雅子皇后の「新年メッセージ」撮影が1日遅れた背景 今後は「オンライン公務」が光明に

長引くコロナ禍は皇室にも大いに影響を及ぼしている。昨年に続き、新年一般参賀は中止となり、代わりに元日に流された天皇皇后両陛下のビデオメッセージ。雅子皇后は天皇陛下の隣で穏やかな表情を浮かべ、国民の健康を気遣うお言葉を述べられていたが、実はビデオメッセージの「収録」を巡り、周囲をやきもきさせる事態が出来(しゅったい)していた――。
***
【写真15枚】平成5年の婚約会見で笑顔を見せられた「雅子皇后」 ご即位から2年余り。雅子皇后の“変化”について、皇室ジャーナリストの渡辺みどり氏はこう語る。

「皇太子妃時代よりも皇后になられてからのほうが、ご公務を立派にこなしていらっしゃるようにお見受けします。皇太子妃時代は御養蚕の作業は見学されるだけでしたが、皇后になられてからはきちんとこなしていらっしゃる。ご体調も回復傾向にあられるのではないでしょうか」雅子さま 皇室ジャーナリストの久能靖氏は、「昨年12月には愛子さまの成年行事があり、非常に多くの国民から祝福されました。皇后さまはお誕生日のご感想で愛子さまの成年についての感慨に触れられていましたが、そのご成長ぶりが精神的な安定につながって、プラスになっているのだと思います」 としつつも、「ただ、雅子さまの元気そうなお姿だけを見て、ご体調がすっかり良くなったと判断するのはまだ早いのではないでしょうか」 実際、愛子さまの成年行事は昨年12月1日と5日に分けて行われたが、雅子皇后が出席されたのは5日の行事のみだった。「1日に関しては、いろいろな準備があってお疲れが出たため、出席をお控えになりました」(皇室記者) また、12月9日、雅子皇后のお誕生日に際して公表された医師団見解には、〈御体調には波がおあり〉 と、前年までと同じ文言が記されていた。ご体調の波を感じさせる出来事「新年のビデオメッセージの収録を巡っても、ご体調の波を感じさせる出来事がありました」 皇室記者はそう明かす。「本来、御用納めが12月28日なので、27日までには収録して28日に記者会へのレクが行われる段取りのはずだったのが、収録が28日にずれ込み、記者会へのレクが29日になったのです。その背景に雅子さまのご体調の波があったのは明らかです」 実はお誕生日に際しての「ご感想」についても、ご提出が予定より遅れたという。 ご体調に関する不安は尽きないのだが、“光明”もある。それは、このコロナ禍で増加したオンラインでのリモート公務だ。 精神科医の片田珠美氏はこう話す。「リモート公務が増えたことでわざわざ地方まで出かける必要がなくなり、人と顔を合わせる機会も減って、雅子さまの心理的負担は軽減したと思います」コロナ禍で公務にも変化が 中でも注目すべきは、昨年5月、こどもの日にちなみ、鹿児島県の離島・三島村にある村立学校をオンラインで“訪問”されたこと。「非常に保守的で前例が重んじられる宮内庁では、コロナがなければオンラインでのご公務の導入など、なかなか踏み出せなかったはずです。コロナによってオンラインでしか“訪問”できない状況になってしまったため、かえっていろいろなご公務の形ができるようになりました」 と、先の皇室記者。「雅子さまのご体調を考えると、離島でのご公務はなかなか実現が難しいものでした。やはり離島に実際に行くとなると、過密な日程が雅子さまのご負担になりますから。しかし、オンラインなら実現可能であることが今回、分かったわけです。となると今後、コロナが終息したとしても、リアルとオンラインのハイブリッド型のご公務を模索していくのではないかと思います」(同) 天皇陛下は皇太子時代、将来の皇室のあり方について問われ、「国民の中に入っていく皇室」と述べられた。オンラインも活用してそれを実現していくのが「令和流」、ということになるのだろうか。「週刊新潮」2022年1月13日号 掲載
ご即位から2年余り。雅子皇后の“変化”について、皇室ジャーナリストの渡辺みどり氏はこう語る。
「皇太子妃時代よりも皇后になられてからのほうが、ご公務を立派にこなしていらっしゃるようにお見受けします。皇太子妃時代は御養蚕の作業は見学されるだけでしたが、皇后になられてからはきちんとこなしていらっしゃる。ご体調も回復傾向にあられるのではないでしょうか」
皇室ジャーナリストの久能靖氏は、
「昨年12月には愛子さまの成年行事があり、非常に多くの国民から祝福されました。皇后さまはお誕生日のご感想で愛子さまの成年についての感慨に触れられていましたが、そのご成長ぶりが精神的な安定につながって、プラスになっているのだと思います」
としつつも、
「ただ、雅子さまの元気そうなお姿だけを見て、ご体調がすっかり良くなったと判断するのはまだ早いのではないでしょうか」
実際、愛子さまの成年行事は昨年12月1日と5日に分けて行われたが、雅子皇后が出席されたのは5日の行事のみだった。
「1日に関しては、いろいろな準備があってお疲れが出たため、出席をお控えになりました」(皇室記者)
また、12月9日、雅子皇后のお誕生日に際して公表された医師団見解には、
〈御体調には波がおあり〉
と、前年までと同じ文言が記されていた。
「新年のビデオメッセージの収録を巡っても、ご体調の波を感じさせる出来事がありました」
皇室記者はそう明かす。
「本来、御用納めが12月28日なので、27日までには収録して28日に記者会へのレクが行われる段取りのはずだったのが、収録が28日にずれ込み、記者会へのレクが29日になったのです。その背景に雅子さまのご体調の波があったのは明らかです」
実はお誕生日に際しての「ご感想」についても、ご提出が予定より遅れたという。
ご体調に関する不安は尽きないのだが、“光明”もある。それは、このコロナ禍で増加したオンラインでのリモート公務だ。
精神科医の片田珠美氏はこう話す。
「リモート公務が増えたことでわざわざ地方まで出かける必要がなくなり、人と顔を合わせる機会も減って、雅子さまの心理的負担は軽減したと思います」
中でも注目すべきは、昨年5月、こどもの日にちなみ、鹿児島県の離島・三島村にある村立学校をオンラインで“訪問”されたこと。
「非常に保守的で前例が重んじられる宮内庁では、コロナがなければオンラインでのご公務の導入など、なかなか踏み出せなかったはずです。コロナによってオンラインでしか“訪問”できない状況になってしまったため、かえっていろいろなご公務の形ができるようになりました」
と、先の皇室記者。
「雅子さまのご体調を考えると、離島でのご公務はなかなか実現が難しいものでした。やはり離島に実際に行くとなると、過密な日程が雅子さまのご負担になりますから。しかし、オンラインなら実現可能であることが今回、分かったわけです。となると今後、コロナが終息したとしても、リアルとオンラインのハイブリッド型のご公務を模索していくのではないかと思います」(同)
天皇陛下は皇太子時代、将来の皇室のあり方について問われ、「国民の中に入っていく皇室」と述べられた。オンラインも活用してそれを実現していくのが「令和流」、ということになるのだろうか。
「週刊新潮」2022年1月13日号 掲載