答ぶりの中で唯一反応を避けた。その一方で、新政権の党・内閣人事をみる限り、総裁選を経て事実上のキングメーカーとなった安倍、麻生両氏の影響力は隠しようがない。岸田首相も甘利明幹事長も加えた3氏の頭文字からの「3Aシフト」と揶揄されるのは承知のうえとみられる。新政権で党運営を仕切る党4役は、甘利幹事長のほか、福田達夫総務会長、高市早苗政調会長、遠藤利明選挙対策委員長、さらに、内閣で首相を支えるのは松野博一官房長官という陣容だ。甘利氏は麻生派最高幹部で安倍氏とも親しく、高市氏は安倍氏側近で、松野氏は安倍氏が事実上支配する最大派閥細田派の事務総長。加えて、麻生氏は9年近く務めた副総理兼財務相から党副総裁に立場を替え、新政権ににらみを利かせる構えだ。このため、野党だけでなく多くのメディアが「党改革どころか、権力闘争の果ての“安倍・麻生忖度政権”」と批判するのは当然の流れだ。福田氏大抜擢と高市氏封じ込めで安倍氏に抵抗ただ、岸田首相も唯々諾々と安倍、麻生両氏の要求に従ったわけではない。「安倍氏は当初、高市幹事長と萩生田光一官房長官を求めた」(首相周辺)が、首相は抵抗し、高市政調会長、松野官房長官に差し替えた。「保守派のマドンナ」として総裁選で健闘した高市氏を、政策立案責任者の政調会長にすることで言動を封じ込める狙いが透ける。さらにいずれも安倍氏とは距離があるとされる松野氏の官房長官起用と福田氏の総務会長大抜擢は「安倍傀儡政権との批判をかわす思惑」(同)からだ。さっそく、安倍氏サイドからは「安倍さんは思惑が外れていらだっている」(周辺)との声が噴き出し、主要メディアも「首相の意地」を指摘して安倍・麻生シフトに疑問符をつける方向に軌道修正した。これには岸田周辺も「作戦成功」とほくそ笑む。岸田首相は総裁選勝利を受けたあいさつで「これでノーサイド。あとは全員野球」と呼び掛けた。しかし、麻生氏が言い放った「総裁選はまさに権力闘争。負ければ冷や飯は当たり前」との指摘通り、党・内閣人事ではいわゆる菅グループと二階派の中軸は「ポストからの排除」が際立った。自ら完敗を認めた河野氏は、党7役の末席となる広報本部長への降格を受け入れざるをえなかった。さらに、次期首相候補の人気投票で河野氏と肩を並べていた石破、小泉両氏も、岸田首相は「冷や飯組」に追いやった。あわせて岸田首相は当選3回の若手から、福田氏だけでなく麻生派所属の党青年局長で河野氏支持だった牧島かれん氏をデジタル・規制改革担当相、二階派の俊英とされる小林鷹之氏を経済安保担当相に抜擢。岸田陣営の広報役だった堀内詔子氏のワクチン・五輪担当相起用とあわせて「若手起用での人事刷新」をアピールした。「自民単独過半数割れ」なら短命政権の可能性ここ数回の選挙戦では小泉、石破両氏が応援弁士の2大スターだったが、今回抜擢された4人の3回生が「新たなスター」となる可能性も秘める。すでに「福田、小林両氏は長身でイケメンだから引っ張りだこ」(自民若手)とされる。岸田首相の人事で、人気弁士も世代交代というわけだ。ただ、新政権人事の本質は「まさに永田町の論理そのもの」(閣僚経験者)。岸田首相が安倍氏に抵抗してみせても、「国民不在の権力闘争」という本質は覆い隠せない。国民の自民不信の原因だった「菅・二階体制」が「岸田・3A体制」に置き換わっただけでは「表紙は変わっても中身は同じ」(志位和夫共産党委員長)との批判は避けられないからだ。奇襲作戦ともみえる「ご祝儀相場狙いの選挙日程前倒し」(同)も奏功するのかどうかは「結果をみるまでわからない」。岸田首相にとって衆院選での実質的な勝敗ラインは自民単独過半数確保とみられており、「単独過半数割れなら、政権は維持できるがレームダックになって短命に終わる」(自民長老)との見方も少なくない。
第2次安倍政権で歴代最長の4年7カ月も外相を務めた岸田首相にとって、国際舞台デビューの絶好の機会となることは間違いないからだ。ただ、11月7日投開票なら選挙戦の最中の外遊となるため、帰国後の11月2日が公示日となる14日投開票も有力な選択肢となっていた。その一方で、岸田首相が掲げる「数十兆円規模の大型経済対策」の早期策定のためには、その土台となる補正予算、来年度予算の編成遅れは許されない。担当する財務省幹部も「11月7日投開票がぎりぎり」との判断を示したとされる。このため、岸田首相とその周辺も「11月7日」を前提の根回しを始め、甘利幹事長らも了解していた。しかし、岸田首相があらためて加藤氏を通じて選挙事務を担当する総務省に確認した結果、急浮上したのが10月31日投開票案だった。憲法や公職選挙法を踏まえれば、「衆院選投開票は解散から40日以内」「選挙手続き上、解散から投開票まで23日以上が必要」というのが基本だ。これは事前予測ができないからだ。しかも、今回の首相指名から10日後の解散は戦後最短となる異例のケースとなる。「逆転の発想」で10月31日投開票を政治決断しかし、総務省からは「事前に解散の日時が決まっていれば、それを前提に投開票日を前倒しするのは手続き的にも可能」との回答がもたらされた。これを受けて岸田首相は自らの政治決断として10月31日投開票に踏み切った。確かに、岸田首相が就任時の4日に解散と投開票日の日程を明言すれば、選挙実務を担当する総務省や各都道府県選挙管理委員会は立候補予定者の事前審査受付や、投票所の確保などの準備を進められる。まさに、「解散してから投開票日を決めるのではなく、事前に解散日と投開票日を決めておくという逆転の発想」(総務省)だった。だからこそ、虚を突かれた野党側は「国会論戦を封殺する暴挙」などと猛反発。岸田氏周辺からも「奇策を弄するのは岸田さんらしくない」との声も出た。しかし、岸田首相は「ご祝儀相場の内閣支持率のまま選挙に入れば、議席減は最小限にとどめられる」(自民選対)との誘惑に抗しきれず、「決断する岸田もアピールできる」として前倒しを決めたのが実態。選挙戦が終盤を迎える10月26日には国民が注目する秋篠宮眞子様と小室圭さんの結婚式と記者会見も予定されている。その後数日間は、多くの情報番組が「眞子様ご結婚」報道一色となることは間違いない。選挙戦への影響は読みにくいが、選挙専門家は「与党に不利となるはずはない」と指摘する。ただ「皇室利用」の批判も招きかねず、その点を初会見で問われた岸田首相は、生真面目な応答ぶりの中で唯一反応を避けた。その一方で、新政権の党・内閣人事をみる限り、総裁選を経て事実上のキングメーカーとなった安倍、麻生両氏の影響力は隠しようがない。岸田首相も甘利明幹事長も加えた3氏の頭文字からの「3Aシフト」と揶揄されるのは承知のうえとみられる。新政権で党運営を仕切る党4役は、甘利幹事長のほか、福田達夫総務会長、高市早苗政調会長、遠藤利明選挙対策委員長、さらに、内閣で首相を支えるのは松野博一官房長官という陣容だ。甘利氏は麻生派最高幹部で安倍氏とも親しく、高市氏は安倍氏側近で、松野氏は安倍氏が事実上支配する最大派閥細田派の事務総長。加えて、麻生氏は9年近く務めた副総理兼財務相から党副総裁に立場を替え、新政権ににらみを利かせる構えだ。このため、野党だけでなく多くのメディアが「党改革どころか、権力闘争の果ての“安倍・麻生忖度政権”」と批判するのは当然の流れだ。福田氏大抜擢と高市氏封じ込めで安倍氏に抵抗ただ、岸田首相も唯々諾々と安倍、麻生両氏の要求に従ったわけではない。「安倍氏は当初、高市幹事長と萩生田光一官房長官を求めた」(首相周辺)が、首相は抵抗し、高市政調会長、松野官房長官に差し替えた。「保守派のマドンナ」として総裁選で健闘した高市氏を、政策立案責任者の政調会長にすることで言動を封じ込める狙いが透ける。さらにいずれも安倍氏とは距離があるとされる松野氏の官房長官起用と福田氏の総務会長大抜擢は「安倍傀儡政権との批判をかわす思惑」(同)からだ。さっそく、安倍氏サイドからは「安倍さんは思惑が外れていらだっている」(周辺)との声が噴き出し、主要メディアも「首相の意地」を指摘して安倍・麻生シフトに疑問符をつける方向に軌道修正した。これには岸田周辺も「作戦成功」とほくそ笑む。岸田首相は総裁選勝利を受けたあいさつで「これでノーサイド。あとは全員野球」と呼び掛けた。しかし、麻生氏が言い放った「総裁選はまさに権力闘争。負ければ冷や飯は当たり前」との指摘通り、党・内閣人事ではいわゆる菅グループと二階派の中軸は「ポストからの排除」が際立った。自ら完敗を認めた河野氏は、党7役の末席となる広報本部長への降格を受け入れざるをえなかった。さらに、次期首相候補の人気投票で河野氏と肩を並べていた石破、小泉両氏も、岸田首相は「冷や飯組」に追いやった。あわせて岸田首相は当選3回の若手から、福田氏だけでなく麻生派所属の党青年局長で河野氏支持だった牧島かれん氏をデジタル・規制改革担当相、二階派の俊英とされる小林鷹之氏を経済安保担当相に抜擢。岸田陣営の広報役だった堀内詔子氏のワクチン・五輪担当相起用とあわせて「若手起用での人事刷新」をアピールした。「自民単独過半数割れ」なら短命政権の可能性ここ数回の選挙戦では小泉、石破両氏が応援弁士の2大スターだったが、今回抜擢された4人の3回生が「新たなスター」となる可能性も秘める。すでに「福田、小林両氏は長身でイケメンだから引っ張りだこ」(自民若手)とされる。岸田首相の人事で、人気弁士も世代交代というわけだ。ただ、新政権人事の本質は「まさに永田町の論理そのもの」(閣僚経験者)。岸田首相が安倍氏に抵抗してみせても、「国民不在の権力闘争」という本質は覆い隠せない。国民の自民不信の原因だった「菅・二階体制」が「岸田・3A体制」に置き換わっただけでは「表紙は変わっても中身は同じ」(志位和夫共産党委員長)との批判は避けられないからだ。奇襲作戦ともみえる「ご祝儀相場狙いの選挙日程前倒し」(同)も奏功するのかどうかは「結果をみるまでわからない」。岸田首相にとって衆院選での実質的な勝敗ラインは自民単独過半数確保とみられており、「単独過半数割れなら、政権は維持できるがレームダックになって短命に終わる」(自民長老)との見方も少なくない。
