夢だった「一番マグロ」釣った漁師、「老人ホームに車いす寄付したい」

東京・豊洲市場で5日朝、新年恒例の「初競り」が行われ、211キロの大間産マグロが最高値の1688万円(1キロ当たり8万円)で競り落とされた。
初競りで大間産が最高値をつけるのは11年連続。このマグロを釣り上げた青森県大間町の漁師菊池一夫さん(52)は「『一番マグロ』を釣ることが夢だった。感無量だ」と喜びをかみしめた。
マグロは昨年12月30日朝、竜飛崎沖の津軽海峡ではえ縄にかかった。生きがよく、船に引き上げるのに40分ほどかかったが、丸々と太ったマグロの体格を眺めると、「(最高値に)いけるんでねえか」と自信が湧いてきたという。
菊池さんは漁師歴25年のベテランだが、初競りで最高値を獲得したのは初めて。今回の収入の使い道については「町内の老人ホームに車いすを寄付したい」と話した。
初競りの最高値は2019年に3億3360万円を記録したが、新型コロナウイルスの感染拡大による外食需要の低迷もあり、昨年は2084万円にとどまった。今年は昨年をさらに396万円下回ったが、菊池さんは「値段は気にしていない。初競りに出せるマグロを釣れたことに満足している」と語った。