首相が年頭所感 コロナ「新たな脅威に直面」 “岸田流”で「本年も柔軟に対応」

岸田首相は1日、新年を迎えての所感を発表した。
年頭所感で岸田首相は、新型コロナ対応について、「感染力が極めて高いと言われるオミクロン株という新たな脅威に直面している」とした上で、「『最悪を想定し、慎重にも慎重を期す』という危機管理の要諦を踏まえ、対応していく」と強調。「G7でも最も厳しい水際措置によって得られた時間的猶予を生かして、『予防・検査・早期治療』という一連の流れを更に強化し、社会全体として、新型コロナのリスクを引き下げていく」とした。
一方、コロナ後の重点政策については、「新型コロナとの闘いに打ち克ったならば、その先に目指すべきは、日本経済再生の要である、『新しい資本主義』の実現」とした。格差や貧困の拡大、気候変動問題といった「資本主義の弊害に対応し、持続可能な経済を作り上げていく」として、「全てを、市場や競争に任せるのではなく、官と民が、今後の経済社会の変革の全体像を共有しながら、共に役割を果たすことが大切だ」と訴えた。この中で、「国家資本主義とも呼べる経済体制からの強力な挑戦に対抗」と、中国を強く意識した表現も用いた。
外交・安全保障については、「本年は、本格的に、首脳外交をスタートさせる年にする」と宣言。その上で「未来へ理想の旗をしっかりと掲げ、現実を見据えながら『新時代リアリズム外交』を推し進める」とした。
また、「憲法改正も、本年の大きなテーマ」として「国会での論戦を深めるとともに、国民的な議論を喚起していく」と改めて強調した。
自身の政治姿勢や運営方針については、「本年も、多くの方の声を聞きながら、国民のために何が最善なのかという観点から、政治としてしっかりと決断し、結果を出していく覚悟」と”岸田流”を続ける意向を示した上で、「一度決まった方針であっても、国民のためになると思えば、前例にとらわれず、躊躇せずに、柔軟に対応する」として、国民の理解と協力を求めた。