その一方で、岸田首相が掲げる「数十兆円規模の大型経済対策」の早期策定のためには、その土台となる補正予算、来年度予算の編成遅れは許されない。担当する財務省幹部も「11月7日投開票がぎりぎり」との判断を示したとされる。このため、岸田首相とその周辺も「11月7日」を前提の根回しを始め、甘利幹事長らも了解していた。しかし、岸田首相があらためて加藤氏を通じて選挙事務を担当する総務省に確認した結果、急浮上したのが10月31日投開票案だった。憲法や公職選挙法を踏まえれば、「衆院選投開票は解散から40日以内」「選挙手続き上、解散から投開票まで23日以上が必要」というのが基本だ。これは事前予測ができないからだ。しかも、今回の首相指名から10日後の解散は戦後最短となる異例のケースとなる。「逆転の発想」で10月31日投開票を政治決断しかし、総務省からは「事前に解散の日時が決まっていれば、それを前提に投開票日を前倒しするのは手続き的にも可能」との回答がもたらされた。これを受けて岸田首相は自らの政治決断として10月31日投開票に踏み切った。確かに、岸田首相が就任時の4日に解散と投開票日の日程を明言すれば、選挙実務を担当する総務省や各都道府県選挙管理委員会は立候補予定者の事前審査受付や、投票所の確保などの準備を進められる。まさに、「解散してから投開票日を決めるのではなく、事前に解散日と投開票日を決めておくという逆転の発想」(総務省)だった。だからこそ、虚を突かれた野党側は「国会論戦を封殺する暴挙」などと猛反発。岸田氏周辺からも「奇策を弄するのは岸田さんらしくない」との声も出た。しかし、岸田首相は「ご祝儀相場の内閣支持率のまま選挙に入れば、議席減は最小限にとどめられる」(自民選対)との誘惑に抗しきれず、「決断する岸田もアピールできる」として前倒しを決めたのが実態。選挙戦が終盤を迎える10月26日には国民が注目する秋篠宮眞子様と小室圭さんの結婚式と記者会見も予定されている。その後数日間は、多くの情報番組が「眞子様ご結婚」報道一色となることは間違いない。選挙戦への影響は読みにくいが、選挙専門家は「与党に不利となるはずはない」と指摘する。ただ「皇室利用」の批判も招きかねず、その点を初会見で問われた岸田首相は、生真面目な応答ぶりの中で唯一反応を避けた。その一方で、新政権の党・内閣人事をみる限り、総裁選を経て事実上のキングメーカーとなった安倍、麻生両氏の影響力は隠しようがない。岸田首相も甘利明幹事長も加えた3氏の頭文字からの「3Aシフト」と揶揄されるのは承知のうえとみられる。新政権で党運営を仕切る党4役は、甘利幹事長のほか、福田達夫総務会長、高市早苗政調会長、遠藤利明選挙対策委員長、さらに、内閣で首相を支えるのは松野博一官房長官という陣容だ。甘利氏は麻生派最高幹部で安倍氏とも親しく、高市氏は安倍氏側近で、松野氏は安倍氏が事実上支配する最大派閥細田派の事務総長。加えて、麻生氏は9年近く務めた副総理兼財務相から党副総裁に立場を替え、新政権ににらみを利かせる構えだ。このため、野党だけでなく多くのメディアが「党改革どころか、権力闘争の果ての“安倍・麻生忖度政権”」と批判するのは当然の流れだ。福田氏大抜擢と高市氏封じ込めで安倍氏に抵抗ただ、岸田首相も唯々諾々と安倍、麻生両氏の要求に従ったわけではない。「安倍氏は当初、高市幹事長と萩生田光一官房長官を求めた」(首相周辺)が、首相は抵抗し、高市政調会長、松野官房長官に差し替えた。「保守派のマドンナ」として総裁選で健闘した高市氏を、政策立案責任者の政調会長にすることで言動を封じ込める狙いが透ける。さらにいずれも安倍氏とは距離があるとされる松野氏の官房長官起用と福田氏の総務会長大抜擢は「安倍傀儡政権との批判をかわす思惑」(同)からだ。さっそく、安倍氏サイドからは「安倍さんは思惑が外れていらだっている」(周辺)との声が噴き出し、主要メディアも「首相の意地」を指摘して安倍・麻生シフトに疑問符をつける方向に軌道修正した。これには岸田周辺も「作戦成功」とほくそ笑む。岸田首相は総裁選勝利を受けたあいさつで「これでノーサイド。あとは全員野球」と呼び掛けた。しかし、麻生氏が言い放った「総裁選はまさに権力闘争。負ければ冷や飯は当たり前」との指摘通り、党・内閣人事ではいわゆる菅グループと二階派の中軸は「ポストからの排除」が際立った。自ら完敗を認めた河野氏は、党7役の末席となる広報本部長への降格を受け入れざるをえなかった。さらに、次期首相候補の人気投票で河野氏と肩を並べていた石破、小泉両氏も、岸田首相は「冷や飯組」に追いやった。あわせて岸田首相は当選3回の若手から、福田氏だけでなく麻生派所属の党青年局長で河野氏支持だった牧島かれん氏をデジタル・規制改革担当相、二階派の俊英とされる小林鷹之氏を経済安保担当相に抜擢。岸田陣営の広報役だった堀内詔子氏のワクチン・五輪担当相起用とあわせて「若手起用での人事刷新」をアピールした。「自民単独過半数割れ」なら短命政権の可能性ここ数回の選挙戦では小泉、石破両氏が応援弁士の2大スターだったが、今回抜擢された4人の3回生が「新たなスター」となる可能性も秘める。すでに「福田、小林両氏は長身でイケメンだから引っ張りだこ」(自民若手)とされる。岸田首相の人事で、人気弁士も世代交代というわけだ。ただ、新政権人事の本質は「まさに永田町の論理そのもの」(閣僚経験者)。岸田首相が安倍氏に抵抗してみせても、「国民不在の権力闘争」という本質は覆い隠せない。国民の自民不信の原因だった「菅・二階体制」が「岸田・3A体制」に置き換わっただけでは「表紙は変わっても中身は同じ」(志位和夫共産党委員長)との批判は避けられないからだ。奇襲作戦ともみえる「ご祝儀相場狙いの選挙日程前倒し」(同)も奏功するのかどうかは「結果をみるまでわからない」。岸田首相にとって衆院選での実質的な勝敗ラインは自民単独過半数確保とみられており、「単独過半数割れなら、政権は維持できるがレームダックになって短命に終わる」(自民長老)との見方も少なくない。
このため、岸田首相とその周辺も「11月7日」を前提の根回しを始め、甘利幹事長らも了解していた。しかし、岸田首相があらためて加藤氏を通じて選挙事務を担当する総務省に確認した結果、急浮上したのが10月31日投開票案だった。憲法や公職選挙法を踏まえれば、「衆院選投開票は解散から40日以内」「選挙手続き上、解散から投開票まで23日以上が必要」というのが基本だ。これは事前予測ができないからだ。しかも、今回の首相指名から10日後の解散は戦後最短となる異例のケースとなる。「逆転の発想」で10月31日投開票を政治決断しかし、総務省からは「事前に解散の日時が決まっていれば、それを前提に投開票日を前倒しするのは手続き的にも可能」との回答がもたらされた。これを受けて岸田首相は自らの政治決断として10月31日投開票に踏み切った。確かに、岸田首相が就任時の4日に解散と投開票日の日程を明言すれば、選挙実務を担当する総務省や各都道府県選挙管理委員会は立候補予定者の事前審査受付や、投票所の確保などの準備を進められる。まさに、「解散してから投開票日を決めるのではなく、事前に解散日と投開票日を決めておくという逆転の発想」(総務省)だった。だからこそ、虚を突かれた野党側は「国会論戦を封殺する暴挙」などと猛反発。岸田氏周辺からも「奇策を弄するのは岸田さんらしくない」との声も出た。しかし、岸田首相は「ご祝儀相場の内閣支持率のまま選挙に入れば、議席減は最小限にとどめられる」(自民選対)との誘惑に抗しきれず、「決断する岸田もアピールできる」として前倒しを決めたのが実態。選挙戦が終盤を迎える10月26日には国民が注目する秋篠宮眞子様と小室圭さんの結婚式と記者会見も予定されている。その後数日間は、多くの情報番組が「眞子様ご結婚」報道一色となることは間違いない。選挙戦への影響は読みにくいが、選挙専門家は「与党に不利となるはずはない」と指摘する。ただ「皇室利用」の批判も招きかねず、その点を初会見で問われた岸田首相は、生真面目な応答ぶりの中で唯一反応を避けた。その一方で、新政権の党・内閣人事をみる限り、総裁選を経て事実上のキングメーカーとなった安倍、麻生両氏の影響力は隠しようがない。岸田首相も甘利明幹事長も加えた3氏の頭文字からの「3Aシフト」と揶揄されるのは承知のうえとみられる。新政権で党運営を仕切る党4役は、甘利幹事長のほか、福田達夫総務会長、高市早苗政調会長、遠藤利明選挙対策委員長、さらに、内閣で首相を支えるのは松野博一官房長官という陣容だ。甘利氏は麻生派最高幹部で安倍氏とも親しく、高市氏は安倍氏側近で、松野氏は安倍氏が事実上支配する最大派閥細田派の事務総長。加えて、麻生氏は9年近く務めた副総理兼財務相から党副総裁に立場を替え、新政権ににらみを利かせる構えだ。このため、野党だけでなく多くのメディアが「党改革どころか、権力闘争の果ての“安倍・麻生忖度政権”」と批判するのは当然の流れだ。福田氏大抜擢と高市氏封じ込めで安倍氏に抵抗ただ、岸田首相も唯々諾々と安倍、麻生両氏の要求に従ったわけではない。「安倍氏は当初、高市幹事長と萩生田光一官房長官を求めた」(首相周辺)が、首相は抵抗し、高市政調会長、松野官房長官に差し替えた。「保守派のマドンナ」として総裁選で健闘した高市氏を、政策立案責任者の政調会長にすることで言動を封じ込める狙いが透ける。さらにいずれも安倍氏とは距離があるとされる松野氏の官房長官起用と福田氏の総務会長大抜擢は「安倍傀儡政権との批判をかわす思惑」(同)からだ。