「なんちゃってじゃないリアル20歳とかが増えました」 緊急事態宣言後の色街に起こった“明らかな変化”《吉原探訪ルポ》

《吉原探訪ルポ》美容外科では「最近、風俗嬢が増えた。暇な人が多いんだろうね」と… 緊急事態宣言後の色街はどうなっていたのか? から続く
2021年10月1日に解除された緊急事態宣言。
【写真】話を聞いた真理子さん(33)
さらに11月に入ると新型コロナウイルスの新規感染者は、一日に2桁ほどまで下がった。長かったコロナ禍の生活からも、ようやく抜け出せるような兆しが見えてきた。
私は、昨年末から文春オンラインで、和歌山の天王新地、大阪の泉の広場、群馬県の伊香保、札幌のススキノ、東京の吉原といったコロナ禍の色街を訪ね、そこで働く女性たちに話を聞いてきた。
いま、ようやく新型コロナウイルスの流行がひと段落したとき、ふと考えたことがある。これまで話を聞かせてくれた女性たちは、一体どうしているだろうか? 客足は以前のように戻りつつあるのか。それとも変わらず、冷え込んだままなのか――。
そんな疑問を胸に抱いて私がまず足を運んだのは、400年の歴史がある東京の色街・吉原。2021年2月に私は真理子というソープ嬢にインタビューをしているが、再び彼女に現状を聞いた。(全2回の2回目/前編を読む)
八木澤高明
◆◆◆
「緊急事態宣言があけてから、お客様が入っているなという実感はありますね。上野や三ノ輪へ行く送迎の車が以前より多く行き来していますし、少しずつ活気が戻っているような気がします。私のお客様もコロナが流行っている間、まったく連絡がなかった人からも電話がかかってくるようになり、実際にお店に来てくれるようになりました」
店の中では、どのような点に彼女はコロナ禍とその後の違いを感じたのだろうか。
「これまでは、お店の待機室に女の子がいなかったんですけど、今では2、3人はいるようになりましたね。特に土日は、お店の部屋がいっぱいになるんです。あけてすぐの時には、他のお店に部屋借りをしたほどでした。そんなことは、コロナが流行っている時ではあり得ませんでした。だけど、すべての女の子が忙しいわけではなくて、女の子の明暗がはっきりするようになりましたね」
パパ活やギャラ飲みで稼ぎを補填、出会い系アプリで愛人に――それはどういうことですか?「私の同僚の女の子に、ホストと同棲していたんですけど、コロナ期間に別れて、昼職をしながらお店に復帰した子がいるんです。その子は、予約が入った時しか出勤させてもらえなくなってしまって、出勤調整が行われているんです」――そういった女性はどうしているんですか?「パパ活だとかギャラ飲みだと聞いています。同僚の子は出会い系のアプリで、愛人になって何とか生活していると言っていました。一回会うと5万円で、月に5回ほど会うので、月末に25万円もらっているそうです。コロナ前なら彼女は月に100万円は稼げたと思うんですけど、かなりの減収ですよね。彼女にとって厳しい状況は、緊急事態宣言があけても変わらないですね」お客が「ワクチン打っているんなら遊びにいくよ」 真理子の働いている店は、5万円台の高級店に属すのだが、同じ価格帯の店でも、新人が入っていないところは、客足が鈍いとも真理子は言った。「うちの店は人気店なので、コロナが流行っている時にも、新人さんを入れていたんですよ。コロナが減ってきて、ちょっと遊ぼうかなという人が、若い子を選んでいるんです。それで私たちみたいに、30代に差し掛かると、なかなか新規のお客さんを掴むのが難しくなっています」 一部とはいえ、吉原に客の足が戻りつつある。緊急事態宣言の解除とともに、真理子が実感しているのは、ワクチン接種の効果だという。「お客様から、『ワクチン打っているんなら遊びにいくよ』って、言われることが多いですね。ワクチンのことを気にしているのは地方の方が多いです。東京の感染者がオリンピックの頃とか凄かったじゃないですか。私のお客様には、岩手、富山、新潟、長野、静岡とか地方の方も少なくないのですが、ワクチン接種が終わって、緊急事態宣言が解除されたら、急に電話が続けて入りました。今週は茨城の人からも『行くよって』連絡がありました。実を言うと、私自身は、ワクチンなんか打ちたくないんですよ。