「これ傷害事件だから」撮り鉄トラブルで警察出動 三脚ぶつけて流血沙汰…本人「カッとなった」

さいたま市内のJR武蔵野線・東浦和駅近くで、撮り鉄同士のトラブルがあり、ケガ人が出て警察が出動する騒ぎが起こった。
「いいから、どけ!」。カメラを構えた鉄道ファンが集まる中、青い長袖の上着を来た男性が、脚立の上から前方に向かって大声を上げる。
これに対し、左側で同じように脚立に乗っていた男性が「自分勝手なこと言ってんじゃないよ」と戒めると、青い上着の男性は、激高した様子で言い放った。
そして、脚立から1段下がると同時に、カメラの三脚を手で払うと、三脚はそのまま注意した男性に向かって倒れ、顔の右側を直撃した。
被害者の男性は、右の額に手を当て、ケガをした様子だ。「警察呼ぶぞ! このヤロー」と怒りを露わにした。血が出たのか、「ティッシュ、ティッシュ」と周囲が騒ぎ出し、「110番だ」「これ傷害事件だから」「ヤバいよ、これ」との声も上がった。
この15秒ほどの動画は、2021年11月23日の10時15分ごろにツイッターに投稿された。
その後、ツイッターでは、周囲にいたとみられる人たちから、関連する情報が次々に投稿された。それらの写真を見ると、現場にパトカー3台が駆け付けたとするものや、警察官2人が加害者の男性に事情を聴いているような場面もあった。
動画を投稿したアカウントは、その後削除されている。
加害者の男性とみられるツイッターアカウントは同日、「取り調べが終わりました 大変ご迷惑をおかけしました。反省しております」との投稿を行った後、アカウントを非公開にした。
JR東日本大宮支社の広報室にJ-CASTニュースが11月24日に聞いたところでは、23日は、鉄道ファンに人気がある国鉄時代の電気機関車EF65形が貨物列車をけん引して走った。ツイッター上ではこの日、武蔵野線を走るEF65形の写真がいくつも投稿されている。
埼玉県警の浦和東署は24日、取材に対し、トラブルが起きたのは、東浦和駅東側の水田の間にある野原で、電車を撮るのにカメラアングルがいいとされるスポットだったとした。
同署によると、加害者は、30代の男性で、23日午前9時30分ごろ、場所取りをめぐってトラブルになり、男性がカメラの三脚を手で払ったところ、被害者の男性に向かって倒れた。被害者は、額の右側を切って軽いケガをした。
加害者は、同署で取り調べを受け、被害者から注意を受け、「カッとなった」と供述した。被害者に三脚を当てようと思ったわけではないとも言っているという。被害者も、鉄道ファン同士だとして処罰感情はなく、傷害などの被害届は出ていない。
同署では、事件としての立件は見送ったが、加害者に対して厳重注意したとしている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)