さっそく、安倍氏サイドからは「安倍さんは思惑が外れていらだっている」(周辺)との声が噴き出し、主要メディアも「首相の意地」を指摘して安倍・麻生シフトに疑問符をつける方向に軌道修正した。これには岸田周辺も「作戦成功」とほくそ笑む。岸田首相は総裁選勝利を受けたあいさつで「これでノーサイド。あとは全員野球」と呼び掛けた。しかし、麻生氏が言い放った「総裁選はまさに権力闘争。負ければ冷や飯は当たり前」との指摘通り、党・内閣人事ではいわゆる菅グループと二階派の中軸は「ポストからの排除」が際立った。自ら完敗を認めた河野氏は、党7役の末席となる広報本部長への降格を受け入れざるをえなかった。さらに、次期首相候補の人気投票で河野氏と肩を並べていた石破、小泉両氏も、岸田首相は「冷や飯組」に追いやった。あわせて岸田首相は当選3回の若手から、福田氏だけでなく麻生派所属の党青年局長で河野氏支持だった牧島かれん氏をデジタル・規制改革担当相、二階派の俊英とされる小林鷹之氏を経済安保担当相に抜擢。岸田陣営の広報役だった堀内詔子氏のワクチン・五輪担当相起用とあわせて「若手起用での人事刷新」をアピールした。「自民単独過半数割れ」なら短命政権の可能性ここ数回の選挙戦では小泉、石破両氏が応援弁士の2大スターだったが、今回抜擢された4人の3回生が「新たなスター」となる可能性も秘める。すでに「福田、小林両氏は長身でイケメンだから引っ張りだこ」(自民若手)とされる。岸田首相の人事で、人気弁士も世代交代というわけだ。ただ、新政権人事の本質は「まさに永田町の論理そのもの」(閣僚経験者)。岸田首相が安倍氏に抵抗してみせても、「国民不在の権力闘争」という本質は覆い隠せない。国民の自民不信の原因だった「菅・二階体制」が「岸田・3A体制」に置き換わっただけでは「表紙は変わっても中身は同じ」(志位和夫共産党委員長)との批判は避けられないからだ。奇襲作戦ともみえる「ご祝儀相場狙いの選挙日程前倒し」(同)も奏功するのかどうかは「結果をみるまでわからない」。岸田首相にとって衆院選での実質的な勝敗ラインは自民単独過半数確保とみられており、「単独過半数割れなら、政権は維持できるがレームダックになって短命に終わる」(自民長老)との見方も少なくない。
憲法や公職選挙法を踏まえれば、「衆院選投開票は解散から40日以内」「選挙手続き上、解散から投開票まで23日以上が必要」というのが基本だ。これは事前予測ができないからだ。しかも、今回の首相指名から10日後の解散は戦後最短となる異例のケースとなる。「逆転の発想」で10月31日投開票を政治決断しかし、総務省からは「事前に解散の日時が決まっていれば、それを前提に投開票日を前倒しするのは手続き的にも可能」との回答がもたらされた。これを受けて岸田首相は自らの政治決断として10月31日投開票に踏み切った。確かに、岸田首相が就任時の4日に解散と投開票日の日程を明言すれば、選挙実務を担当する総務省や各都道府県選挙管理委員会は立候補予定者の事前審査受付や、投票所の確保などの準備を進められる。まさに、「解散してから投開票日を決めるのではなく、事前に解散日と投開票日を決めておくという逆転の発想」(総務省)だった。だからこそ、虚を突かれた野党側は「国会論戦を封殺する暴挙」などと猛反発。岸田氏周辺からも「奇策を弄するのは岸田さんらしくない」との声も出た。しかし、岸田首相は「ご祝儀相場の内閣支持率のまま選挙に入れば、議席減は最小限にとどめられる」(自民選対)との誘惑に抗しきれず、「決断する岸田もアピールできる」として前倒しを決めたのが実態。選挙戦が終盤を迎える10月26日には国民が注目する秋篠宮眞子様と小室圭さんの結婚式と記者会見も予定されている。その後数日間は、多くの情報番組が「眞子様ご結婚」報道一色となることは間違いない。選挙戦への影響は読みにくいが、選挙専門家は「与党に不利となるはずはない」と指摘する。ただ「皇室利用」の批判も招きかねず、その点を初会見で問われた岸田首相は、生真面目な応答ぶりの中で唯一反応を避けた。その一方で、新政権の党・内閣人事をみる限り、総裁選を経て事実上のキングメーカーとなった安倍、麻生両氏の影響力は隠しようがない。岸田首相も甘利明幹事長も加えた3氏の頭文字からの「3Aシフト」と揶揄されるのは承知のうえとみられる。新政権で党運営を仕切る党4役は、甘利幹事長のほか、福田達夫総務会長、高市早苗政調会長、遠藤利明選挙対策委員長、さらに、内閣で首相を支えるのは松野博一官房長官という陣容だ。甘利氏は麻生派最高幹部で安倍氏とも親しく、高市氏は安倍氏側近で、松野氏は安倍氏が事実上支配する最大派閥細田派の事務総長。加えて、麻生氏は9年近く務めた副総理兼財務相から党副総裁に立場を替え、新政権ににらみを利かせる構えだ。このため、野党だけでなく多くのメディアが「党改革どころか、権力闘争の果ての“安倍・麻生忖度政権”」と批判するのは当然の流れだ。福田氏大抜擢と高市氏封じ込めで安倍氏に抵抗ただ、岸田首相も唯々諾々と安倍、麻生両氏の要求に従ったわけではない。「安倍氏は当初、高市幹事長と萩生田光一官房長官を求めた」(首相周辺)が、首相は抵抗し、高市政調会長、松野官房長官に差し替えた。「保守派のマドンナ」として総裁選で健闘した高市氏を、政策立案責任者の政調会長にすることで言動を封じ込める狙いが透ける。さらにいずれも安倍氏とは距離があるとされる松野氏の官房長官起用と福田氏の総務会長大抜擢は「安倍傀儡政権との批判をかわす思惑」(同)からだ。さっそく、安倍氏サイドからは「安倍さんは思惑が外れていらだっている」(周辺)との声が噴き出し、主要メディアも「首相の意地」を指摘して安倍・麻生シフトに疑問符をつける方向に軌道修正した。これには岸田周辺も「作戦成功」とほくそ笑む。岸田首相は総裁選勝利を受けたあいさつで「これでノーサイド。あとは全員野球」と呼び掛けた。しかし、麻生氏が言い放った「総裁選はまさに権力闘争。負ければ冷や飯は当たり前」との指摘通り、党・内閣人事ではいわゆる菅グループと二階派の中軸は「ポストからの排除」が際立った。自ら完敗を認めた河野氏は、党7役の末席となる広報本部長への降格を受け入れざるをえなかった。さらに、次期首相候補の人気投票で河野氏と肩を並べていた石破、小泉両氏も、岸田首相は「冷や飯組」に追いやった。あわせて岸田首相は当選3回の若手から、福田氏だけでなく麻生派所属の党青年局長で河野氏支持だった牧島かれん氏をデジタル・規制改革担当相、二階派の俊英とされる小林鷹之氏を経済安保担当相に抜擢。岸田陣営の広報役だった堀内詔子氏のワクチン・五輪担当相起用とあわせて「若手起用での人事刷新」をアピールした。「自民単独過半数割れ」なら短命政権の可能性ここ数回の選挙戦では小泉、石破両氏が応援弁士の2大スターだったが、今回抜擢された4人の3回生が「新たなスター」となる可能性も秘める。すでに「福田、小林両氏は長身でイケメンだから引っ張りだこ」(自民若手)とされる。岸田首相の人事で、人気弁士も世代交代というわけだ。ただ、新政権人事の本質は「まさに永田町の論理そのもの」(閣僚経験者)。岸田首相が安倍氏に抵抗してみせても、「国民不在の権力闘争」という本質は覆い隠せない。国民の自民不信の原因だった「菅・二階体制」が「岸田・3A体制」に置き換わっただけでは「表紙は変わっても中身は同じ」(志位和夫共産党委員長)との批判は避けられないからだ。奇襲作戦ともみえる「ご祝儀相場狙いの選挙日程前倒し」(同)も奏功するのかどうかは「結果をみるまでわからない」。岸田首相にとって衆院選での実質的な勝敗ラインは自民単独過半数確保とみられており、「単独過半数割れなら、政権は維持できるがレームダックになって短命に終わる」(自民長老)との見方も少なくない。
しかし、総務省からは「事前に解散の日時が決まっていれば、それを前提に投開票日を前倒しするのは手続き的にも可能」との回答がもたらされた。これを受けて岸田首相は自らの政治決断として10月31日投開票に踏み切った。確かに、岸田首相が就任時の4日に解散と投開票日の日程を明言すれば、選挙実務を担当する総務省や各都道府県選挙管理委員会は立候補予定者の事前審査受付や、投票所の確保などの準備を進められる。まさに、「解散してから投開票日を決めるのではなく、事前に解散日と投開票日を決めておくという逆転の発想」(総務省)だった。だからこそ、虚を突かれた野党側は「国会論戦を封殺する暴挙」などと猛反発。岸田氏周辺からも「奇策を弄するのは岸田さんらしくない」との声も出た。しかし、岸田首相は「ご祝儀相場の内閣支持率のまま選挙に入れば、議席減は最小限にとどめられる」(自民選対)との誘惑に抗しきれず、「決断する岸田もアピールできる」として前倒しを決めたのが実態。選挙戦が終盤を迎える10月26日には国民が注目する秋篠宮眞子様と小室圭さんの結婚式と記者会見も予定されている。その後数日間は、多くの情報番組が「眞子様ご結婚」報道一色となることは間違いない。選挙戦への影響は読みにくいが、選挙専門家は「与党に不利となるはずはない」と指摘する。ただ「皇室利用」の批判も招きかねず、その点を初会見で問われた岸田首相は、生真面目な応答ぶりの中で唯一反応を避けた。その一方で、新政権の党・内閣人事をみる限り、総裁選を経て事実上のキングメーカーとなった安倍、麻生両氏の影響力は隠しようがない。岸田首相も甘利明幹事長も加えた3氏の頭文字からの「3Aシフト」と揶揄されるのは承知のうえとみられる。新政権で党運営を仕切る党4役は、甘利幹事長のほか、福田達夫総務会長、高市早苗政調会長、遠藤利明選挙対策委員長、さらに、内閣で首相を支えるのは松野博一官房長官という陣容だ。甘利氏は麻生派最高幹部で安倍氏とも親しく、高市氏は安倍氏側近で、松野氏は安倍氏が事実上支配する最大派閥細田派の事務総長。