何かみんなが右にならえで強制されているみたいで気持ち悪くないですか? それでもお客様が不安になりますし、お仕事のためなので、仕方なく打ちました」「なんちゃってじゃない18歳、20歳が…」ナイナイ岡村の発言が事実に 新型コロナウイルスの流行によって、働く女性たちの年齢層とタイプには、明らかな変化が見られるようになったと、真理子は言う。「コロナが流行りはじめてすぐに、ナイナイの岡村が『これから風俗には新しい女の子が入ってくるから楽しみだ』みたいなことを言って、ものすごく批判されましたけど、あの言葉は事実です。コロナで風俗の入り口が広くなって、なんちゃってじゃない、リアル18歳とか20歳が増えましたよ。本当に右も左もわからない子たちで、『お金稼げるからいいか』って感じの軽い気持ちなんですよね。 驚いたのは、この仕事は、お客さんとは店外で直接会ったりするのは禁止されていて、会うとしたらこっそり会って、仕事仲間にも言わないものなのですが彼女たちには関係ないんです。同僚の女性がいるのに待機室であっけらかんと、『千葉の男と会ったけど、貰ったお金が少ないからビンタして帰ってきた』とか平気で話しているんですよ。ソープで働いていて、そんな子を見たのは、コロナ後になってからです」 一方で、そういった若い女性たちは、店で人気があるという。「男の人もベテランの女性よりは、ソープでの経験が少ない女の子に手取り、足取り教えながらプレイするのが楽しいようで、彼女たちの指名が多いんです。私はお店では、20代半ばと言っていますが、実年齢は30代前半です。やっぱりリアル18歳には肌の張りとかは敵わないじゃないですか。まだ私は指名のお客様がいるからいいですが、太いお客様がいない子は大変だと思います」地方の風俗店は、出稼ぎ女性の受け入れに及び腰 コロナが流行する以前であれば、吉原にこだわらずとも、出稼ぎと呼ばれる、全国各地の風俗街への出張があったという。実際に真理子も、コロナ前に岐阜の金津園などに出稼ぎに行ったことがあったという。それも、コロナ禍で条件が悪くなり、今も戻っていないという。「コロナ前だったら、出稼ぎに行けば、交通費とホテル代にプラスして1日6万円だとか、お茶を引いても、最低保証がお店から出ていたんですけど、そういう保証がなくなりました。地方のお店も、東京周辺の女の子に来て欲しくないという思いもあるんじゃないですか」 実際に2020年7月には青森県の男性警察官が、青森市内で派遣型のファッションヘルスを利用して、新型コロナウイルスに感染したという事例がある。感染元の女性は茨城県の在住だった。彼女は真理子が言う出稼ぎで青森に行ったと考えられる。地方の風俗店も、新型コロナが広がるにつれて、出稼ぎ女性の受け入れに及び腰になっていったのは、想像に難くない。70代のお客さんと、一年半ぶりに銀座でお寿司 風俗業界は、厳しい状況が続いているようだが、真理子自身はどうなのだろうか。「地方のお客様が来てくれるようになったのと、ご高齢のおじい様方も戻ってきてくれましたね。そのうちのひとりで70代のおじいさまで、一方的に婚約指輪を渡してきたお客様がいるんですけど、1年半ぶりに銀座でお寿司を食べました。お店は銀座の女性と同伴する方々で満席でした。コロナ前は、月に1度はお会いしていたんですが、コロナが流行っている間は、会いましょうという連絡は一切ありませんでした。『私からは逃げられませんからね』と会うたびに耳元で囁かれるんですけど、以前は『うざいな』と思っていましたが、久しぶりにその言葉を聞いて、何となく日常が戻ってきたような気になりました」 今後新型コロナウイルスの流行がどのようになるのか、まだまだ予断を許さない。ただ、真理子は今年の前半よりは、状況が改善しつつあることを実感している。一方で、吉原のソープランドだけでなく、デリヘルでの仕事も掛け持ちしているという。もしものために備えを怠らない彼女たちの逞しさは、いつの時代も変わらないのだった。(八木澤 高明/Webオリジナル(特集班))
――それはどういうことですか?
「私の同僚の女の子に、ホストと同棲していたんですけど、コロナ期間に別れて、昼職をしながらお店に復帰した子がいるんです。その子は、予約が入った時しか出勤させてもらえなくなってしまって、出勤調整が行われているんです」
――そういった女性はどうしているんですか?
