年末年始の生乳廃棄回避 牛乳販売伸長で

金子原二郎農林水産相は7日の閣議後記者会見で、牛乳・乳製品の原料となる生乳が年末年始に大量廃棄される事態を回避したと発表した。
業界団体は学校給食が12日に始まる場合が多いことから、引き続き動向を注視するとしている。
金子氏は会見で「牛乳消費が伸び、現時点で廃棄は起きていない。廃棄リスクは(8~11日の)連休明けまで続くため、引き続き業界と連携を密に対応したい」と述べた。廃棄回避の要因として、小売りや外食での牛乳の販売促進策や牛乳活用レシピのインターネットでの共有、業界の取り組みなどを挙げ「協力に感謝したい」と話した。
業界団体のJミルクが7日発表した家庭用牛乳・乳製品の週別販売状況によると、昨年12月20~26日と27日~今年1月2日の牛乳(900~千ミリリットルパック)の販売数量は前年同期を下回った。前年は新型コロナウイルス感染拡大に伴う帰省自粛で巣ごもり需要が高かったためという。
ただ、コロナ禍前の前々年の年末年始と比べると、12月20日の週は2・1%増、27日の週も3・7%増と大きく伸びた。小売りではローソンが31日と1月1日に店内販売の「ホットミルク」を半額にするキャンペーンを実施。約67万杯が売れ、牛乳135トンが消費されたと公表している。
生乳廃棄の懸念は昨年10月、業界団体のJミルクが公表した需給見通しに基づくもの。国内牛乳消費の1割を占める学校給食が止まる年末年始に需要が落ち込み、乳業メーカーが牛乳・乳製品に加工しきれない生乳5千トンが廃棄となる可能性を示唆していた。