「手足口病」季節はずれの流行の兆し…専門家「夏の病気だと思い感染に気づかないケースも」

乳幼児を中心に手足や口の中に発疹ができる感染症「手足口病」が、関西3府県で流行の兆しを見せている。
7日までの1週間で1医療機関あたりの患者数が大阪府は4・27人で前週の3・51人を上回り、警報レベルとなる5人に近づいている。近年は隔年で流行を繰り返し、7月下旬頃にピークを迎えることが多いが、専門家は季節はずれの流行の恐れがあるとして注意を呼びかけている。
国立感染症研究所によると、全国約3000の小児科から7月26日~8月1日に報告された患者数は1医療機関あたり0・18人だった。しかし、8月下旬に熊本県で警報レベルを超えるなど九州を中心に患者が増え始め、10月25~31日には1・52人となった。
関西3府県は、全国平均を上回る傾向となっており、最新の1週間(1~7日)では大阪府のほか、兵庫県が3・10人、京都府が3・01人でいずれも前週を上回り、増加傾向となっている。
予防には、家庭内でタオルを共有しないことやこまめな手洗いが重要だ。乳幼児は口の中の痛みでミルクなどを飲むのを嫌がることもあるため、脱水症状に注意する必要があり、十分な水分補給を心がける。
手足口病はエンテロウイルスが原因となり、くしゃみなどの飛沫(ひまつ)を吸い込んだり、ウイルスがついたおもちゃなどを触ったりすることで感染する。流行時期がずれているのは、新型コロナウイルスの感染対策が影響している可能性もあるが、原因ははっきりしていないという。
大阪府感染症情報センターの本村和嗣センター長は「手足口病は夏の病気だと思い、親が子どもの感染に気づかないケースもある。便に含まれるウイルスが口に入って感染することもあるため、特におむつを交換した後は手洗いを徹底してほしい」と話している。