木下富美子都議 ついに辞職も恨み節「仕事をさせてもらえない理不尽な現実に悩み」

東京都議選前に無免許運転を繰り返していたとして在宅起訴され、東京都議会から2度の辞職勧告決議を受けながら拒否していた木下富美子都議(55)が22日、辞職した。東京都庁で会見を開き辞意を表明、会見後に議長に議員辞職願を提出し許可された。約1時間25分の会見では反省の言葉を並べる一方、「理不尽な現実に悩んだ」と恨み節も。かつて所属していた「都民ファーストの会」特別顧問を務める小池百合子都知事から辞職を勧められたことも明かした。
“鋼のメンタル”と称された木下都議が、ついに観念した。会見冒頭、呼吸を整えて話し始めた木下都議は「都議会議員の職を辞する決断しましたのでご説明いたします。多くの都民の皆さんにおわびいたします。本当に申し訳ございませんでした」。神妙な表情で謝罪し頭を下げた。
再選後初登庁した9日には議員活動継続の意向を表明していた。しかし、自身を取り巻く状況の厳しさに判断を一転させた。
無免許運転については再三、謝罪と反省の言葉を連ねた。「交通法規に対する順法精神が弛緩していたことは本当に申し訳ない」と反省の言葉を述べ「今後下される司直の判断に従い罪を償って参ります」と話した。
その一方で、出席する意向を示した9日の委員会が、一部議員の反発で開催されなかったことを挙げ「仕事がしたくて議員継続を望んでいるにも関わらず、仕事をさせてもらえない」、「議員として十分に仕事をさせてもらえない理不尽な現実に悩みました」と“恨み節”をこぼす場面もあった。
議会に現れず雲隠れしていた期間について「自宅は危険な状態で、それ以外の場所にいた」と明かし、「大切な両親の安全が脅かされる事態となった。これ以上家族を巻き込むことができない」と辞任決断に至った理由を説明した。
会見に先立ち、午後2時からは知事室で「政治の師」と仰ぐ小池都知事と約20分間面会。辞職の意向を伝えた。知事からは「ここはいったん退いて、交通事故の解決に専念したらどうか。人生が終わるわけではない」「再出発するときには相談に乗る」と声をかけられたといい「叱責も含め、親身になっていただいてありがたかった」と感謝した。
3カ月分の議員報酬約190万円をNPO団体に寄付したことや政務活動費も求めないことは表明していたが、この日は議員活動を再開したとする10月以降の報酬については「考えたい」と検討する姿勢も示した。
今後は支援者らへおわび行脚の後、議員として注力してきた女性や子供らへの支援活動を継続したいと希望。再出馬は「全く考えることはできていません」と話すにとどめた。