社民党、存続へ崖っぷち=背水の参院選、「2%得票」焦点

党存続の危機を言われて久しい社民党が、夏の参院選で「背水の陣」を敷く。
昨年10月の衆院選は1議席にとどまり、参院選次第では公職選挙法上の政党要件の喪失が現実味を帯びるからだ。任期満了に伴う党首選が14日に告示されるが、福島瑞穂党首続投が既定路線で、党勢回復の契機にはなりそうにない。
「今年は参院選の年でまさに正念場だ。(得票率2%獲得には)比例代表で120万票以上を取らないと政党要件は維持できない」。福島氏は5日の年頭記者会見で危機感をあらわにした。
政党要件は公選法上、(1)所属国会議員5人以上(2)直近の衆院選か参院選で有効投票総数の2%以上の得票―のいずれかを満たす必要がある。
しかし、同党の衆参国会議員は、福島氏と先の衆院選沖縄2区で当選した新人の2人だけ。2020年の立憲民主党との合流をめぐり党が分裂して以降、党員は4割減り、地方議員は半数以上が離党し、「地盤沈下」に歯止めがかかっていない。
政党要件維持へ望みを懸けるのが「得票率2%以上」の確保だ。先の衆院選では1.77%にとどまっており、党幹部は「何としても参院選で2%を獲得しないと後がない」と悲痛な声を上げる。要件を失うと、衆院選で小選挙区と比例代表の重複立候補ができなくなったり、選挙区で出馬しても政見放送を流せなかったりするなど、制約を受ける。
党首選には夏の参院選で改選を迎える福島氏が立候補する意向。他に出馬の動きはなく、無投票で再選される可能性が高い。福島氏は護憲や格差是正などをアピールし支持を広げたい考えだが、野党内で埋没気味だ。党関係者は「党首に捨て身で戦う姿勢を示してほしい」と声を落とした。