ゆうちょも有料化で“小銭さい銭”拒否の神社も…家に死蔵するしかなくなった1円玉が3000円に化ける「プレミア硬貨」活用法

正月三が日の賽銭を勘定する「賽銭開き」の様子/写真・共同通信
「恐縮ですが『お賽銭』のお願い」
このように始まる神社の張り紙がネット上で話題になっている。文章は以下のように続く。
「最近では、金融機関にて入金の際に硬貨は額面に限らず一枚ごとに手数料がかかる時代でございます。
大変恐縮ですが、一円玉・五円玉は、神社の負担が額面以上になったり、十円玉も負担が大きくなります。
(例)1円硬貨51枚=51円 手数料330円   5円硬貨51枚=255円 手数料330円   10円硬貨51枚=510円 手数料330円など
もう一枚、違う額面の硬貨や紙幣をお入れいただくことで、お賽銭による神社の負担を減らし、大神様の護持にご協力をお願い申し上げます」
2019年末ごろから、全国の銀行では大量の硬貨を窓口へ持ち込む場合、取り扱いの手数料がかかるようになった。それを受けて、硬貨を減らすべく初穂料などを紙幣で支払うことを要求し、積極的にお釣りを渡そうとする神社も現われた。
そして2022年1月17日から、ついにゆうちょ銀行でも硬貨の取り扱い手数料が導入され、窓口だけでなくATMでも1枚から手数料がかかるようになり、例えばこの張り紙にある「51枚」なら330円が徴収されるというわけだ。おそらくこの神社は、ゆうちょ銀行が自らの取引先であるため死活問題なのだろう。
もちろん神社に限らず、キャッシュレス決済が普及してきた今、小銭が煩わしくなり、扱いに苦慮している人も多いはずだ。
小銭を有効利用するいい方法はないものか。じつは、その“厄介者”が意外な価値を持つこともある。それが「プレミア硬貨」だ。
近年、小額硬貨は発行枚数が大幅に減少しており、一部にはその価値が急騰しているものがあるという。
造幣局の「年銘別貨幣製造枚数」という公開データを見ると、何年にどの硬貨が何枚発行されたかがわかり、例えば1円玉は平成23年以降は、平成26年と27年を除いて発行枚数は1000枚以下。これらの年に発行された1円玉であれば、なんと1枚3000円程度でコレクターの間で取引されている。5円玉は平成22年~25年が1000枚以下で、こちらも3000円程度の取引額になる。ただしプレミア硬貨となるのは、未使用のものに限られるという。
それら以外では、昭和61年後期の10円玉(前期とはデザインが異なる)が2万円、昭和62年の50円玉が3000円などの価格がついている。
普段開けることのなかった貯金箱に、お宝硬貨が眠っているかもしれない。