10万円給付に…「継続的な支援が欲しい」シングルマザーや大学生が抱く複雑な思い【福岡発】

経済対策の柱と位置づけられた18歳以下への10万円相当の給付。
岸田文雄首相:年内、できるだけ早期に、補正予算を成立させ、国民の皆さんに一刻も早くお届けします
自民党と公明党は、年内に現金5万円、2022年春ごろに5万円相当のクーポンを支給するとし、「年収960万円」の所得制限を設けることで合意した。また、マイナンバーカードの新規取得者や保有者に最大2万円のポイントを付与することや生活に困窮している住民税非課税世帯には別途で10万円を給付するという。
この発表に街の人はー
70代女性:クーポンと現金、半々でよかったかなと思います。10万円現金よりも。お金だったら貯金とかするし
50代女性(高校生の母親):学資とかも大変ですので、頂けるものはありがたいですけど、みなさんに平等に行くようにしたほうがいい
70代男性:本当に困っている人に対しての給付を急いだほうがいいと思いますね。お子さんをお持ちの人は大変かと思いますけども、それ以外に仕事がなくて困っている人もたくさんいると思いますから
福岡市東区のクリニック内にある子ども食堂。放課後になると、子どもたちが次々と訪れ、夕食を食べたり、遊んだり、ゆっくりとした時間を過ごす。
子ども:おいしい。おかわりする
クリニックでは「子どもたちが遊び、学び、おなかもいっぱいになる場所」をつくろうと、2021年6月から休診日に子ども食堂の運営を開始。野菜は青果市場から寄付してもらい、無料で食事を提供している。
福岡東ほばしらクリニック・杉本謄寿マネージャー:仕事がなくなったり減っていたり、親御さんが感染して子育てが大変になったりという話は聞くので…コロナがこれだけ影響を及ぼしている中で、大人に直接の影響が来ると、当然それは子どもにも来るんだろうなと言うのは感じている。子どもにとって、息抜きできる場所になればいい
小学生の兄弟を通わせている母親は…
子ども食堂を利用する母親:(コロナ禍で)日常が変わっているから、それに家計がギスギスして頭がいっぱいになって、子どもにあたっちゃうというのもあるから、こういうところがあるから子どもを行かせて、ストレスないように…。すごい助かっています、非常に。お金がないからってならないで、「いっぱい食べておいで」って。だからこういう施設をもっと増やしてほしいというのはありますね
一時的なものよりも、継続的に子どもたちが利用できる支援施設をもっと増やしてほしいと訴える。
さらに3人の子どもを育てているシングルマザーは…
県内で3人の子どもを育てるシングルマザー:クリスマスも近いですし、誕生日の子どももいるので、望んでいるものを買ってあげたい
コロナの影響で以前勤めていた会社から解雇され、現在はパート収入とフードバンクの寄付で生活している女性。子ども3人分と住民税非課税世帯への10万円を合わせると40万円相当が給付されることになる。率直に嬉しいと感じているが、一時的な給付だけでは不安は拭えない。
県内で3人の子どもを育てるシングルマザー:(コロナの影響で)予定していた給料が下がるということもあるので、そう思うと(給付金は)もうちょっと使うのを我慢しようかなとかなってしまう。希望としては、母子扶養手当や児童手当をもうちょっと金額を上げて持続的に支援してもらいたい
さらに政府は今回、生活に困っている学生にも10万円を給付すると発表した。これに複雑な思いを抱く学生もいる。久留米市で1人暮らしをしている大学2年の田村さん。仕送りはもらわず、バイトの収入のみで、生活している。
久留米市で1人暮らしをする田村理さん(大学2年):そんなに(バイトの)シフトにも入れてないので、月によくて5万円くらいですね。食費とかはできるだけ安い肉を買って、色々工夫している
今回、政府が発表した困窮学生への10万円給付についてはまだ釈然としない点が多いという。
久留米市で1人暮らしをする田村理さん(大学2年):お金をあげるというよりは、(学費を下げるなど)そもそもの根本的な解決をしてくれたほうが嬉しい。”生活を送るのが難しい人はここからここまで”という線引きが難しい。お金を配布すると言っても、どのみち批判は避けられないと思う
給付の明確な目的は?そして効果は?国民が納得できる丁寧な説明が求められている。
(テレビ西日本)