3回目接種、全額公費負担で=消費税減税に否定的―岸田首相

国会は12日、岸田文雄首相の所信表明演説に対する2日目の各党代表質問を衆参両院本会議で行った。
首相は新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種について全額を公費で負担する方針を表明。野党側は消費税率の引き下げを一斉に主張し、首相は否定的な見解を示した。
代表質問は13日まで。首相は臨時国会会期末の14日に衆院を解散し、各党は事実上の選挙戦に突入する。総選挙は19日公示、31日投開票の日程で実施される。解散詔書を読み上げる14日の本会議は午後1時から開かれる。
3回目接種は感染予防効果などを持続させることが目的で、欧米で既に進んでいる。衆院本会議で公明党の石井啓一幹事長が公費で全て賄うよう求めたのに対し、首相は賛意を示した上で「円滑な実施に万全を期す」と強調した。
これに先立つ参院の代表質問では、「早ければ12月に(3回目接種を)開始することを想定して準備を進める」と述べた。立憲民主党の福山哲郎幹事長への答弁。
消費税率については衆院で、共産党の志位和夫委員長が5%への引き下げを訴え、日本維新の会の馬場伸幸幹事長、国民民主党の玉木雄一郎代表も同様の主張をした。福山氏は税率を時限的に5%とする立民の公約を紹介した。首相は「社会保障の財源として位置付けられており、当面、触れることは考えていない」と答えた。
首相は政権の目玉として打ち出した「新しい資本主義実現会議」について「速やかに開催したい」と説明した。福山氏は、首相が金融所得課税強化を2022年度税制改正で扱わない方針を示したことに対し「いきなりぶれ過ぎではないか」と追及。首相は「分配政策はさまざまな政策を考えている。優先順位が重要だ」と反論した。