2022年は3連休以上が9回あるが…専門家「日本は祝日多くても疲れが取れにくい」 ポイントは“誰が休みを決めるか”

2021年もあとわずか。2022年は3日以上の連休が多い年だ。
街で話を聞くと、仕事の内容などによって連休が増えることについての受け止めは様々で、専門家も日本は祝日が多くても疲れが取れづらいと話す。どうしたら「理想の休み」となるのか、海外の休日事情と比較してみた。
2022年のカレンダーを見ると、3連休以上の休みが2021年は5回だったのに対して9回もある。
中でもゴールデンウィークは2回の3連休があり、その前後を休みにできれば土日もあわせて10連休にすることができる。
この連休について、街の人に話を聞いた。
30代男性:嬉しいですね。ハワイでツーリングしたいです。ハーレーを借りて海沿いとかをバーッと走って、結構気持ちいいので行きたいですね
60代男性:10連休ね。九州出身だから(休みが)長くとれれば田舎に帰る。コロナで同窓会とかずっとやってないでしょ。もしやれるなら、帰りたいのは帰りたいですね
30代の母親:年間の中に3連休が増えるのは嬉しいですね。動物園に行けるし、公園にも行きやすいかな
40代男性:土日祝日休みの仕事じゃないものですから、そうなんだっていう程度です。コロナの状況なので、休みが増えたとしても周りの人はあまり動けないのかなと。新しいオミクロン株も増えていますし
20代女性2人:サービス業なのであんまり関係ない。たぶん休みない、うらやましいなって感じです
連休が多くなることについて、日本では立場によって様々。では、海外の休日事情はどうなっているのか?
日本貿易振興機構=ジェトロによると、主な海外の祝日の数は以下の通り。(※地域により祝日数は変わるため、あくまで参考の数)
【アジア】日本:16 中国:29 インド:17【ヨーロッパ】イングランド:10 フランス:11 ドイツ:9 イタリア:12【アメリカ大陸】アメリカ:12 カナダ:14 メキシコ:11 ブラジル:14【その他】オーストラリア:9 ナイジェリア:14 アラブ首長国連邦:15
中国は旧正月で7連休があるなど29日と特に数が多いが、日本も16日と他の国より比較的多くなっている。
ただし、祝日が多くても精神的な疲れがとれにくいと分析する専門家もいる。「リモート疲れとストレスを癒す『休む技術』」などの著作がある、精神科医で早稲田大学准教授の西多昌規さんに話を伺った。
日本は世界の中でも祝日が多いが、「お上が決めた一斉休日が多い」という見方もできるといい、人に決められた休日では精神的なストレスや疲れはとれにくく、結果として祝日が多くても休みが多いとは感じられないとしている。
年末年始やゴールデンウィークには一斉に人が出かけ、大変な混雑になるというデメリットもある。
理想の休み方は、自分の裁量で休める時間を作ること。ヨーロッパでは祝日は少ないが、有給休暇を自分で決めて数週間休む。日本も有給休暇を取ることが義務付けられたが、無理やり取らされたり、自分の好きな時期に取りづらいのではと西多さんは話している。
旅行会社の調査によると、2020年の日本の有給休暇の取得状況は平均9日で取得率は45%だった。これはヨーロッパなどに比べてかなり低い数字だ。
西多さんは「まずはできる範囲で、誰かに合わせずに全て自分でコントロールできる休みを。1日まるまるでなくても、数時間でもよいのでとってほしい」と話している。
そして、例えば「日頃できないことをする」「平日行けないところに行く」「何も予定をいれない」といった、他人から干渉されず文句も言われない時間を持つことで、精神的ストレスからくる疲れを回復する“心のお休み”につながると説明している。
(東海テレビ)