加えて、麻生氏は9年近く務めた副総理兼財務相から党副総裁に立場を替え、新政権ににらみを利かせる構えだ。このため、野党だけでなく多くのメディアが「党改革どころか、権力闘争の果ての“安倍・麻生忖度政権”」と批判するのは当然の流れだ。福田氏大抜擢と高市氏封じ込めで安倍氏に抵抗ただ、岸田首相も唯々諾々と安倍、麻生両氏の要求に従ったわけではない。「安倍氏は当初、高市幹事長と萩生田光一官房長官を求めた」(首相周辺)が、首相は抵抗し、高市政調会長、松野官房長官に差し替えた。「保守派のマドンナ」として総裁選で健闘した高市氏を、政策立案責任者の政調会長にすることで言動を封じ込める狙いが透ける。さらにいずれも安倍氏とは距離があるとされる松野氏の官房長官起用と福田氏の総務会長大抜擢は「安倍傀儡政権との批判をかわす思惑」(同)からだ。さっそく、安倍氏サイドからは「安倍さんは思惑が外れていらだっている」(周辺)との声が噴き出し、主要メディアも「首相の意地」を指摘して安倍・麻生シフトに疑問符をつける方向に軌道修正した。これには岸田周辺も「作戦成功」とほくそ笑む。岸田首相は総裁選勝利を受けたあいさつで「これでノーサイド。あとは全員野球」と呼び掛けた。しかし、麻生氏が言い放った「総裁選はまさに権力闘争。負ければ冷や飯は当たり前」との指摘通り、党・内閣人事ではいわゆる菅グループと二階派の中軸は「ポストからの排除」が際立った。自ら完敗を認めた河野氏は、党7役の末席となる広報本部長への降格を受け入れざるをえなかった。さらに、次期首相候補の人気投票で河野氏と肩を並べていた石破、小泉両氏も、岸田首相は「冷や飯組」に追いやった。あわせて岸田首相は当選3回の若手から、福田氏だけでなく麻生派所属の党青年局長で河野氏支持だった牧島かれん氏をデジタル・規制改革担当相、二階派の俊英とされる小林鷹之氏を経済安保担当相に抜擢。岸田陣営の広報役だった堀内詔子氏のワクチン・五輪担当相起用とあわせて「若手起用での人事刷新」をアピールした。「自民単独過半数割れ」なら短命政権の可能性ここ数回の選挙戦では小泉、石破両氏が応援弁士の2大スターだったが、今回抜擢された4人の3回生が「新たなスター」となる可能性も秘める。すでに「福田、小林両氏は長身でイケメンだから引っ張りだこ」(自民若手)とされる。岸田首相の人事で、人気弁士も世代交代というわけだ。ただ、新政権人事の本質は「まさに永田町の論理そのもの」(閣僚経験者)。岸田首相が安倍氏に抵抗してみせても、「国民不在の権力闘争」という本質は覆い隠せない。国民の自民不信の原因だった「菅・二階体制」が「岸田・3A体制」に置き換わっただけでは「表紙は変わっても中身は同じ」(志位和夫共産党委員長)との批判は避けられないからだ。奇襲作戦ともみえる「ご祝儀相場狙いの選挙日程前倒し」(同)も奏功するのかどうかは「結果をみるまでわからない」。岸田首相にとって衆院選での実質的な勝敗ラインは自民単独過半数確保とみられており、「単独過半数割れなら、政権は維持できるがレームダックになって短命に終わる」(自民長老)との見方も少なくない。
確かに、岸田首相が就任時の4日に解散と投開票日の日程を明言すれば、選挙実務を担当する総務省や各都道府県選挙管理委員会は立候補予定者の事前審査受付や、投票所の確保などの準備を進められる。まさに、「解散してから投開票日を決めるのではなく、事前に解散日と投開票日を決めておくという逆転の発想」(総務省)だった。だからこそ、虚を突かれた野党側は「国会論戦を封殺する暴挙」などと猛反発。岸田氏周辺からも「奇策を弄するのは岸田さんらしくない」との声も出た。しかし、岸田首相は「ご祝儀相場の内閣支持率のまま選挙に入れば、議席減は最小限にとどめられる」(自民選対)との誘惑に抗しきれず、「決断する岸田もアピールできる」として前倒しを決めたのが実態。選挙戦が終盤を迎える10月26日には国民が注目する秋篠宮眞子様と小室圭さんの結婚式と記者会見も予定されている。その後数日間は、多くの情報番組が「眞子様ご結婚」報道一色となることは間違いない。選挙戦への影響は読みにくいが、選挙専門家は「与党に不利となるはずはない」と指摘する。ただ「皇室利用」の批判も招きかねず、その点を初会見で問われた岸田首相は、生真面目な応答ぶりの中で唯一反応を避けた。その一方で、新政権の党・内閣人事をみる限り、総裁選を経て事実上のキングメーカーとなった安倍、麻生両氏の影響力は隠しようがない。岸田首相も甘利明幹事長も加えた3氏の頭文字からの「3Aシフト」と揶揄されるのは承知のうえとみられる。新政権で党運営を仕切る党4役は、甘利幹事長のほか、福田達夫総務会長、高市早苗政調会長、遠藤利明選挙対策委員長、さらに、内閣で首相を支えるのは松野博一官房長官という陣容だ。甘利氏は麻生派最高幹部で安倍氏とも親しく、高市氏は安倍氏側近で、松野氏は安倍氏が事実上支配する最大派閥細田派の事務総長。加えて、麻生氏は9年近く務めた副総理兼財務相から党副総裁に立場を替え、新政権ににらみを利かせる構えだ。このため、野党だけでなく多くのメディアが「党改革どころか、権力闘争の果ての“安倍・麻生忖度政権”」と批判するのは当然の流れだ。福田氏大抜擢と高市氏封じ込めで安倍氏に抵抗ただ、岸田首相も唯々諾々と安倍、麻生両氏の要求に従ったわけではない。「安倍氏は当初、高市幹事長と萩生田光一官房長官を求めた」(首相周辺)が、首相は抵抗し、高市政調会長、松野官房長官に差し替えた。「保守派のマドンナ」として総裁選で健闘した高市氏を、政策立案責任者の政調会長にすることで言動を封じ込める狙いが透ける。さらにいずれも安倍氏とは距離があるとされる松野氏の官房長官起用と福田氏の総務会長大抜擢は「安倍傀儡政権との批判をかわす思惑」(同)からだ。さっそく、安倍氏サイドからは「安倍さんは思惑が外れていらだっている」(周辺)との声が噴き出し、主要メディアも「首相の意地」を指摘して安倍・麻生シフトに疑問符をつける方向に軌道修正した。これには岸田周辺も「作戦成功」とほくそ笑む。岸田首相は総裁選勝利を受けたあいさつで「これでノーサイド。あとは全員野球」と呼び掛けた。しかし、麻生氏が言い放った「総裁選はまさに権力闘争。負ければ冷や飯は当たり前」との指摘通り、党・内閣人事ではいわゆる菅グループと二階派の中軸は「ポストからの排除」が際立った。自ら完敗を認めた河野氏は、党7役の末席となる広報本部長への降格を受け入れざるをえなかった。さらに、次期首相候補の人気投票で河野氏と肩を並べていた石破、小泉両氏も、岸田首相は「冷や飯組」に追いやった。あわせて岸田首相は当選3回の若手から、福田氏だけでなく麻生派所属の党青年局長で河野氏支持だった牧島かれん氏をデジタル・規制改革担当相、二階派の俊英とされる小林鷹之氏を経済安保担当相に抜擢。岸田陣営の広報役だった堀内詔子氏のワクチン・五輪担当相起用とあわせて「若手起用での人事刷新」をアピールした。「自民単独過半数割れ」なら短命政権の可能性ここ数回の選挙戦では小泉、石破両氏が応援弁士の2大スターだったが、今回抜擢された4人の3回生が「新たなスター」となる可能性も秘める。すでに「福田、小林両氏は長身でイケメンだから引っ張りだこ」(自民若手)とされる。岸田首相の人事で、人気弁士も世代交代というわけだ。ただ、新政権人事の本質は「まさに永田町の論理そのもの」(閣僚経験者)。岸田首相が安倍氏に抵抗してみせても、「国民不在の権力闘争」という本質は覆い隠せない。国民の自民不信の原因だった「菅・二階体制」が「岸田・3A体制」に置き換わっただけでは「表紙は変わっても中身は同じ」(志位和夫共産党委員長)との批判は避けられないからだ。奇襲作戦ともみえる「ご祝儀相場狙いの選挙日程前倒し」(同)も奏功するのかどうかは「結果をみるまでわからない」。岸田首相にとって衆院選での実質的な勝敗ラインは自民単独過半数確保とみられており、「単独過半数割れなら、政権は維持できるがレームダックになって短命に終わる」(自民長老)との見方も少なくない。
だからこそ、虚を突かれた野党側は「国会論戦を封殺する暴挙」などと猛反発。岸田氏周辺からも「奇策を弄するのは岸田さんらしくない」との声も出た。しかし、岸田首相は「ご祝儀相場の内閣支持率のまま選挙に入れば、議席減は最小限にとどめられる」(自民選対)との誘惑に抗しきれず、「決断する岸田もアピールできる」として前倒しを決めたのが実態。選挙戦が終盤を迎える10月26日には国民が注目する秋篠宮眞子様と小室圭さんの結婚式と記者会見も予定されている。その後数日間は、多くの情報番組が「眞子様ご結婚」報道一色となることは間違いない。選挙戦への影響は読みにくいが、選挙専門家は「与党に不利となるはずはない」と指摘する。ただ「皇室利用」の批判も招きかねず、その点を初会見で問われた岸田首相は、生真面目な応答ぶりの中で唯一反応を避けた。その一方で、新政権の党・内閣人事をみる限り、総裁選を経て事実上のキングメーカーとなった安倍、麻生両氏の影響力は隠しようがない。岸田首相も甘利明幹事長も加えた3氏の頭文字からの「3Aシフト」と揶揄されるのは承知のうえとみられる。新政権で党運営を仕切る党4役は、甘利幹事長のほか、福田達夫総務会長、高市早苗政調会長、遠藤利明選挙対策委員長、さらに、内閣で首相を支えるのは松野博一官房長官という陣容だ。甘利氏は麻生派最高幹部で安倍氏とも親しく、高市氏は安倍氏側近で、松野氏は安倍氏が事実上支配する最大派閥細田派の事務総長。加えて、麻生氏は9年近く務めた副総理兼財務相から党副総裁に立場を替え、新政権ににらみを利かせる構えだ。このため、野党だけでなく多くのメディアが「党改革どころか、権力闘争の果ての“安倍・麻生忖度政権”」と批判するのは当然の流れだ。