「全国的にも珍しい」カード盗まれた後に入金阻止 地方銀行が好判断

うそ電話詐欺(特殊詐欺)を防いだとして、宮崎県警は宮崎銀行に感謝状を贈った。
被害者がキャッシュカードを盗まれた後に入金を阻止したといい、「珍しいケースだった」としている。
県警によると、昨年11月18日、大阪市内の80代女性宅に「銀行口座が不正に使われている」「警察官が自宅に向かうのでキャッシュカードを渡してほしい」との電話があった。その後、女性宅に金融庁職員を名乗る人物が訪れ、女性はカード数枚を盗まれた。
詐欺グループは女性の口座から宮崎銀行の口座に現金100万円を振り込もうとしたが、同行事務統括部の金融犯罪対策グループが未然に防いだ。預金は元の金融機関に返金され、全額が無事だったという。
対策グループに所属する行員は男女計5人。銀行の全口座の金銭の流れを監視する「取引モニタリングシステム」を使い、1日数百件ある警告信号から不正の有無を確認している。
今回は、犯行前に口座の不審な金の動きを把握し、口座が犯罪に利用されていると判断。当日の口座への入金を停止した。翌日には大阪府警から口座の凍結依頼があった。
カードが盗まれると、犯行グループの口座への入金に至る事例が多く、今回のようなケースは全国的にも珍しいという。
12月17日に感謝状を受け取った同行の黒木貴則・事務統括部長は「凍結依頼の前に犯罪抑止につながり、被害者にお金が戻ってよかった。今後も常にアンテナを張り、精度を高めていきたい」。県警の時任和博・生活安全部長も「県外からの振り込みを阻止でき、本当に感謝です」と話した。(平塚学)