「パパ活だとかギャラ飲みだと聞いています。同僚の子は出会い系のアプリで、愛人になって何とか生活していると言っていました。一回会うと5万円で、月に5回ほど会うので、月末に25万円もらっているそうです。コロナ前なら彼女は月に100万円は稼げたと思うんですけど、かなりの減収ですよね。彼女にとって厳しい状況は、緊急事態宣言があけても変わらないですね」
真理子の働いている店は、5万円台の高級店に属すのだが、同じ価格帯の店でも、新人が入っていないところは、客足が鈍いとも真理子は言った。
「うちの店は人気店なので、コロナが流行っている時にも、新人さんを入れていたんですよ。コロナが減ってきて、ちょっと遊ぼうかなという人が、若い子を選んでいるんです。それで私たちみたいに、30代に差し掛かると、なかなか新規のお客さんを掴むのが難しくなっています」
一部とはいえ、吉原に客の足が戻りつつある。緊急事態宣言の解除とともに、真理子が実感しているのは、ワクチン接種の効果だという。
「お客様から、『ワクチン打っているんなら遊びにいくよ』って、言われることが多いですね。ワクチンのことを気にしているのは地方の方が多いです。東京の感染者がオリンピックの頃とか凄かったじゃないですか。私のお客様には、岩手、富山、新潟、長野、静岡とか地方の方も少なくないのですが、ワクチン接種が終わって、緊急事態宣言が解除されたら、急に電話が続けて入りました。今週は茨城の人からも『行くよって』連絡がありました。実を言うと、私自身は、ワクチンなんか打ちたくないんですよ。何かみんなが右にならえで強制されているみたいで気持ち悪くないですか? それでもお客様が不安になりますし、お仕事のためなので、仕方なく打ちました」
「なんちゃってじゃない18歳、20歳が…」ナイナイ岡村の発言が事実に 新型コロナウイルスの流行によって、働く女性たちの年齢層とタイプには、明らかな変化が見られるようになったと、真理子は言う。「コロナが流行りはじめてすぐに、ナイナイの岡村が『これから風俗には新しい女の子が入ってくるから楽しみだ』みたいなことを言って、ものすごく批判されましたけど、あの言葉は事実です。コロナで風俗の入り口が広くなって、なんちゃってじゃない、リアル18歳とか20歳が増えましたよ。本当に右も左もわからない子たちで、『お金稼げるからいいか』って感じの軽い気持ちなんですよね。 驚いたのは、この仕事は、お客さんとは店外で直接会ったりするのは禁止されていて、会うとしたらこっそり会って、仕事仲間にも言わないものなのですが彼女たちには関係ないんです。同僚の女性がいるのに待機室であっけらかんと、『千葉の男と会ったけど、貰ったお金が少ないからビンタして帰ってきた』とか平気で話しているんですよ。ソープで働いていて、そんな子を見たのは、コロナ後になってからです」 一方で、そういった若い女性たちは、店で人気があるという。「男の人もベテランの女性よりは、ソープでの経験が少ない女の子に手取り、足取り教えながらプレイするのが楽しいようで、彼女たちの指名が多いんです。私はお店では、20代半ばと言っていますが、実年齢は30代前半です。やっぱりリアル18歳には肌の張りとかは敵わないじゃないですか。まだ私は指名のお客様がいるからいいですが、太いお客様がいない子は大変だと思います」地方の風俗店は、出稼ぎ女性の受け入れに及び腰 コロナが流行する以前であれば、吉原にこだわらずとも、出稼ぎと呼ばれる、全国各地の風俗街への出張があったという。実際に真理子も、コロナ前に岐阜の金津園などに出稼ぎに行ったことがあったという。それも、コロナ禍で条件が悪くなり、今も戻っていないという。「コロナ前だったら、出稼ぎに行けば、交通費とホテル代にプラスして1日6万円だとか、お茶を引いても、最低保証がお店から出ていたんですけど、そういう保証がなくなりました。地方のお店も、東京周辺の女の子に来て欲しくないという思いもあるんじゃないですか」 実際に2020年7月には青森県の男性警察官が、青森市内で派遣型のファッションヘルスを利用して、新型コロナウイルスに感染したという事例がある。感染元の女性は茨城県の在住だった。彼女は真理子が言う出稼ぎで青森に行ったと考えられる。地方の風俗店も、新型コロナが広がるにつれて、出稼ぎ女性の受け入れに及び腰になっていったのは、想像に難くない。70代のお客さんと、一年半ぶりに銀座でお寿司 風俗業界は、厳しい状況が続いているようだが、真理子自身はどうなのだろうか。「地方のお客様が来てくれるようになったのと、ご高齢のおじい様方も戻ってきてくれましたね。