藤井聡太 史上最年少4冠達成で実質“1億円プレーヤー”に! 豊島竜王に4連勝で竜王奪取

第34期竜王戦7番勝負第4局は13日、山口県宇部市で2日目が指し継がれ、藤井聡太3冠(19)=王位、叡王、棋聖=が豊島将之竜王(31)に122手で勝って4連勝で竜王を奪取、19歳3カ月で史上最年少の4冠になった。4冠達成は史上6人目で、これまでの最年少だった羽生善治九段の22歳9カ月(1993年)を28年ぶりに更新した。
これで棋士の序列を表す席次で、3位から初めて1位に就く。名人と並ぶビッグタイトルの獲得で豊島、渡辺明王将(37)=名人、棋王の3冠=を抜き、十代にして初めて名実ともに棋界のトップに立った。
藤井新竜王は「実感がないのが正直なところ。自分の足りないところを感じたシリーズでもあった。ここまで結果を出せているが、内容的には課題が多いので改善していきたい」と話した。
また、初の竜王位獲得で実質“1億円プレーヤー”となった。
今回、タイトル戦最多額の優勝賞金4400万円を獲得。ちなみに竜王戦以外の7タイトルの賞金・対局料は非公表。各棋士の年間獲得額は日本将棋連盟が例年2月に発表する上位10人しか明らかにならない。
昨年4位だった藤井は棋聖、王位の2冠を奪取したことで前年の倍以上となる4554万円を獲得した。今年はこの2冠に叡王が加わり、さらに優勝賞賞金750万円の朝日杯も制している。また順位戦ではB級2組から同1組に昇級し、段位も7月の棋聖防衛で九段に昇段したため、対局料などの「基本給」が20~30%アップ。竜王位獲得前までの対局料・賞金合計は7000万円前後と推定される。
この額に竜王位の4400万円を加えると軽く1億円超えとなるが、実は賞金額の加算はどのタイトル戦も就位式が基準。竜王戦は例年1月中旬に就位式を行うため、4400万円は22年にカウントされる。藤井は同年に3冠を維持するなど今年同様の成績を残せば1億円プレーヤーとなる計算だ。
◇藤井 聡太(ふじい・そうた)2002年(平14)7月19日生まれ、愛知県瀬戸市出身の19歳。5歳で将棋を始め、10歳で関西奨励会入会。四段昇段(プロ入り)は史上最年少の14歳2カ月。デビュー以降29連勝は史上初。タイトル戦初出場だった20年6~7月の棋聖戦5番勝負で渡辺明棋聖(当時)を3勝1敗で下し、17歳11カ月で史上最年少戴冠。今年1月、将棋に専念するため、名古屋大教育学部付属高を卒業目前で中退。師匠は杉本昌隆八段。