そばやうどんの「残り汁」、排水口に流しても問題ない? カップ麺の場合は?

冬は年越しそばや鍋焼きうどんなど、温かいそばやうどんを食べる機会が増えます。調理も比較的簡単なので、そばやうどんを買い置きしている人も多いのではないでしょうか。ところで、そばやうどんを食べた後に残った汁を、台所の排水口に捨ててしまう人もいると思いますが、そばやうどんの「残り汁」は台所の排水口に流してもよいのでしょうか。また、賞味期限が切れためんつゆは廃棄した方がよいのでしょうか。東京都下水道局と調味料メーカーにそれぞれ聞きました。
まずは、東京都下水道局の広報担当者に聞きました。
Q.そばやうどんの残り汁は、台所の排水口に流してもよいのでしょうか。それとも、流してはいけないのでしょうか。また、排水口に流してはいけないものは。
担当者「常識の範囲内、つまり、家庭内で排出される程度の量であれば、そばやうどんの残り汁は排水口に捨てても、特に問題はありません。排水管に影響を与えるような成分が、めんつゆに含まれているわけではないからです。ただし、麺や具材の残りかすと一緒に流すと、排水管が詰まることもあります。残りかすは取り除いてから、流してください。
なお、油は排水口に流さないでください。油は冷えると固まる性質があるので、排水口に流すと、下水道管が詰まる原因になります。例えば、動物性油脂を大量に使うラーメン店などには、厨房(ちゅうぼう)排水に含まれる油脂や野菜くずなどが下水道に流れ出るのを防ぐために『グリース阻集器(グリストラップ)』と呼ばれる装置の設置をお願いしております。
この装置は排水に含まれるごみを、ざる状のかごで取り除いた後、水分と油脂を分離し、油脂分や沈殿物の少ない水を下水に流すものです。東京都下水道条例施行規程では、小規模店など一部の例外を除き、業務用の厨房にはグリース阻集器を設置するよう、事業者に義務付けています」
Q.では、家でラーメンを食べた場合、その残り汁は流さない方がよいということでしょうか。
担当者「いいえ。確かに、ラーメンの残り汁には油脂分が含まれていると思いますが、一般家庭で消費する程度であれば、油の量は少ないので、麺や具材の残りかすと一緒に流さなければ、排水管が詰まる恐れはありません」
Q.では、賞味期限を過ぎためんつゆや、開封して長期間経過しためんつゆを処分するときも、排水口に流してもよいのでしょうか。また、「カップ麺の残り汁は流してはいけない」とよく言われますが、こちらについてはいかがでしょうか。
担当者「めんつゆやカップ麺の残り汁も常識の範囲内であれば、排水口に流して捨てても特に問題はありません。カップ麺の残り汁にも油脂分が含まれていますが、先ほどラーメンで述べたように、一般家庭で消費する程度であれば、油の量は少ないので、麺や具材の残りかすと一緒に流さなければ大丈夫です」
ところで、排水口に流す以外に、そばやうどんの残り汁を捨てる方法や、残り汁を有効活用する方法はあるのでしょうか。めんつゆなどを製造する、Mizkan(ミツカン、愛知県半田市)に聞きました。
Q.そばやうどんの残り汁を捨てるときに、メーカーとして推奨している方法はありますか。
担当者「一般論として、そばやうどんの残り汁を台所の排水口に流している家庭も多いと思いますが、それで問題ありません。ほかに、当社が推奨する捨て方は特にありません」
Q.ちなみに、賞味期限を少し過ぎためんつゆや、開封して長期間経過しためんつゆは多少なら、使い続けてもよいのでしょうか。
担当者「そうした状態になった場合、お客さまの健康のために廃棄することをおすすめしています」