北新地放火 事件前日にポリタンク隠す 付近のコインロッカーに姿

25人が犠牲になった大阪市北区曽根崎新地のクリニック放火殺人事件で、死亡した谷本盛雄容疑者(61)が事件前日に、クリニック近くのコインロッカーにポリタンクが入った紙袋を預けていたことが14日、大阪府警天満署捜査本部への取材で分かった。
クリニックの防犯カメラには、両手に持った紙袋に放火する容疑者の姿が写っており、クリニックに持ち込んだガソリンのうち、半分を事前に運んでいた疑いがある。
また、谷本容疑者が事件の2週間前にクリニックを受診した際に、消火栓に細工をした疑いがあることも同日、捜査本部への取材で判明した。
捜査本部によると、コインロッカーはクリニックから約500メートルの距離。谷本容疑者とみられる男が、事件前日の昨年12月16日に紙袋を預け、翌17日午前に回収する様子が防犯カメラに写っていた。
谷本容疑者は17日午前、大阪市西淀川区の住宅から現場まで自転車で移動していたことがすでに判明。カメラ映像の時間から、クリニックに向かう直前にコインロッカーに立ち寄ったとみられる。
事件前日の午後10時前、谷本容疑者が現場ビルから居住先方向へ自転車で向かう姿が付近の防犯カメラに写っていた。約1時間前には現場ビル方面へ荷物を積んで向かう姿が写っていたが帰りの映像に荷物はなく、この間に紙袋を隠していた可能性がある。
また、谷本容疑者は昨年12月3日午後4時ごろ、患者としてクリニックを訪れ、診療を受けていた。消火栓はクリニックの待合室と診察室をつなぐ通路沿いにあり、クリニックの防犯カメラには谷本容疑者が消火栓付近で立ち止まり、何らかの作業をしている様子が写っていた。
クリニックの消火栓は、補修材で扉の隙間が埋められ、事件発生時も扉が開かない状態だった。クリニック側は消火栓の細工には気が付いていなかったという。