沖縄でオミクロン急拡大、勤務できない医師・看護師173人…病院に危機感

新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の感染が急拡大する沖縄県で、コロナ患者を受け入れる医療機関の医師や看護師らにも感染が広がり、入院患者の受け入れ制限など診療に影響が出ている。
県政策参与の高山義浩・県立中部病院感染症内科副部長によると、県内でコロナ患者を受け入れる医療機関で感染者や濃厚接触者などとなり、勤務できない職員は医師や看護師だけで173人(6日夜現在)。昨年夏の「第5波」のピーク時の人数(127人)を上回り、深刻な事態となっている。
南部徳洲会病院(沖縄県八重瀬町)では、看護師や技術職など約10人の感染が確認された。濃厚接触者となり自宅待機している職員もおり、緊急性の低い手術を延期せざるを得なくなった。病院の広報担当者は「職員の感染者がさらに増えれば、新規の入院受け入れも難しくなるかもしれない」と危機感を募らせる。
田名毅・沖縄県医師会常任理事は、「年末年始に気持ちが緩んだところにオミクロン株が入ってきた。医療機関の職員や家族が感染した影響で、ここ数日で病床の制限を決めた医療機関も出てきている」と話す。
また、感染力の強いオミクロン株の影響で感染者が急増したことで、コロナ用病床の準備が間に合わず、受け入れが追いついていない状況もある。感染状況を分析する厚生労働省の助言機関は6日、会合を開き、「今後、どの地域でも、感染の急拡大で、医療機関や介護福祉施設、交通機関など社会機能の維持に必要な職場で、同様の職場離脱が起こりうる」と指摘。業務を継続するための計画を点検しておくよう求めた。