福田氏大抜擢と高市氏封じ込めで安倍氏に抵抗ただ、岸田首相も唯々諾々と安倍、麻生両氏の要求に従ったわけではない。「安倍氏は当初、高市幹事長と萩生田光一官房長官を求めた」(首相周辺)が、首相は抵抗し、高市政調会長、松野官房長官に差し替えた。「保守派のマドンナ」として総裁選で健闘した高市氏を、政策立案責任者の政調会長にすることで言動を封じ込める狙いが透ける。さらにいずれも安倍氏とは距離があるとされる松野氏の官房長官起用と福田氏の総務会長大抜擢は「安倍傀儡政権との批判をかわす思惑」(同)からだ。さっそく、安倍氏サイドからは「安倍さんは思惑が外れていらだっている」(周辺)との声が噴き出し、主要メディアも「首相の意地」を指摘して安倍・麻生シフトに疑問符をつける方向に軌道修正した。これには岸田周辺も「作戦成功」とほくそ笑む。岸田首相は総裁選勝利を受けたあいさつで「これでノーサイド。あとは全員野球」と呼び掛けた。しかし、麻生氏が言い放った「総裁選はまさに権力闘争。負ければ冷や飯は当たり前」との指摘通り、党・内閣人事ではいわゆる菅グループと二階派の中軸は「ポストからの排除」が際立った。自ら完敗を認めた河野氏は、党7役の末席となる広報本部長への降格を受け入れざるをえなかった。さらに、次期首相候補の人気投票で河野氏と肩を並べていた石破、小泉両氏も、岸田首相は「冷や飯組」に追いやった。あわせて岸田首相は当選3回の若手から、福田氏だけでなく麻生派所属の党青年局長で河野氏支持だった牧島かれん氏をデジタル・規制改革担当相、二階派の俊英とされる小林鷹之氏を経済安保担当相に抜擢。岸田陣営の広報役だった堀内詔子氏のワクチン・五輪担当相起用とあわせて「若手起用での人事刷新」をアピールした。「自民単独過半数割れ」なら短命政権の可能性ここ数回の選挙戦では小泉、石破両氏が応援弁士の2大スターだったが、今回抜擢された4人の3回生が「新たなスター」となる可能性も秘める。すでに「福田、小林両氏は長身でイケメンだから引っ張りだこ」(自民若手)とされる。岸田首相の人事で、人気弁士も世代交代というわけだ。ただ、新政権人事の本質は「まさに永田町の論理そのもの」(閣僚経験者)。岸田首相が安倍氏に抵抗してみせても、「国民不在の権力闘争」という本質は覆い隠せない。国民の自民不信の原因だった「菅・二階体制」が「岸田・3A体制」に置き換わっただけでは「表紙は変わっても中身は同じ」(志位和夫共産党委員長)との批判は避けられないからだ。奇襲作戦ともみえる「ご祝儀相場狙いの選挙日程前倒し」(同)も奏功するのかどうかは「結果をみるまでわからない」。岸田首相にとって衆院選での実質的な勝敗ラインは自民単独過半数確保とみられており、「単独過半数割れなら、政権は維持できるがレームダックになって短命に終わる」(自民長老)との見方も少なくない。
選挙戦が終盤を迎える10月26日には国民が注目する秋篠宮眞子様と小室圭さんの結婚式と記者会見も予定されている。その後数日間は、多くの情報番組が「眞子様ご結婚」報道一色となることは間違いない。選挙戦への影響は読みにくいが、選挙専門家は「与党に不利となるはずはない」と指摘する。ただ「皇室利用」の批判も招きかねず、その点を初会見で問われた岸田首相は、生真面目な応答ぶりの中で唯一反応を避けた。その一方で、新政権の党・内閣人事をみる限り、総裁選を経て事実上のキングメーカーとなった安倍、麻生両氏の影響力は隠しようがない。岸田首相も甘利明幹事長も加えた3氏の頭文字からの「3Aシフト」と揶揄されるのは承知のうえとみられる。新政権で党運営を仕切る党4役は、甘利幹事長のほか、福田達夫総務会長、高市早苗政調会長、遠藤利明選挙対策委員長、さらに、内閣で首相を支えるのは松野博一官房長官という陣容だ。甘利氏は麻生派最高幹部で安倍氏とも親しく、高市氏は安倍氏側近で、松野氏は安倍氏が事実上支配する最大派閥細田派の事務総長。加えて、麻生氏は9年近く務めた副総理兼財務相から党副総裁に立場を替え、新政権ににらみを利かせる構えだ。このため、野党だけでなく多くのメディアが「党改革どころか、権力闘争の果ての“安倍・麻生忖度政権”」と批判するのは当然の流れだ。福田氏大抜擢と高市氏封じ込めで安倍氏に抵抗ただ、岸田首相も唯々諾々と安倍、麻生両氏の要求に従ったわけではない。「安倍氏は当初、高市幹事長と萩生田光一官房長官を求めた」(首相周辺)が、首相は抵抗し、高市政調会長、松野官房長官に差し替えた。「保守派のマドンナ」として総裁選で健闘した高市氏を、政策立案責任者の政調会長にすることで言動を封じ込める狙いが透ける。さらにいずれも安倍氏とは距離があるとされる松野氏の官房長官起用と福田氏の総務会長大抜擢は「安倍傀儡政権との批判をかわす思惑」(同)からだ。さっそく、安倍氏サイドからは「安倍さんは思惑が外れていらだっている」(周辺)との声が噴き出し、主要メディアも「首相の意地」を指摘して安倍・麻生シフトに疑問符をつける方向に軌道修正した。これには岸田周辺も「作戦成功」とほくそ笑む。岸田首相は総裁選勝利を受けたあいさつで「これでノーサイド。あとは全員野球」と呼び掛けた。しかし、麻生氏が言い放った「総裁選はまさに権力闘争。負ければ冷や飯は当たり前」との指摘通り、党・内閣人事ではいわゆる菅グループと二階派の中軸は「ポストからの排除」が際立った。自ら完敗を認めた河野氏は、党7役の末席となる広報本部長への降格を受け入れざるをえなかった。さらに、次期首相候補の人気投票で河野氏と肩を並べていた石破、小泉両氏も、岸田首相は「冷や飯組」に追いやった。あわせて岸田首相は当選3回の若手から、福田氏だけでなく麻生派所属の党青年局長で河野氏支持だった牧島かれん氏をデジタル・規制改革担当相、二階派の俊英とされる小林鷹之氏を経済安保担当相に抜擢。岸田陣営の広報役だった堀内詔子氏のワクチン・五輪担当相起用とあわせて「若手起用での人事刷新」をアピールした。「自民単独過半数割れ」なら短命政権の可能性ここ数回の選挙戦では小泉、石破両氏が応援弁士の2大スターだったが、今回抜擢された4人の3回生が「新たなスター」となる可能性も秘める。すでに「福田、小林両氏は長身でイケメンだから引っ張りだこ」(自民若手)とされる。岸田首相の人事で、人気弁士も世代交代というわけだ。ただ、新政権人事の本質は「まさに永田町の論理そのもの」(閣僚経験者)。岸田首相が安倍氏に抵抗してみせても、「国民不在の権力闘争」という本質は覆い隠せない。国民の自民不信の原因だった「菅・二階体制」が「岸田・3A体制」に置き換わっただけでは「表紙は変わっても中身は同じ」(志位和夫共産党委員長)との批判は避けられないからだ。奇襲作戦ともみえる「ご祝儀相場狙いの選挙日程前倒し」(同)も奏功するのかどうかは「結果をみるまでわからない」。岸田首相にとって衆院選での実質的な勝敗ラインは自民単独過半数確保とみられており、「単独過半数割れなら、政権は維持できるがレームダックになって短命に終わる」(自民長老)との見方も少なくない。
選挙戦への影響は読みにくいが、選挙専門家は「与党に不利となるはずはない」と指摘する。ただ「皇室利用」の批判も招きかねず、その点を初会見で問われた岸田首相は、生真面目な応答ぶりの中で唯一反応を避けた。その一方で、新政権の党・内閣人事をみる限り、総裁選を経て事実上のキングメーカーとなった安倍、麻生両氏の影響力は隠しようがない。岸田首相も甘利明幹事長も加えた3氏の頭文字からの「3Aシフト」と揶揄されるのは承知のうえとみられる。新政権で党運営を仕切る党4役は、甘利幹事長のほか、福田達夫総務会長、高市早苗政調会長、遠藤利明選挙対策委員長、さらに、内閣で首相を支えるのは松野博一官房長官という陣容だ。甘利氏は麻生派最高幹部で安倍氏とも親しく、高市氏は安倍氏側近で、松野氏は安倍氏が事実上支配する最大派閥細田派の事務総長。加えて、麻生氏は9年近く務めた副総理兼財務相から党副総裁に立場を替え、新政権ににらみを利かせる構えだ。このため、野党だけでなく多くのメディアが「党改革どころか、権力闘争の果ての“安倍・麻生忖度政権”」と批判するのは当然の流れだ。福田氏大抜擢と高市氏封じ込めで安倍氏に抵抗ただ、岸田首相も唯々諾々と安倍、麻生両氏の要求に従ったわけではない。「安倍氏は当初、高市幹事長と萩生田光一官房長官を求めた」(首相周辺)が、首相は抵抗し、高市政調会長、松野官房長官に差し替えた。「保守派のマドンナ」として総裁選で健闘した高市氏を、政策立案責任者の政調会長にすることで言動を封じ込める狙いが透ける。さらにいずれも安倍氏とは距離があるとされる松野氏の官房長官起用と福田氏の総務会長大抜擢は「安倍傀儡政権との批判をかわす思惑」(同)からだ。さっそく、安倍氏サイドからは「安倍さんは思惑が外れていらだっている」(周辺)との声が噴き出し、主要メディアも「首相の意地」を指摘して安倍・麻生シフトに疑問符をつける方向に軌道修正した。これには岸田周辺も「作戦成功」とほくそ笑む。岸田首相は総裁選勝利を受けたあいさつで「これでノーサイド。あとは全員野球」と呼び掛けた。しかし、麻生氏が言い放った「総裁選はまさに権力闘争。負ければ冷や飯は当たり前」との指摘通り、党・内閣人事ではいわゆる菅グループと二階派の中軸は「ポストからの排除」が際立った。自ら完敗を認めた河野氏は、党7役の末席となる広報本部長への降格を受け入れざるをえなかった。さらに、次期首相候補の人気投票で河野氏と肩を並べていた石破、小泉両氏も、岸田首相は「冷や飯組」に追いやった。あわせて岸田首相は当選3回の若手から、福田氏だけでなく麻生派所属の党青年局長で河野氏支持だった牧島かれん氏をデジタル・規制改革担当相、二階派の俊英とされる小林鷹之氏を経済安保担当相に抜擢。岸田陣営の広報役だった堀内詔子氏のワクチン・五輪担当相起用とあわせて「若手起用での人事刷新」をアピールした。「自民単独過半数割れ」なら短命政権の可能性ここ数回の選挙戦では小泉、石破両氏が応援弁士の2大スターだったが、今回抜擢された4人の3回生が「新たなスター」となる可能性も秘める。すでに「福田、小林両氏は長身でイケメンだから引っ張りだこ」(自民若手)とされる。岸田首相の人事で、人気弁士も世代交代というわけだ。ただ、新政権人事の本質は「まさに永田町の論理そのもの」(閣僚経験者)。岸田首相が安倍氏に抵抗してみせても、「国民不在の権力闘争」という本質は覆い隠せない。国民の自民不信の原因だった「菅・二階体制」が「岸田・3A体制」に置き換わっただけでは「表紙は変わっても中身は同じ」(志位和夫共産党委員長)との批判は避けられないからだ。奇襲作戦ともみえる「ご祝儀相場狙いの選挙日程前倒し」(同)も奏功するのかどうかは「結果をみるまでわからない」。岸田首相にとって衆院選での実質的な勝敗ラインは自民単独過半数確保とみられており、「単独過半数割れなら、政権は維持できるがレームダックになって短命に終わる」(自民長老)との見方も少なくない。
