知らない人は大損する…来年のルール改正で年金の「もらえる額」がこれだけ変わる…!

楽しい旅行も、格安ツアーの謳い文句を鵜呑みにすると、うっかり「思い出したくもない旅行」になる可能性があることを、前編の「短い滞在時間、土産が買えない…「激安ツアー」に参加して、金をドブに捨てた高齢者の嘆き」でお伝えした。後編では、来年の4月に大改正する年金制度の詳細をお伝えする。
「退職が再来年に迫っていますが、その先どうやって暮らしていくか、まだ決められていません。何歳まで働けばいいのか、65歳から年金を受け取るべきか。しかも来年4月には年金の制度も大幅に変わるというし……」(都内在住・58歳男性)
2022年4月から、年金大改正が施行となる。その最大のポイントは、「75歳まで繰り下げ」ができるようになることだ。これまでは年金の受給を65歳から70歳まで遅らせて、受給額を42%増やすことができた。
来年4月からは、さらに5年受給を遅くすることで、年金受給額を84%も増やせるようになる。老齢基礎年金の満額78万900円を受け取る予定だった人は、受給額が最大143万6858円となるのだ。
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ただし注意が必要なのは、長生きできなければ損をする可能性もあるということだ。「75歳から受給して年金額を最大限増やしたとしても、65歳から受給した場合よりトータルで多い金額を貰うには、86歳より長く生きなければなりません。平均寿命が82歳前後となる男性は、慎重に検討したほうがいいでしょう」(ファイナンシャル・プランナーの畠中雅子氏)一方、男性より長生きをする女性は、夫の死後も手厚い年金を受け取れるのは心強い。妻の年金受給を遅らせても夫婦の家計がやっていけるのか、今からシミュレーションをしておきたい。「65歳になる約3ヵ月前に届く年金裁定請求書の提出を遅らせれば、受給開始年齢は自動的に繰り下げられていきます。たとえば妻が68歳で生活費の不足が不安になったら、その段階で年金をもらい始めてもいいのです」(ファイナンシャル・プランナーの横山光昭氏)一方、年金は65歳より前でも、早ければ60歳から繰り上げ受給することもできる。国民年金受給者のうち12・3%はこの繰り上げを選んでいるが、年金大改正は繰り上げをしている人にとっては朗報となりそうだ。 「60~65歳で働きながら年金をもらっていた人は、収入と年金を足して月28万円を超えると年金を減額される仕組みになっていました。いわゆる在職老齢年金です」(ファイナンシャル・プランナーの風呂内亜矢氏)月16万円の給与収入がある人で考えてみよう。この人が月17万円の年金を受給すると、収入は計33万円となり、基準の28万円を超える。すると超過分5万円の半分にあたる2万5000円が年金から引かれ、年金が14万5000円に減額されてしまうのだ。「しかし来年4月からは、基準額が月47万円に上がります。繰り上げ受給の年金を減らさないよう働き方を調整していた人は働きやすくなります。これから受給する人は給料を増やし、繰り下げ受給も検討しやすくなります」(風呂内氏)大激変する年金制度を攻略できれば、老後の収入を確実に増やせる。『週刊現代』2021年11月6日号より
ただし注意が必要なのは、長生きできなければ損をする可能性もあるということだ。
「75歳から受給して年金額を最大限増やしたとしても、65歳から受給した場合よりトータルで多い金額を貰うには、86歳より長く生きなければなりません。
平均寿命が82歳前後となる男性は、慎重に検討したほうがいいでしょう」(ファイナンシャル・プランナーの畠中雅子氏)
一方、男性より長生きをする女性は、夫の死後も手厚い年金を受け取れるのは心強い。妻の年金受給を遅らせても夫婦の家計がやっていけるのか、今からシミュレーションをしておきたい。
「65歳になる約3ヵ月前に届く年金裁定請求書の提出を遅らせれば、受給開始年齢は自動的に繰り下げられていきます。たとえば妻が68歳で生活費の不足が不安になったら、その段階で年金をもらい始めてもいいのです」(ファイナンシャル・プランナーの横山光昭氏)
一方、年金は65歳より前でも、早ければ60歳から繰り上げ受給することもできる。国民年金受給者のうち12・3%はこの繰り上げを選んでいるが、年金大改正は繰り上げをしている人にとっては朗報となりそうだ。
「60~65歳で働きながら年金をもらっていた人は、収入と年金を足して月28万円を超えると年金を減額される仕組みになっていました。いわゆる在職老齢年金です」(ファイナンシャル・プランナーの風呂内亜矢氏)月16万円の給与収入がある人で考えてみよう。この人が月17万円の年金を受給すると、収入は計33万円となり、基準の28万円を超える。すると超過分5万円の半分にあたる2万5000円が年金から引かれ、年金が14万5000円に減額されてしまうのだ。「しかし来年4月からは、基準額が月47万円に上がります。繰り上げ受給の年金を減らさないよう働き方を調整していた人は働きやすくなります。これから受給する人は給料を増やし、繰り下げ受給も検討しやすくなります」(風呂内氏)大激変する年金制度を攻略できれば、老後の収入を確実に増やせる。『週刊現代』2021年11月6日号より
「60~65歳で働きながら年金をもらっていた人は、収入と年金を足して月28万円を超えると年金を減額される仕組みになっていました。いわゆる在職老齢年金です」(ファイナンシャル・プランナーの風呂内亜矢氏)
月16万円の給与収入がある人で考えてみよう。この人が月17万円の年金を受給すると、収入は計33万円となり、基準の28万円を超える。
すると超過分5万円の半分にあたる2万5000円が年金から引かれ、年金が14万5000円に減額されてしまうのだ。
「しかし来年4月からは、基準額が月47万円に上がります。繰り上げ受給の年金を減らさないよう働き方を調整していた人は働きやすくなります。これから受給する人は給料を増やし、繰り下げ受給も検討しやすくなります」(風呂内氏)
大激変する年金制度を攻略できれば、老後の収入を確実に増やせる。
『週刊現代』2021年11月6日号より