食べられたはずのウナギが復活 肉食魚のエラからニョロリ、撮影成功

ニョロニョロするウナギを捕まえにくいのは人間だけではないようだ。
長崎大学と水産研究・教育機構のチームは、大きな魚に食べられた……と思われたニホンウナギの稚魚が、エラの隙間から逃げ出す能力があることを世界で初めて発見し、専門誌に発表した。
発見したのは長崎大院生の長谷川悠波(ゆうは)さん。ウナギの稚魚を、肉食の淡水魚ドンコと一緒に水槽に入れ、どう逃げるかを観察していた昨年、食べられたはずのウナギが「復活」していることに驚いた。
カメラで動画に収めて詳しく調べると、体長7センチほどのウナギを、15センチほどのドンコがのみ込む。ところが、ドンコのエラからニョロニョロとウナギのしっぽが見え始め、スポンと抜け出して逃げる様子が映っていた。
ドンコも黙っていない。ウナギがしっぽを出したエラを動かしたり、水槽の壁に押し当てたりして逃すまいと抵抗する。
だが、ウナギ計54匹とドンコ4匹を使った実験で、半数以上の28匹のウナギが捕食後の脱出に成功した。