その一方で、新政権の党・内閣人事をみる限り、総裁選を経て事実上のキングメーカーとなった安倍、麻生両氏の影響力は隠しようがない。岸田首相も甘利明幹事長も加えた3氏の頭文字からの「3Aシフト」と揶揄されるのは承知のうえとみられる。新政権で党運営を仕切る党4役は、甘利幹事長のほか、福田達夫総務会長、高市早苗政調会長、遠藤利明選挙対策委員長、さらに、内閣で首相を支えるのは松野博一官房長官という陣容だ。甘利氏は麻生派最高幹部で安倍氏とも親しく、高市氏は安倍氏側近で、松野氏は安倍氏が事実上支配する最大派閥細田派の事務総長。加えて、麻生氏は9年近く務めた副総理兼財務相から党副総裁に立場を替え、新政権ににらみを利かせる構えだ。このため、野党だけでなく多くのメディアが「党改革どころか、権力闘争の果ての“安倍・麻生忖度政権”」と批判するのは当然の流れだ。福田氏大抜擢と高市氏封じ込めで安倍氏に抵抗ただ、岸田首相も唯々諾々と安倍、麻生両氏の要求に従ったわけではない。「安倍氏は当初、高市幹事長と萩生田光一官房長官を求めた」(首相周辺)が、首相は抵抗し、高市政調会長、松野官房長官に差し替えた。「保守派のマドンナ」として総裁選で健闘した高市氏を、政策立案責任者の政調会長にすることで言動を封じ込める狙いが透ける。さらにいずれも安倍氏とは距離があるとされる松野氏の官房長官起用と福田氏の総務会長大抜擢は「安倍傀儡政権との批判をかわす思惑」(同)からだ。さっそく、安倍氏サイドからは「安倍さんは思惑が外れていらだっている」(周辺)との声が噴き出し、主要メディアも「首相の意地」を指摘して安倍・麻生シフトに疑問符をつける方向に軌道修正した。これには岸田周辺も「作戦成功」とほくそ笑む。岸田首相は総裁選勝利を受けたあいさつで「これでノーサイド。あとは全員野球」と呼び掛けた。しかし、麻生氏が言い放った「総裁選はまさに権力闘争。負ければ冷や飯は当たり前」との指摘通り、党・内閣人事ではいわゆる菅グループと二階派の中軸は「ポストからの排除」が際立った。自ら完敗を認めた河野氏は、党7役の末席となる広報本部長への降格を受け入れざるをえなかった。さらに、次期首相候補の人気投票で河野氏と肩を並べていた石破、小泉両氏も、岸田首相は「冷や飯組」に追いやった。あわせて岸田首相は当選3回の若手から、福田氏だけでなく麻生派所属の党青年局長で河野氏支持だった牧島かれん氏をデジタル・規制改革担当相、二階派の俊英とされる小林鷹之氏を経済安保担当相に抜擢。岸田陣営の広報役だった堀内詔子氏のワクチン・五輪担当相起用とあわせて「若手起用での人事刷新」をアピールした。「自民単独過半数割れ」なら短命政権の可能性ここ数回の選挙戦では小泉、石破両氏が応援弁士の2大スターだったが、今回抜擢された4人の3回生が「新たなスター」となる可能性も秘める。すでに「福田、小林両氏は長身でイケメンだから引っ張りだこ」(自民若手)とされる。岸田首相の人事で、人気弁士も世代交代というわけだ。ただ、新政権人事の本質は「まさに永田町の論理そのもの」(閣僚経験者)。岸田首相が安倍氏に抵抗してみせても、「国民不在の権力闘争」という本質は覆い隠せない。国民の自民不信の原因だった「菅・二階体制」が「岸田・3A体制」に置き換わっただけでは「表紙は変わっても中身は同じ」(志位和夫共産党委員長)との批判は避けられないからだ。奇襲作戦ともみえる「ご祝儀相場狙いの選挙日程前倒し」(同)も奏功するのかどうかは「結果をみるまでわからない」。岸田首相にとって衆院選での実質的な勝敗ラインは自民単独過半数確保とみられており、「単独過半数割れなら、政権は維持できるがレームダックになって短命に終わる」(自民長老)との見方も少なくない。
新政権で党運営を仕切る党4役は、甘利幹事長のほか、福田達夫総務会長、高市早苗政調会長、遠藤利明選挙対策委員長、さらに、内閣で首相を支えるのは松野博一官房長官という陣容だ。甘利氏は麻生派最高幹部で安倍氏とも親しく、高市氏は安倍氏側近で、松野氏は安倍氏が事実上支配する最大派閥細田派の事務総長。加えて、麻生氏は9年近く務めた副総理兼財務相から党副総裁に立場を替え、新政権ににらみを利かせる構えだ。このため、野党だけでなく多くのメディアが「党改革どころか、権力闘争の果ての“安倍・麻生忖度政権”」と批判するのは当然の流れだ。福田氏大抜擢と高市氏封じ込めで安倍氏に抵抗ただ、岸田首相も唯々諾々と安倍、麻生両氏の要求に従ったわけではない。「安倍氏は当初、高市幹事長と萩生田光一官房長官を求めた」(首相周辺)が、首相は抵抗し、高市政調会長、松野官房長官に差し替えた。「保守派のマドンナ」として総裁選で健闘した高市氏を、政策立案責任者の政調会長にすることで言動を封じ込める狙いが透ける。さらにいずれも安倍氏とは距離があるとされる松野氏の官房長官起用と福田氏の総務会長大抜擢は「安倍傀儡政権との批判をかわす思惑」(同)からだ。さっそく、安倍氏サイドからは「安倍さんは思惑が外れていらだっている」(周辺)との声が噴き出し、主要メディアも「首相の意地」を指摘して安倍・麻生シフトに疑問符をつける方向に軌道修正した。これには岸田周辺も「作戦成功」とほくそ笑む。岸田首相は総裁選勝利を受けたあいさつで「これでノーサイド。あとは全員野球」と呼び掛けた。しかし、麻生氏が言い放った「総裁選はまさに権力闘争。負ければ冷や飯は当たり前」との指摘通り、党・内閣人事ではいわゆる菅グループと二階派の中軸は「ポストからの排除」が際立った。自ら完敗を認めた河野氏は、党7役の末席となる広報本部長への降格を受け入れざるをえなかった。さらに、次期首相候補の人気投票で河野氏と肩を並べていた石破、小泉両氏も、岸田首相は「冷や飯組」に追いやった。あわせて岸田首相は当選3回の若手から、福田氏だけでなく麻生派所属の党青年局長で河野氏支持だった牧島かれん氏をデジタル・規制改革担当相、二階派の俊英とされる小林鷹之氏を経済安保担当相に抜擢。岸田陣営の広報役だった堀内詔子氏のワクチン・五輪担当相起用とあわせて「若手起用での人事刷新」をアピールした。「自民単独過半数割れ」なら短命政権の可能性ここ数回の選挙戦では小泉、石破両氏が応援弁士の2大スターだったが、今回抜擢された4人の3回生が「新たなスター」となる可能性も秘める。すでに「福田、小林両氏は長身でイケメンだから引っ張りだこ」(自民若手)とされる。岸田首相の人事で、人気弁士も世代交代というわけだ。ただ、新政権人事の本質は「まさに永田町の論理そのもの」(閣僚経験者)。岸田首相が安倍氏に抵抗してみせても、「国民不在の権力闘争」という本質は覆い隠せない。国民の自民不信の原因だった「菅・二階体制」が「岸田・3A体制」に置き換わっただけでは「表紙は変わっても中身は同じ」(志位和夫共産党委員長)との批判は避けられないからだ。奇襲作戦ともみえる「ご祝儀相場狙いの選挙日程前倒し」(同)も奏功するのかどうかは「結果をみるまでわからない」。岸田首相にとって衆院選での実質的な勝敗ラインは自民単独過半数確保とみられており、「単独過半数割れなら、政権は維持できるがレームダックになって短命に終わる」(自民長老)との見方も少なくない。
甘利氏は麻生派最高幹部で安倍氏とも親しく、高市氏は安倍氏側近で、松野氏は安倍氏が事実上支配する最大派閥細田派の事務総長。加えて、麻生氏は9年近く務めた副総理兼財務相から党副総裁に立場を替え、新政権ににらみを利かせる構えだ。このため、野党だけでなく多くのメディアが「党改革どころか、権力闘争の果ての“安倍・麻生忖度政権”」と批判するのは当然の流れだ。福田氏大抜擢と高市氏封じ込めで安倍氏に抵抗ただ、岸田首相も唯々諾々と安倍、麻生両氏の要求に従ったわけではない。「安倍氏は当初、高市幹事長と萩生田光一官房長官を求めた」(首相周辺)が、首相は抵抗し、高市政調会長、松野官房長官に差し替えた。「保守派のマドンナ」として総裁選で健闘した高市氏を、政策立案責任者の政調会長にすることで言動を封じ込める狙いが透ける。さらにいずれも安倍氏とは距離があるとされる松野氏の官房長官起用と福田氏の総務会長大抜擢は「安倍傀儡政権との批判をかわす思惑」(同)からだ。さっそく、安倍氏サイドからは「安倍さんは思惑が外れていらだっている」(周辺)との声が噴き出し、主要メディアも「首相の意地」を指摘して安倍・麻生シフトに疑問符をつける方向に軌道修正した。これには岸田周辺も「作戦成功」とほくそ笑む。岸田首相は総裁選勝利を受けたあいさつで「これでノーサイド。あとは全員野球」と呼び掛けた。しかし、麻生氏が言い放った「総裁選はまさに権力闘争。