そのうちのひとりで70代のおじいさまで、一方的に婚約指輪を渡してきたお客様がいるんですけど、1年半ぶりに銀座でお寿司を食べました。お店は銀座の女性と同伴する方々で満席でした。コロナ前は、月に1度はお会いしていたんですが、コロナが流行っている間は、会いましょうという連絡は一切ありませんでした。『私からは逃げられませんからね』と会うたびに耳元で囁かれるんですけど、以前は『うざいな』と思っていましたが、久しぶりにその言葉を聞いて、何となく日常が戻ってきたような気になりました」 今後新型コロナウイルスの流行がどのようになるのか、まだまだ予断を許さない。ただ、真理子は今年の前半よりは、状況が改善しつつあることを実感している。一方で、吉原のソープランドだけでなく、デリヘルでの仕事も掛け持ちしているという。もしものために備えを怠らない彼女たちの逞しさは、いつの時代も変わらないのだった。(八木澤 高明/Webオリジナル(特集班))
新型コロナウイルスの流行によって、働く女性たちの年齢層とタイプには、明らかな変化が見られるようになったと、真理子は言う。
「コロナが流行りはじめてすぐに、ナイナイの岡村が『これから風俗には新しい女の子が入ってくるから楽しみだ』みたいなことを言って、ものすごく批判されましたけど、あの言葉は事実です。コロナで風俗の入り口が広くなって、なんちゃってじゃない、リアル18歳とか20歳が増えましたよ。本当に右も左もわからない子たちで、『お金稼げるからいいか』って感じの軽い気持ちなんですよね。
驚いたのは、この仕事は、お客さんとは店外で直接会ったりするのは禁止されていて、会うとしたらこっそり会って、仕事仲間にも言わないものなのですが彼女たちには関係ないんです。同僚の女性がいるのに待機室であっけらかんと、『千葉の男と会ったけど、貰ったお金が少ないからビンタして帰ってきた』とか平気で話しているんですよ。ソープで働いていて、そんな子を見たのは、コロナ後になってからです」
一方で、そういった若い女性たちは、店で人気があるという。「男の人もベテランの女性よりは、ソープでの経験が少ない女の子に手取り、足取り教えながらプレイするのが楽しいようで、彼女たちの指名が多いんです。私はお店では、20代半ばと言っていますが、実年齢は30代前半です。やっぱりリアル18歳には肌の張りとかは敵わないじゃないですか。まだ私は指名のお客様がいるからいいですが、太いお客様がいない子は大変だと思います」地方の風俗店は、出稼ぎ女性の受け入れに及び腰 コロナが流行する以前であれば、吉原にこだわらずとも、出稼ぎと呼ばれる、全国各地の風俗街への出張があったという。実際に真理子も、コロナ前に岐阜の金津園などに出稼ぎに行ったことがあったという。それも、コロナ禍で条件が悪くなり、今も戻っていないという。「コロナ前だったら、出稼ぎに行けば、交通費とホテル代にプラスして1日6万円だとか、お茶を引いても、最低保証がお店から出ていたんですけど、そういう保証がなくなりました。地方のお店も、東京周辺の女の子に来て欲しくないという思いもあるんじゃないですか」 実際に2020年7月には青森県の男性警察官が、青森市内で派遣型のファッションヘルスを利用して、新型コロナウイルスに感染したという事例がある。感染元の女性は茨城県の在住だった。彼女は真理子が言う出稼ぎで青森に行ったと考えられる。地方の風俗店も、新型コロナが広がるにつれて、出稼ぎ女性の受け入れに及び腰になっていったのは、想像に難くない。70代のお客さんと、一年半ぶりに銀座でお寿司 風俗業界は、厳しい状況が続いているようだが、真理子自身はどうなのだろうか。「地方のお客様が来てくれるようになったのと、ご高齢のおじい様方も戻ってきてくれましたね。そのうちのひとりで70代のおじいさまで、一方的に婚約指輪を渡してきたお客様がいるんですけど、1年半ぶりに銀座でお寿司を食べました。お店は銀座の女性と同伴する方々で満席でした。コロナ前は、月に1度はお会いしていたんですが、コロナが流行っている間は、会いましょうという連絡は一切ありませんでした。『私からは逃げられませんからね』と会うたびに耳元で囁かれるんですけど、以前は『うざいな』と思っていましたが、久しぶりにその言葉を聞いて、何となく日常が戻ってきたような気になりました」 今後新型コロナウイルスの流行がどのようになるのか、まだまだ予断を許さない。ただ、真理子は今年の前半よりは、状況が改善しつつあることを実感している。一方で、吉原のソープランドだけでなく、デリヘルでの仕事も掛け持ちしているという。もしものために備えを怠らない彼女たちの逞しさは、いつの時代も変わらないのだった。(八木澤 高明/Webオリジナル(特集班))
