覚醒剤密売で工藤会幹部ら16人逮捕、締め付け厳しく福岡県外に送付…客の大半が九州・四国

北九州市を拠点に覚醒剤の密売を繰り返したなどとして、福岡県警が特定危険指定暴力団工藤会系組幹部木村道直被告(57)(北九州市八幡東区)と密売グループメンバー、客らの計16人を、覚醒剤取締法違反などの疑いで逮捕していたことが捜査関係者への取材でわかった。
県警は工藤会の密売グループや客を相次いで摘発しており、木村被告らは締め付けが厳しい福岡県内を避け、県外の客に覚醒剤の送付を繰り返していたという。
捜査関係者によると、木村被告は営利目的で今年6月、長崎県内の受け取り役に覚醒剤約2グラムを送付し、客に5万円で密売するなどした疑いがある。大筋で容疑を認めているという。福岡地検小倉支部は10月、木村被告が密売を何度も繰り返したとして、訴因変更し、より罰則が重い麻薬特例法違反でも起訴した。
福岡県警は6月末に木村被告の自宅を捜索した際、80袋に小分けされた覚醒剤約65グラム(末端価格約390万円)や密売用の注射器、電子計量器のほか、密売で得たとみられる現金160万円も押収。数十人の客のうち、大半が福岡県以外の九州や四国地方などだという。
県警によると、覚醒剤事件での県内の暴力団関係者の摘発は、今年は10月末までに265人。このうち工藤会は91人で最も多い。県警は覚醒剤は工藤会の資金源の一つとみて、入手ルートや資金の流れを調べている。