負ければ冷や飯は当たり前」との指摘通り、党・内閣人事ではいわゆる菅グループと二階派の中軸は「ポストからの排除」が際立った。自ら完敗を認めた河野氏は、党7役の末席となる広報本部長への降格を受け入れざるをえなかった。さらに、次期首相候補の人気投票で河野氏と肩を並べていた石破、小泉両氏も、岸田首相は「冷や飯組」に追いやった。あわせて岸田首相は当選3回の若手から、福田氏だけでなく麻生派所属の党青年局長で河野氏支持だった牧島かれん氏をデジタル・規制改革担当相、二階派の俊英とされる小林鷹之氏を経済安保担当相に抜擢。岸田陣営の広報役だった堀内詔子氏のワクチン・五輪担当相起用とあわせて「若手起用での人事刷新」をアピールした。「自民単独過半数割れ」なら短命政権の可能性ここ数回の選挙戦では小泉、石破両氏が応援弁士の2大スターだったが、今回抜擢された4人の3回生が「新たなスター」となる可能性も秘める。すでに「福田、小林両氏は長身でイケメンだから引っ張りだこ」(自民若手)とされる。岸田首相の人事で、人気弁士も世代交代というわけだ。ただ、新政権人事の本質は「まさに永田町の論理そのもの」(閣僚経験者)。岸田首相が安倍氏に抵抗してみせても、「国民不在の権力闘争」という本質は覆い隠せない。国民の自民不信の原因だった「菅・二階体制」が「岸田・3A体制」に置き換わっただけでは「表紙は変わっても中身は同じ」(志位和夫共産党委員長)との批判は避けられないからだ。奇襲作戦ともみえる「ご祝儀相場狙いの選挙日程前倒し」(同)も奏功するのかどうかは「結果をみるまでわからない」。岸田首相にとって衆院選での実質的な勝敗ラインは自民単独過半数確保とみられており、「単独過半数割れなら、政権は維持できるがレームダックになって短命に終わる」(自民長老)との見方も少なくない。
このため、野党だけでなく多くのメディアが「党改革どころか、権力闘争の果ての“安倍・麻生忖度政権”」と批判するのは当然の流れだ。福田氏大抜擢と高市氏封じ込めで安倍氏に抵抗ただ、岸田首相も唯々諾々と安倍、麻生両氏の要求に従ったわけではない。「安倍氏は当初、高市幹事長と萩生田光一官房長官を求めた」(首相周辺)が、首相は抵抗し、高市政調会長、松野官房長官に差し替えた。「保守派のマドンナ」として総裁選で健闘した高市氏を、政策立案責任者の政調会長にすることで言動を封じ込める狙いが透ける。さらにいずれも安倍氏とは距離があるとされる松野氏の官房長官起用と福田氏の総務会長大抜擢は「安倍傀儡政権との批判をかわす思惑」(同)からだ。さっそく、安倍氏サイドからは「安倍さんは思惑が外れていらだっている」(周辺)との声が噴き出し、主要メディアも「首相の意地」を指摘して安倍・麻生シフトに疑問符をつける方向に軌道修正した。これには岸田周辺も「作戦成功」とほくそ笑む。岸田首相は総裁選勝利を受けたあいさつで「これでノーサイド。あとは全員野球」と呼び掛けた。しかし、麻生氏が言い放った「総裁選はまさに権力闘争。負ければ冷や飯は当たり前」との指摘通り、党・内閣人事ではいわゆる菅グループと二階派の中軸は「ポストからの排除」が際立った。自ら完敗を認めた河野氏は、党7役の末席となる広報本部長への降格を受け入れざるをえなかった。さらに、次期首相候補の人気投票で河野氏と肩を並べていた石破、小泉両氏も、岸田首相は「冷や飯組」に追いやった。あわせて岸田首相は当選3回の若手から、福田氏だけでなく麻生派所属の党青年局長で河野氏支持だった牧島かれん氏をデジタル・規制改革担当相、二階派の俊英とされる小林鷹之氏を経済安保担当相に抜擢。岸田陣営の広報役だった堀内詔子氏のワクチン・五輪担当相起用とあわせて「若手起用での人事刷新」をアピールした。「自民単独過半数割れ」なら短命政権の可能性ここ数回の選挙戦では小泉、石破両氏が応援弁士の2大スターだったが、今回抜擢された4人の3回生が「新たなスター」となる可能性も秘める。すでに「福田、小林両氏は長身でイケメンだから引っ張りだこ」(自民若手)とされる。岸田首相の人事で、人気弁士も世代交代というわけだ。ただ、新政権人事の本質は「まさに永田町の論理そのもの」(閣僚経験者)。岸田首相が安倍氏に抵抗してみせても、「国民不在の権力闘争」という本質は覆い隠せない。国民の自民不信の原因だった「菅・二階体制」が「岸田・3A体制」に置き換わっただけでは「表紙は変わっても中身は同じ」(志位和夫共産党委員長)との批判は避けられないからだ。奇襲作戦ともみえる「ご祝儀相場狙いの選挙日程前倒し」(同)も奏功するのかどうかは「結果をみるまでわからない」。岸田首相にとって衆院選での実質的な勝敗ラインは自民単独過半数確保とみられており、「単独過半数割れなら、政権は維持できるがレームダックになって短命に終わる」(自民長老)との見方も少なくない。
ただ、岸田首相も唯々諾々と安倍、麻生両氏の要求に従ったわけではない。「安倍氏は当初、高市幹事長と萩生田光一官房長官を求めた」(首相周辺)が、首相は抵抗し、高市政調会長、松野官房長官に差し替えた。「保守派のマドンナ」として総裁選で健闘した高市氏を、政策立案責任者の政調会長にすることで言動を封じ込める狙いが透ける。さらにいずれも安倍氏とは距離があるとされる松野氏の官房長官起用と福田氏の総務会長大抜擢は「安倍傀儡政権との批判をかわす思惑」(同)からだ。さっそく、安倍氏サイドからは「安倍さんは思惑が外れていらだっている」(周辺)との声が噴き出し、主要メディアも「首相の意地」を指摘して安倍・麻生シフトに疑問符をつける方向に軌道修正した。これには岸田周辺も「作戦成功」とほくそ笑む。岸田首相は総裁選勝利を受けたあいさつで「これでノーサイド。あとは全員野球」と呼び掛けた。しかし、麻生氏が言い放った「総裁選はまさに権力闘争。負ければ冷や飯は当たり前」との指摘通り、党・内閣人事ではいわゆる菅グループと二階派の中軸は「ポストからの排除」が際立った。自ら完敗を認めた河野氏は、党7役の末席となる広報本部長への降格を受け入れざるをえなかった。さらに、次期首相候補の人気投票で河野氏と肩を並べていた石破、小泉両氏も、岸田首相は「冷や飯組」に追いやった。あわせて岸田首相は当選3回の若手から、福田氏だけでなく麻生派所属の党青年局長で河野氏支持だった牧島かれん氏をデジタル・規制改革担当相、二階派の俊英とされる小林鷹之氏を経済安保担当相に抜擢。岸田陣営の広報役だった堀内詔子氏のワクチン・五輪担当相起用とあわせて「若手起用での人事刷新」をアピールした。「自民単独過半数割れ」なら短命政権の可能性ここ数回の選挙戦では小泉、石破両氏が応援弁士の2大スターだったが、今回抜擢された4人の3回生が「新たなスター」となる可能性も秘める。すでに「福田、小林両氏は長身でイケメンだから引っ張りだこ」(自民若手)とされる。岸田首相の人事で、人気弁士も世代交代というわけだ。ただ、新政権人事の本質は「まさに永田町の論理そのもの」(閣僚経験者)。岸田首相が安倍氏に抵抗してみせても、「国民不在の権力闘争」という本質は覆い隠せない。国民の自民不信の原因だった「菅・二階体制」が「岸田・3A体制」に置き換わっただけでは「表紙は変わっても中身は同じ」(志位和夫共産党委員長)との批判は避けられないからだ。奇襲作戦ともみえる「ご祝儀相場狙いの選挙日程前倒し」(同)も奏功するのかどうかは「結果をみるまでわからない」。岸田首相にとって衆院選での実質的な勝敗ラインは自民単独過半数確保とみられており、「単独過半数割れなら、政権は維持できるがレームダックになって短命に終わる」(自民長老)との見方も少なくない。
「保守派のマドンナ」として総裁選で健闘した高市氏を、政策立案責任者の政調会長にすることで言動を封じ込める狙いが透ける。さらにいずれも安倍氏とは距離があるとされる松野氏の官房長官起用と福田氏の総務会長大抜擢は「安倍傀儡政権との批判をかわす思惑」(同)からだ。さっそく、安倍氏サイドからは「安倍さんは思惑が外れていらだっている」(周辺)との声が噴き出し、主要メディアも「首相の意地」を指摘して安倍・麻生シフトに疑問符をつける方向に軌道修正した。これには岸田周辺も「作戦成功」とほくそ笑む。岸田首相は総裁選勝利を受けたあいさつで「これでノーサイド。あとは全員野球」と呼び掛けた。しかし、麻生氏が言い放った「総裁選はまさに権力闘争。負ければ冷や飯は当たり前」との指摘通り、党・内閣人事ではいわゆる菅グループと二階派の中軸は「ポストからの排除」が際立った。自ら完敗を認めた河野氏は、党7役の末席となる広報本部長への降格を受け入れざるをえなかった。さらに、次期首相候補の人気投票で河野氏と肩を並べていた石破、小泉両氏も、岸田首相は「冷や飯組」に追いやった。あわせて岸田首相は当選3回の若手から、福田氏だけでなく麻生派所属の党青年局長で河野氏支持だった牧島かれん氏をデジタル・規制改革担当相、二階派の俊英とされる小林鷹之氏を経済安保担当相に抜擢。岸田陣営の広報役だった堀内詔子氏のワクチン・五輪担当相起用とあわせて「若手起用での人事刷新」をアピールした。「自民単独過半数割れ」なら短命政権の可能性ここ数回の選挙戦では小泉、石破両氏が応援弁士の2大スターだったが、今回抜擢された4人の3回生が「新たなスター」となる可能性も秘める。すでに「福田、小林両氏は長身でイケメンだから引っ張りだこ」(自民若手)とされる。岸田首相の人事で、人気弁士も世代交代というわけだ。ただ、新政権人事の本質は「まさに永田町の論理そのもの」(閣僚経験者)。岸田首相が安倍氏に抵抗してみせても、「国民不在の権力闘争」という本質は覆い隠せない。国民の自民不信の原因だった「菅・二階体制」が「岸田・3A体制」に置き換わっただけでは「表紙は変わっても中身は同じ」(志位和夫共産党委員長)との批判は避けられないからだ。奇襲作戦ともみえる「ご祝儀相場狙いの選挙日程前倒し」(同)も奏功するのかどうかは「結果をみるまでわからない」。岸田首相にとって衆院選での実質的な勝敗ラインは自民単独過半数確保とみられており、「単独過半数割れなら、政権は維持できるがレームダックになって短命に終わる」(自民長老)との見方も少なくない。