一方で、そういった若い女性たちは、店で人気があるという。
「男の人もベテランの女性よりは、ソープでの経験が少ない女の子に手取り、足取り教えながらプレイするのが楽しいようで、彼女たちの指名が多いんです。私はお店では、20代半ばと言っていますが、実年齢は30代前半です。やっぱりリアル18歳には肌の張りとかは敵わないじゃないですか。まだ私は指名のお客様がいるからいいですが、太いお客様がいない子は大変だと思います」
コロナが流行する以前であれば、吉原にこだわらずとも、出稼ぎと呼ばれる、全国各地の風俗街への出張があったという。実際に真理子も、コロナ前に岐阜の金津園などに出稼ぎに行ったことがあったという。それも、コロナ禍で条件が悪くなり、今も戻っていないという。
「コロナ前だったら、出稼ぎに行けば、交通費とホテル代にプラスして1日6万円だとか、お茶を引いても、最低保証がお店から出ていたんですけど、そういう保証がなくなりました。地方のお店も、東京周辺の女の子に来て欲しくないという思いもあるんじゃないですか」
実際に2020年7月には青森県の男性警察官が、青森市内で派遣型のファッションヘルスを利用して、新型コロナウイルスに感染したという事例がある。感染元の女性は茨城県の在住だった。彼女は真理子が言う出稼ぎで青森に行ったと考えられる。地方の風俗店も、新型コロナが広がるにつれて、出稼ぎ女性の受け入れに及び腰になっていったのは、想像に難くない。70代のお客さんと、一年半ぶりに銀座でお寿司 風俗業界は、厳しい状況が続いているようだが、真理子自身はどうなのだろうか。「地方のお客様が来てくれるようになったのと、ご高齢のおじい様方も戻ってきてくれましたね。そのうちのひとりで70代のおじいさまで、一方的に婚約指輪を渡してきたお客様がいるんですけど、1年半ぶりに銀座でお寿司を食べました。お店は銀座の女性と同伴する方々で満席でした。コロナ前は、月に1度はお会いしていたんですが、コロナが流行っている間は、会いましょうという連絡は一切ありませんでした。『私からは逃げられませんからね』と会うたびに耳元で囁かれるんですけど、以前は『うざいな』と思っていましたが、久しぶりにその言葉を聞いて、何となく日常が戻ってきたような気になりました」 今後新型コロナウイルスの流行がどのようになるのか、まだまだ予断を許さない。ただ、真理子は今年の前半よりは、状況が改善しつつあることを実感している。一方で、吉原のソープランドだけでなく、デリヘルでの仕事も掛け持ちしているという。もしものために備えを怠らない彼女たちの逞しさは、いつの時代も変わらないのだった。(八木澤 高明/Webオリジナル(特集班))
実際に2020年7月には青森県の男性警察官が、青森市内で派遣型のファッションヘルスを利用して、新型コロナウイルスに感染したという事例がある。感染元の女性は茨城県の在住だった。彼女は真理子が言う出稼ぎで青森に行ったと考えられる。地方の風俗店も、新型コロナが広がるにつれて、出稼ぎ女性の受け入れに及び腰になっていったのは、想像に難くない。
風俗業界は、厳しい状況が続いているようだが、真理子自身はどうなのだろうか。
「地方のお客様が来てくれるようになったのと、ご高齢のおじい様方も戻ってきてくれましたね。そのうちのひとりで70代のおじいさまで、一方的に婚約指輪を渡してきたお客様がいるんですけど、1年半ぶりに銀座でお寿司を食べました。お店は銀座の女性と同伴する方々で満席でした。コロナ前は、月に1度はお会いしていたんですが、コロナが流行っている間は、会いましょうという連絡は一切ありませんでした。『私からは逃げられませんからね』と会うたびに耳元で囁かれるんですけど、以前は『うざいな』と思っていましたが、久しぶりにその言葉を聞いて、何となく日常が戻ってきたような気になりました」
今後新型コロナウイルスの流行がどのようになるのか、まだまだ予断を許さない。ただ、真理子は今年の前半よりは、状況が改善しつつあることを実感している。一方で、吉原のソープランドだけでなく、デリヘルでの仕事も掛け持ちしているという。もしものために備えを怠らない彼女たちの逞しさは、いつの時代も変わらないのだった。(八木澤 高明/Webオリジナル(特集班))
今後新型コロナウイルスの流行がどのようになるのか、まだまだ予断を許さない。ただ、真理子は今年の前半よりは、状況が改善しつつあることを実感している。一方で、吉原のソープランドだけでなく、デリヘルでの仕事も掛け持ちしているという。もしものために備えを怠らない彼女たちの逞しさは、いつの時代も変わらないのだった。
(八木澤 高明/Webオリジナル(特集班))