さっそく、安倍氏サイドからは「安倍さんは思惑が外れていらだっている」(周辺)との声が噴き出し、主要メディアも「首相の意地」を指摘して安倍・麻生シフトに疑問符をつける方向に軌道修正した。これには岸田周辺も「作戦成功」とほくそ笑む。岸田首相は総裁選勝利を受けたあいさつで「これでノーサイド。あとは全員野球」と呼び掛けた。しかし、麻生氏が言い放った「総裁選はまさに権力闘争。負ければ冷や飯は当たり前」との指摘通り、党・内閣人事ではいわゆる菅グループと二階派の中軸は「ポストからの排除」が際立った。自ら完敗を認めた河野氏は、党7役の末席となる広報本部長への降格を受け入れざるをえなかった。さらに、次期首相候補の人気投票で河野氏と肩を並べていた石破、小泉両氏も、岸田首相は「冷や飯組」に追いやった。あわせて岸田首相は当選3回の若手から、福田氏だけでなく麻生派所属の党青年局長で河野氏支持だった牧島かれん氏をデジタル・規制改革担当相、二階派の俊英とされる小林鷹之氏を経済安保担当相に抜擢。岸田陣営の広報役だった堀内詔子氏のワクチン・五輪担当相起用とあわせて「若手起用での人事刷新」をアピールした。「自民単独過半数割れ」なら短命政権の可能性ここ数回の選挙戦では小泉、石破両氏が応援弁士の2大スターだったが、今回抜擢された4人の3回生が「新たなスター」となる可能性も秘める。すでに「福田、小林両氏は長身でイケメンだから引っ張りだこ」(自民若手)とされる。岸田首相の人事で、人気弁士も世代交代というわけだ。ただ、新政権人事の本質は「まさに永田町の論理そのもの」(閣僚経験者)。岸田首相が安倍氏に抵抗してみせても、「国民不在の権力闘争」という本質は覆い隠せない。国民の自民不信の原因だった「菅・二階体制」が「岸田・3A体制」に置き換わっただけでは「表紙は変わっても中身は同じ」(志位和夫共産党委員長)との批判は避けられないからだ。奇襲作戦ともみえる「ご祝儀相場狙いの選挙日程前倒し」(同)も奏功するのかどうかは「結果をみるまでわからない」。岸田首相にとって衆院選での実質的な勝敗ラインは自民単独過半数確保とみられており、「単独過半数割れなら、政権は維持できるがレームダックになって短命に終わる」(自民長老)との見方も少なくない。
岸田首相は総裁選勝利を受けたあいさつで「これでノーサイド。あとは全員野球」と呼び掛けた。しかし、麻生氏が言い放った「総裁選はまさに権力闘争。負ければ冷や飯は当たり前」との指摘通り、党・内閣人事ではいわゆる菅グループと二階派の中軸は「ポストからの排除」が際立った。自ら完敗を認めた河野氏は、党7役の末席となる広報本部長への降格を受け入れざるをえなかった。さらに、次期首相候補の人気投票で河野氏と肩を並べていた石破、小泉両氏も、岸田首相は「冷や飯組」に追いやった。あわせて岸田首相は当選3回の若手から、福田氏だけでなく麻生派所属の党青年局長で河野氏支持だった牧島かれん氏をデジタル・規制改革担当相、二階派の俊英とされる小林鷹之氏を経済安保担当相に抜擢。岸田陣営の広報役だった堀内詔子氏のワクチン・五輪担当相起用とあわせて「若手起用での人事刷新」をアピールした。「自民単独過半数割れ」なら短命政権の可能性ここ数回の選挙戦では小泉、石破両氏が応援弁士の2大スターだったが、今回抜擢された4人の3回生が「新たなスター」となる可能性も秘める。すでに「福田、小林両氏は長身でイケメンだから引っ張りだこ」(自民若手)とされる。岸田首相の人事で、人気弁士も世代交代というわけだ。ただ、新政権人事の本質は「まさに永田町の論理そのもの」(閣僚経験者)。岸田首相が安倍氏に抵抗してみせても、「国民不在の権力闘争」という本質は覆い隠せない。国民の自民不信の原因だった「菅・二階体制」が「岸田・3A体制」に置き換わっただけでは「表紙は変わっても中身は同じ」(志位和夫共産党委員長)との批判は避けられないからだ。奇襲作戦ともみえる「ご祝儀相場狙いの選挙日程前倒し」(同)も奏功するのかどうかは「結果をみるまでわからない」。岸田首相にとって衆院選での実質的な勝敗ラインは自民単独過半数確保とみられており、「単独過半数割れなら、政権は維持できるがレームダックになって短命に終わる」(自民長老)との見方も少なくない。
自ら完敗を認めた河野氏は、党7役の末席となる広報本部長への降格を受け入れざるをえなかった。さらに、次期首相候補の人気投票で河野氏と肩を並べていた石破、小泉両氏も、岸田首相は「冷や飯組」に追いやった。あわせて岸田首相は当選3回の若手から、福田氏だけでなく麻生派所属の党青年局長で河野氏支持だった牧島かれん氏をデジタル・規制改革担当相、二階派の俊英とされる小林鷹之氏を経済安保担当相に抜擢。岸田陣営の広報役だった堀内詔子氏のワクチン・五輪担当相起用とあわせて「若手起用での人事刷新」をアピールした。「自民単独過半数割れ」なら短命政権の可能性ここ数回の選挙戦では小泉、石破両氏が応援弁士の2大スターだったが、今回抜擢された4人の3回生が「新たなスター」となる可能性も秘める。すでに「福田、小林両氏は長身でイケメンだから引っ張りだこ」(自民若手)とされる。岸田首相の人事で、人気弁士も世代交代というわけだ。ただ、新政権人事の本質は「まさに永田町の論理そのもの」(閣僚経験者)。岸田首相が安倍氏に抵抗してみせても、「国民不在の権力闘争」という本質は覆い隠せない。国民の自民不信の原因だった「菅・二階体制」が「岸田・3A体制」に置き換わっただけでは「表紙は変わっても中身は同じ」(志位和夫共産党委員長)との批判は避けられないからだ。奇襲作戦ともみえる「ご祝儀相場狙いの選挙日程前倒し」(同)も奏功するのかどうかは「結果をみるまでわからない」。岸田首相にとって衆院選での実質的な勝敗ラインは自民単独過半数確保とみられており、「単独過半数割れなら、政権は維持できるがレームダックになって短命に終わる」(自民長老)との見方も少なくない。
あわせて岸田首相は当選3回の若手から、福田氏だけでなく麻生派所属の党青年局長で河野氏支持だった牧島かれん氏をデジタル・規制改革担当相、二階派の俊英とされる小林鷹之氏を経済安保担当相に抜擢。岸田陣営の広報役だった堀内詔子氏のワクチン・五輪担当相起用とあわせて「若手起用での人事刷新」をアピールした。「自民単独過半数割れ」なら短命政権の可能性ここ数回の選挙戦では小泉、石破両氏が応援弁士の2大スターだったが、今回抜擢された4人の3回生が「新たなスター」となる可能性も秘める。すでに「福田、小林両氏は長身でイケメンだから引っ張りだこ」(自民若手)とされる。岸田首相の人事で、人気弁士も世代交代というわけだ。ただ、新政権人事の本質は「まさに永田町の論理そのもの」(閣僚経験者)。岸田首相が安倍氏に抵抗してみせても、「国民不在の権力闘争」という本質は覆い隠せない。国民の自民不信の原因だった「菅・二階体制」が「岸田・3A体制」に置き換わっただけでは「表紙は変わっても中身は同じ」(志位和夫共産党委員長)との批判は避けられないからだ。奇襲作戦ともみえる「ご祝儀相場狙いの選挙日程前倒し」(同)も奏功するのかどうかは「結果をみるまでわからない」。岸田首相にとって衆院選での実質的な勝敗ラインは自民単独過半数確保とみられており、「単独過半数割れなら、政権は維持できるがレームダックになって短命に終わる」(自民長老)との見方も少なくない。
ここ数回の選挙戦では小泉、石破両氏が応援弁士の2大スターだったが、今回抜擢された4人の3回生が「新たなスター」となる可能性も秘める。すでに「福田、小林両氏は長身でイケメンだから引っ張りだこ」(自民若手)とされる。岸田首相の人事で、人気弁士も世代交代というわけだ。ただ、新政権人事の本質は「まさに永田町の論理そのもの」(閣僚経験者)。岸田首相が安倍氏に抵抗してみせても、「国民不在の権力闘争」という本質は覆い隠せない。国民の自民不信の原因だった「菅・二階体制」が「岸田・3A体制」に置き換わっただけでは「表紙は変わっても中身は同じ」(志位和夫共産党委員長)との批判は避けられないからだ。奇襲作戦ともみえる「ご祝儀相場狙いの選挙日程前倒し」(同)も奏功するのかどうかは「結果をみるまでわからない」。岸田首相にとって衆院選での実質的な勝敗ラインは自民単独過半数確保とみられており、「単独過半数割れなら、政権は維持できるがレームダックになって短命に終わる」(自民長老)との見方も少なくない。
ただ、新政権人事の本質は「まさに永田町の論理そのもの」(閣僚経験者)。岸田首相が安倍氏に抵抗してみせても、「国民不在の権力闘争」という本質は覆い隠せない。国民の自民不信の原因だった「菅・二階体制」が「岸田・3A体制」に置き換わっただけでは「表紙は変わっても中身は同じ」(志位和夫共産党委員長)との批判は避けられないからだ。奇襲作戦ともみえる「ご祝儀相場狙いの選挙日程前倒し」(同)も奏功するのかどうかは「結果をみるまでわからない」。岸田首相にとって衆院選での実質的な勝敗ラインは自民単独過半数確保とみられており、「単独過半数割れなら、政権は維持できるがレームダックになって短命に終わる」(自民長老)との見方も少なくない。
奇襲作戦ともみえる「ご祝儀相場狙いの選挙日程前倒し」(同)も奏功するのかどうかは「結果をみるまでわからない」。岸田首相にとって衆院選での実質的な勝敗ラインは自民単独過半数確保とみられており、「単独過半数割れなら、政権は維持できるがレームダックになって短命に終わる」(自民長老)との見方も少なくない。